Androidの内部ストレージからSDカードへファイルを移動する方法|移動してはいけないファイルも解説
銀行取引からショッピングまで、あらゆることがスマートフォンで完結するようになった今、Androidスマホは日常のほぼすべてのタスクをこなす万能ツールとなっています。SNSの利用はもちろん、ネットショッピング、請求書の支払い、チャージ、音楽のストリーミング再生、さらには金融取引まで、スマホ一台で対応可能です。しかし一方で、実行するタスクごと、ダウンロードする画像ごと、保存する動画ごと、そしてファイル共有アプリでやり取りするメディアファイルごとに、スマホの容量は少しずつ圧迫されていきます。空き容量が減るだけでなく、ジャンクファイルやキャッシュも蓄積され、内部ストレージはさらに膨らんでいくのです。
こうした状況では、内部ストレージがほぼ満杯になる前に、余分なファイルをSDカードへ移動しておくのが得策です。ほとんどのAndroidスマホにはmicroSDカードスロットが搭載されており、ストレージを拡張できます。スロットが1つしかない機種でも、2枚目のSIMを諦めてSDカードを挿入できる「ハイブリッドスロット」を採用しているものが少なくありません。クラウドサービスは容量制限や高額な料金の問題があり、常にバックアップ先として使えるとは限りません。
さらに、追加データをすべてPCにバックアップできるとも限りません。特定のファイルはスマホ上で必要になることも多く、ノートパソコンをどこにでも持ち歩けるわけではないからです。そんなときこそ、拡張ストレージが威力を発揮します。ファイルをSDカードへ移すことで、スマホ本体の容量を効率的に節約できます。
スマホから外部メモリーカードへのファイル移動は簡単な作業ですが、「どのファイルを移動すべきか」を把握しておくことが重要です。ここでは、Androidスマホで内部ストレージからSDカードへファイルを移動する方法と、内部ストレージに残しておくべきファイルについて詳しく解説します。
ファイルマネージャーを使ってスマホからSDカードへファイルを移動する
アプリデータの管理や、内部ストレージからSDカードへのファイル転送には、ファイルマネージャー(ファイルエクスプローラー)アプリが必要です。Androidスマホでは、ほぼすべてのメーカーが独自のファイルマネージャーアプリを提供しています。たとえばASUSのスマホには「ASUS File Manager」がプリインストールされており、SamsungやXiaomi(シャオミ)も独自のファイル管理アプリを搭載しています。一方で、一部のMotorola機種のように、そうしたアプリが入っていないケースもあります。その場合は、Google Playストアからサードパーティ製のファイルマネージャーを入手しましょう。

サードパーティ製のファイルマネージャーは数百種類ありますが、その多くは広告を表示したり、有料版へのアップグレードを頻繁に促してきたりします。ファイルを移動するだけのために広告を見せられたくないですよね。そんな中で特におすすめなのが、Google純正の「Files by Google」です。
Files by GoogleはGoogleが直接提供するファイル管理アプリで、スマホの空き容量確保、ジャンクファイルの削除、端末間のファイル共有、そして何より、内部ストレージからSDカードへのファイル転送をサポートしてくれます。
Files by GoogleでスマホからSDカードへファイルを転送する手順
- Files by Googleを初めてインストールした際は、スマホのストレージへのアクセス許可を求められます。

- 許可すると、アプリがスマホ本体とSDカード両方のファイルをスキャンし、ホーム画面に一覧表示します。ここで内部ストレージと拡張メモリーそれぞれの使用状況を確認できます。

- ホーム画面(「クリーンアップ」画面)には容量の大きいメディアファイルが表示され、「選択して空き容量を増やす」といった提案が表示されます。

- 内部ストレージからSDカードへファイルを移動する方法は2つあります。1つ目は「クリーンアップ」画面から直接SDカードへ移動する方法、2つ目はファイルを個別に閲覧しながら特定のフォルダへ移動する方法です。
- 1つ目の方法では、「クリーンアップ」画面を下にスクロールし、「SDカードに移動」パネルを探します。

- ここで容量の大きいメディアファイルを選択し、SDカードへ直接移動できます。移動したいファイルを選んで「SDカードに移動」をタップしましょう。

- 2つ目の方法では、「参照(Browse)」パネルを開き、「内部ストレージ」を選択します。

- ここで、長押し操作で移動したいファイルを選択します。
- たとえばDCIMフォルダをSDカードへ移したい場合は、フォルダを選択し、画面右上の3点リーダー(⋮)をタップして「移動」を選びます。

- あとは移動先としてSDカードを選択すれば完了です。SDカード内の特定のパス(フォルダ)を指定して移動することもできます。
SDカードに移動してはいけないファイルとは?
内部ストレージの空き容量を増やしたい気持ちは分かりますが、初期設定のフォルダ以外へ移動することが推奨されないファイルも存在します。これらのフォルダには、スマホのアプリ機能を支える重要なファイルが含まれており、必ず内部ストレージに保管しておくべきものです。
1. OBBファイル
PUBG MOBILEやCOD Mobile(Call of Duty: Mobile)などの大型ゲームをプレイしている方なら、内部ストレージの「Android」フォルダ内にある大きな「.obb」ファイルを目にしたことがあるかもしれません。OBBファイルには、ゲームの進行状況(セーブデータ)やプレイ統計などのアプリデータが格納されています。これらのファイルがあることで、保存されたデータをもとにゲームの続きをプレイできるようになっています。

このフォルダ内のファイルをSDカードへ移動すると、該当アプリが正常に動作しなくなったり、セーブデータが失われたりする恐れがあります。OBBフォルダ内のファイルは、絶対に別の場所へ移動しないようにしましょう。
2. WhatsAppのデータベース
WhatsAppでは、メディアファイルの保存先をSDカードに変更できますが、データベースについては同様の設定ができません。WhatsAppのデータベースは、チャット履歴のローカルバックアップです。このバックアップファイルがあることで、WhatsAppをアンインストールして再インストールした際に、過去のチャットを復元できます。

仮にこれらのファイルを内部ストレージからSDカードへ移動しても、以降のチャットデータ用に新しいフォルダが作成されるだけです。これらのデータベースは、Google Driveバックアップとは別に過去のチャットを保護する役割を果たしているため、安易に触れないようにしましょう。
3. 音楽・動画ストリーミングアプリでダウンロードしたコンテンツ
Amazon MusicやSpotifyといった音楽ストリーミングアプリ、Netflixなどの動画配信サービスでは、オンラインで視聴するコンテンツをダウンロードしてオフライン再生できます。オフライン再生用にダウンロードすると、専用のサポートファイルがスマホ上に作成されます。これらのファイルは端末の容量を占有しますが、対象の楽曲や動画を今後オフラインで再生するために必要なものです。SDカードへ移動するとファイルが無効になり、オフライン再生ができなくなるため、移動しないことをおすすめします。
注意: こうしたファイルのSDカードへの移行を支援するというツールが多数存在しますが、そのような非公式ツールの使用は避けてください。多くはデバイスのroot化を要求したり、開発者向け設定を不正に変更したりします。これらのファイルは内部ストレージに残しておくのが賢明です。
内部ストレージからSDカードへファイルを移動してスマホの容量を確保するのは有効な手段です。Files by Googleを使えば、より簡単に作業を行えます。ただし、どのファイルを移動し、どのファイルを内部ストレージに残すべきかを見極めることが大切です。
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