Androidの位置情報設定を管理する方法|プライバシー保護と利便性を両立させるコツ
位置情報データは非常にセンシティブなものです。スマートフォンをポケットに入れて持ち歩いているだけで、あなたは常に追跡されているとも言えます。
ただし、データがセンシティブであることは、それ自体が良い・悪いという意味ではありません。大切なのは、その扱い方(管理方法)を知っておくことです。幸い、Androidスマートフォンには位置情報データを細かく管理するための豊富な機能が備わっています。本記事では、その使い方を詳しく解説します。
基本的な位置情報設定へのアクセス方法
位置情報設定に素早くアクセスするには、設定メニューを使います。通知確認や画面の明るさ調整、Wi-Fi接続の切り替えのときと同じように、画面上端から下へスワイプしてください。歯車型のアイコンが表示されるので、タップして設定メニューを開きます。
Android端末は機種によって仕様が異なりますが、位置情報設定は「位置情報」の項目直下にあるか、「ロック画面とセキュリティ」内のプライバシーセクションにある「位置情報」から選択できます。
スキャン設定とアプリレベルの権限管理
ここから実際に設定を変更していきましょう。まずは端末の位置情報モードです。これは、端末が位置情報を共有するかどうかの設定で、シンプルなオン/オフのスライダーで切り替えられます。
より詳細な設定を行いたい場合は、Wi-Fiスキャンやアプリレベルの権限に関するメニューも用意されています。
位置情報を割り出すためのスキャン設定
「スキャン」メニューでは、モバイル端末が周囲のネットワークや他のデバイスを検索するかどうかを制御できます。Wi-Fi、モバイルデータ通信、一部のBluetoothデバイスとやり取りする際、端末が外部から可視化される可能性があるため、この設定は重要です。
正確に言うと、この設定が制御しているのは、端末がそれらのネットワークやデバイスに実際に接続することなく、位置を特定できるようにするAndroidの機能です。つまり、この設定がオンのままWi-Fiやモバイルデータをオフにしても、端末は依然としてそれらのネットワークやデバイスを通じて位置を把握され得るのです。
アプリレベルの権限の管理と理解
アプリレベルの権限に関わるのが、あまり知られていない事実です。端末全体の位置情報をオフにしていても、特定のアプリに対しては個別にアクセスを許可できます。各アプリ内でも権限は管理できますが、このメニューを使えば一覧形式でまとめて確認できて便利です。
これにより、信頼できるアプリには位置情報へのアクセスを許可しつつ、それ以外のアプリはブロックするといった柔軟な運用が可能になります。また、ずる賢いアプリが権限を悪用して端末全体の設定を回避するのを防ぐことにも役立ちます。
Androidの位置情報画面では、「最近の位置情報リクエスト」を確認できます。これは操作できる設定ではなく、最近位置情報へのアクセスや共有を要求したアプリの一覧を表示するものです。
意外なアプリが位置情報を利用しているケースもあるため要注意です。Android 10以降では、アプリがフォアグラウンドで動作している間だけ位置情報の権限を与えるオプションが用意されています。
位置情報サービスの管理と理解
位置情報ページの下部にあるメニューと設定は、「位置情報サービス」のもとでひとつにまとめられています。Androidの位置情報サービスは、モバイル端末がGPSをどのように利用するかを制御します。Wi-Fi、モバイルデータ、Bluetoothとは異なり、端末のGPSは他のデバイスが近くになくても、世界のほぼどこでも機能する点が特徴です。
緊急位置情報サービスとは
緊急位置情報サービス(Emergency Location Service)を有効にすると、911番などの緊急通報番号に電話やSMSで連絡した際、緊急対応担当者が端末の位置情報にアクセスできるようになります。
この設定が重要になるのは、お住まいの地域の緊急対応機関が位置情報を活用している場合です。さらに、この設定がオフであっても、携帯キャリアは緊急サービスに対して位置情報を提供する判断を下せる点にも留意しましょう。
Googleの位置情報設定を管理する
Androidの位置情報サービスにおける残りの2つの項目は、Googleアカウントに関わるものです。これらは、GoogleおよびAndroidがあなたの位置情報へどのようにアクセスし利用するのか、そして他のGoogleアカウントと位置情報をどう共有するかに関する設定だからです。
これらのメニューはパーソナライズの度合いが高く、端末に登録された各Googleアカウントごとに個別に設定を管理できるため、やや複雑になっています。
たとえば、仕事用とプライベート用の両方のGmailアカウントを端末に登録していても、それぞれのアカウントが端末の位置情報へアクセス・共有する方法を独立して管理できます。
以下の設定には上述のメニューからアクセスできますが、該当項目を選択すると、Androidアカウント設定を変更するための新しいページへ移動します。
Googleロケーション履歴の管理
「ロケーション履歴」は、端末の位置情報を時系列で保存し、Googleサービス利用時に提供される情報をパーソナライズするために使われます。たとえば、よく行く店舗の広告が表示されたり、Googleマップでより精度の高いルート案内を受けられたりします。これを好む人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
この画面では、シンプルなスライダーでロケーション履歴のオン/オフを切り替えられます。また、メールアカウントの自動削除機能と同様に、ロケーション履歴を自動的に消去するオプションも選択可能です。
ブラウザの履歴と同じように、過去の履歴を管理して特定の項目だけを削除することもできます。
画面下部の「すべてのアクティビティ管理」を選択すると別の画面に移動し、端末の位置情報以外のGoogleアカウントデータも調整できます。
Googleの位置情報共有の管理
「位置情報の共有」では、Googleアプリやサービスと共有した自分の位置情報を、どのGoogleユーザーが閲覧できるかを制御できます。前述の設定でGoogleアプリやサービスからのアクセスを拒否している場合、この項目を選択しても「位置情報は共有されていません」と表示されるだけです。
一方、Googleアプリやサービスによる位置情報へのアクセスを許可している場合は、この項目から、どのGoogleアカウントのユーザーがその情報にアクセスできるかをカスタマイズできます。Googleカレンダーを使ったことがあれば、共有インターフェースは似ていると感じるはずです。
この重要な機能は、例えば人里離れた場所でのハイキングやキャンプなど、多少危険を伴う活動中に、友人や家族に自分の位置を見てもらうといった使い方を可能にします。位置情報データは恐ろしい存在にもなり得ますが、命を救う力にもなるのです。
位置情報データを守るために
位置情報データについて不安になるのは当然ですが、端末にすでに備わっている設定やツールを使って位置情報を理解し管理すれば、そのメリットを最大限に引き出せます。
あるいは逆に、ほぼあらゆる状況下で誰にもアクセスさせないようにすることもできます。どちらを選ぶかはあなた次第です。
そして忘れてはいけないのは、Android端末のセキュリティにおいて、位置情報だけが唯一の(あるいは最も重要な)要素ではないという点です。Googleの内蔵マルウェアスキャナーの活用から、ロック画面のオプションの最適化まで、幅広い観点でセキュリティ対策を講じましょう。
-
Androidでファイルを管理する方法|重複ファイルを削除してストレージをすっきり整理
近年のスマートフォンは大容量ストレージを搭載しているため、Android端末にさまざまなデータを保存しがちです。しかし管理をおろそかにすると、蓄積されたファイルが乱雑になり、必要なときにすぐ見つけられなくなってしまいます。Androidには標準で「ファイルマネージャー」機能が搭載されており、設定からアクセスできます。また、メーカーによっては専用のファイル管理アプリがプリインストールされている場合もあります。 Androidのファイルマネージャーとは? スマートフォン内のファイルを整理するには、ファイルマネージャーアプリが欠かせません。Androidの設定画面に「ファイル」や「ファイルマネージャ
-
スマホをAndroid P風に大変身!今すぐ試せるカスタマイズ術まとめ
Googleは3月7日、「Android P(Android 9.0)」のプレビュー版を発表しました。現時点でAndroidスマートフォンのうちOreo(Android 8.0)を搭載しているのはわずか1.1%程度にとどまっており、Android Pの正式リリースは今年後半になると予想されています。しかし、がっかりする必要はありません。実は今すぐでも、手持ちの端末でAndroid Pの雰囲気を味わう方法があるのです。 ここでは、現在使っているスマートフォンをAndroid P風の見た目に変身させる方法を、具体的に解説していきます。 Android Pの機能を手に入れる Action Launc