ルート化なしでAndroidの不要なプリインストールアプリ(ブロートウェア)を削除する方法
Android端末には、必ずといっていいほど多数のプリインストールアプリが搭載されています。これらはGoogleやスマートフォンメーカーが「使ってほしい」と考えて導入しているアプリです。中には便利で欠かせないものもありますが、一度も使ったことのない不要なアプリも少なくありません。
こうした不要なアプリは「ブロートウェア(bloatware)」と呼ばれます。多くは通常のアンインストール操作では削除できないためです。
この記事では、端末をルート化(root化)することなく、Androidのプリインストールアプリを削除する方法を紹介します。まずは手軽な「無効化」から試してみましょう。
プリインストールアプリを無効化する
メーカーによっては、プリインストールアプリを「無効化」できる場合があります。無効化してもアプリ自体は端末に残りますが、バックグラウンドでの動作が停止し、アプリドロワー(アプリ一覧)にも表示されなくなります。
無効化の手順は以下のとおりです。設定 > アプリと通知 > すべてのアプリを表示と進み、無効化したいアプリを選択して「無効にする」ボタンをタップします。なお、機種やAndroidのバージョンによってメニュー名や手順が異なる場合があります。
「無効にする」ボタンが表示されない場合、あるいは「アップデートのアンインストール」という項目しか見当たらない場合は、そのアプリを無効化できません。次に紹介するADBを使った方法で削除しましょう。
ADBを使ってブロートウェアを削除する方法
プリインストールアプリを完全に削除するには、PCにADB(Android Debug Bridge)をインストールする必要があります。ADBとFastbootの使い方については、関連ガイドを参考にしてください。Windowsユーザーなら、xda-developers.comから配布されている「Minimal ADB and Fastboot」を利用すると、簡単にセットアップできます。
作業を始める前に、Android側でUSBデバッグを有効にしておきましょう。設定 > 端末情報を開き、ビルド番号を数回連続タップすると開発者向けオプションが解放されます。その後、開発者向けオプション(通常は「システム」または「その他の設定」内にあります)からUSBデバッグをオンにします。
ADBの準備とUSBデバッグの有効化が完了したら、以下の手順でブロートウェアを削除します。
- USBケーブルでAndroid端末をPCに接続します。
- PCでコマンドプロンプト(ターミナル)を開きます。
- adb devicesと入力してEnterキーを押します。

- スマートフォンの画面に「このコンピュータからの接続を許可しますか?」という確認が表示されるので、OKをタップします。
- もう一度adb devicesを実行し、「List of devices attached」に端末が表示されることを確認します。
- adb shellと入力してEnterキーを押します。

- pm uninstall -k --user 0 <パッケージ名>と入力して実行すると、不要なアプリが削除されます。
ここでのパッケージ名とは、削除したいアプリを構成するファイルの名前のことです。パッケージ名を調べるには、Google Playストアから無料アプリ「App Inspector」をダウンロードして使うのが便利です。削除したいアプリのパッケージ名を簡単に確認できます。
なお、誤って削除したアプリを元に戻したい場合は、adb shell cmd package install-existing <パッケージ名>というコマンドで再インストールできます。
削除前に知っておくべき注意点
この方法を使えば、システムアプリを含むすべての標準アプリを削除できます。ただし、システムアプリを削除する場合は、そのアプリがなくなっても端末の動作や他のアプリに支障が出ないか、事前によく確認しておきましょう。
また、この方法で削除できるのは「現在のユーザー」に対してのみです。つまり、端末を初期化(工場出荷状態にリセット)すると、削除したアプリは再び戻ってきます。全ユーザーに対して完全にアンインストールするには、root権限が必要になります。
一方でメリットもあります。重要なシステムアプリを誤って削除してしまっても、上記のコマンドで簡単に復元できる点です。すでにroot化済みの端末で不要アプリを一括管理したい場合は、「Titanium Backup」や「NoBloat Free」などの専用ツールを検討するのもよいでしょう。
その他の対処法
ADBのセットアップが難しいと感じる場合は、別の方法でブロートウェアへの対処をすることもできます。
まずおすすめなのが、アプリドロワーからアプリを「非表示」にする方法です。多くの端末では設定画面のどこかにこのオプションがあります。メーカーによって場所は異なり、たとえばXiaomi端末の場合はアプリロック設定の中にあります。
とはいえ、スマートフォンを自由にカスタマイズ・最適化したいなら、ADBのコマンドをいくつか覚えておく価値は十分にあります。
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