隠れたAndroid「開発者向けオプション」の便利な使い方まとめ
Androidなら、ほんの数秒で「開発者」になれることをご存じですか?特別な講座も、コーディングスキルも不要。必要なのは、同じボタンを7回連続でタップするだけです。もちろん、それだけで転職に成功するわけではありませんが、「開発者向けオプション」メニューへのアクセスは得られます。ここには、スマホを少しでも快適に使うための細かい調整が数十個も隠れています。ただし、すべてを一通り眺めるには時間がかかるうえ、名前だけでは何が役立つのか分かりにくい項目も多いのが実情です。
注意:本記事では、すでに開発者向けオプションが有効になっていることを前提としています。まだの方は、先に「Androidで開発者向けオプションを有効にする方法」をご確認ください。
USBデバッグ
開発者向けオプションが必要になる、おそらく最も一般的な理由がこれです。「USBデバッグ」を有効にすると、USBで接続した機器がAndroid端末から情報を取得したり、コマンドを送信したりできるようになります。root化、PC用の画面録画ツールの利用、アプリのデバッグ、APKの手動インストールなどに必要となる機能です。
有効化すると、新しい機器に接続するたびに許可を求めるポップアップが表示されます。これを安易に承認してはいけません。公共のPCや公衆USB充電ポートにうっかりデバッグ権限を与えると、データを抜き取られたり、マルウェアに感染したりする恐れがあります。USBデバッグは、信頼できる機器に対してのみ使用しましょう。
アニメーション速度を変更する
Androidには初期状態でアニメーション効果が組み込まれており、画面やアプリの切り替えが滑らかに感じられますが、そのぶんわずかな待ち時間が発生します。「ウィンドウのアニメスケール」「トランジションのアニメスケール」「Animator duration scale」の3つの項目がそれぞれアニメーションを制御しており、これを短縮または無効化すると、スマホが少し速くなったように感じられます。実際には処理性能やメモリへの影響はありませんが、心理的な効果は十分にあります。
超現実的な体験をしたいとき(あるいは誰かをからかいたいとき)は、5倍や10倍に設定してみてください。泥の中を歩いているような感覚になりますよ。
スマホをナイトモードにする
Androidのナイトモード(ダークテーマ)は対応アプリやUI要素を少しずつ広げていますが、現状は電話やマップなど一部のGoogleアプリに限定されています。ただし、Android 9(Pie)以降を搭載した端末であれば、ナイトモードを「オン」「オフ」「自動(時間帯に応じて切り替え)」から選択できます。
メモリ使用量を監視する
「実行中のサービス」は、いわばAndroid版タスクマネージャーです。現在実行中のアプリとそれぞれのメモリ消費量を確認でき、必要に応じて停止させることも可能です。動作の重いスマホでメモリを食っている犯人を突き止めたいときに便利な機能です。
また、開発者向けオプションの上部にある「メモリ」を選べば、より長期的な累積メモリ統計を確認することもできます。
位置情報を偽装する
スマホに「実際とは別の場所にいると思わせたい」ときは、まずFake GPS Locationなどの位置情報偽装アプリをダウンロードします。そのうえで、開発者向けオプションの「マックロケーションの選択(模擬ロケーションアプリの選択)」でそのアプリを指定すれば完了です。アプリが位置情報の出力を引き継ぐため、場所を自由に移動できるようになります。アプリのテスト、地理的制限の回避、友人との冗談まで、用途はさまざまです。
すべてのアプリを分割表示可能にする
主要なAndroidアプリの多くは分割表示(スクリーン分割)に対応していますが、そうでないアプリも存在します。「アクティビティをサイズ変更可能にする」を有効にすると、本来対応していないアプリでも強制的に分割表示ウィンドウへ入れることができます。ただし、すべてのアプリが快適に動作するとは限らない点には注意してください。
色覚特性に合わせて最適化する
男性の約8%、女性の約0.5%がなんらかの色覚特性を持っていることをご存じでしたか?該当する方は、画面上の特定の色が判別しにくいことがあります。「色空間シミュレート」を使えば、Android UIのカラースキームを変更し、色覚特性のある人にも読みやすい表示に調整できます。
効果を実感できるのは重度の場合が多いようです。筆者自身は軽度の赤緑色覚異常ですが、この設定で見やすさが大きく改善されたとは感じませんでした。むしろ多くの色が不自然になったくらいです。
逆に発想を変えて、モノクロ設定にすればレトロな雰囲気を演出できます。おまけとして、AMOLEDディスプレイ搭載機なら白黒表示によってバッテリーの節約につながる可能性もあります。
タップ表示/ポインタの位置
アプリ開発者なら、指がどこに触れているかを正確に確認したり、スワイプの軌跡を追ったりしたいはずです。開発者でなくても、このユニークな視覚フィードバックを純粋に楽しめる人は多いでしょう。
「タップを表示」を有効にすると、画面をタップするたびに小さな円が表示されます。「ポインタの位置」では、指を動かすたびに十字線と移動の軌跡が描かれます。
画面をスリープさせない
「スリープ状態にしない」は非常にシンプルな機能で、充電中のあいだは画面が手動でオフにするまで点灯し続けます。常時オンにしていると充電が遅くなるため常用はおすすめしませんが、両手を使う長時間作業中やPCに接続して作業している間など、標準のスリープ設定以上に画面を点灯させておきたい場面では役立ちます。
Wi-Fiからモバイルデータへの切り替えを速くする
Wi-Fiとモバイルデータの両方が利用できる場合、Androidは通常Wi-Fiを優先し、電波が弱すぎて実用にならなくなった時点でデータ通信へ切り替えます。Androidのバージョンによっては「Wi-Fiからモバイルネットワークへの積極的な切替」や「モバイルデータを常にオン」といった項目があり、これらを有効にするとWi-Fiからデータ通信への切り替えが素早くなります。ただし、意図せずデータ使用量が増えたり、バッテリー消耗が早まったりする点には注意しましょう。
その他の便利な機能
- ADB(Android Debug Bridge)を使ってスマホをPCにバックアップしている方には、「デスクトップ バックアップ パスワード」が便利です。バックアップをパスワードで保護できます。
- 「USB構成の選択」を設定しておけば、PC接続のたびに手動で変更していたプロトコルを、デフォルトとして固定できます。
- 「スタンバイ アプリ」では、特定のアプリがバックグラウンドで動作したりデータを送受信したりする範囲を制限できます。制限によってバッテリーを節約できる一方、アプリのパフォーマンスが低下する場合もあるので注意が必要です。
- 「4x MSAA を適用」はハイスペック機のゲーマー向け設定で、ゲームのグラフィック品質を底上げできます。ただし、バッテリー持ちが犠牲になることは覚悟しておきましょう。
安全に使えるの?
そもそも、開発元が意図的に隠した設定をむやみに触るのはおすすめできません。Androidも例外ではなく、一部の設定はセキュリティリスクを高めたり、特定の機能を停止させたりする可能性があります。変更を加える前には、必ず事前に調べてから行いましょう。とはいえ、その奥に自爆ボタンが隠されているわけではないので、ご安心を。
-
Androidスマホで開発者向けオプションを有効・無効にする方法【完全ガイド】
Androidは世界中で数億人に利用されているOSであり、充電や請求書の支払いなど、さまざまな機能が標準で搭載されています。しかし、普段は見えない「隠された設定」が存在することをご存じでしょうか?実はAndroidには、通常では表示されない追加オプションを提供する隠しメニューがあります。 隠しメニューとは何か? Androidには「開発者向けオプション(Developer Options)」と呼ばれる隠しメニューが用意されています。このオプションを有効にすると、システムに追加機能をもたらすことができます。例えば、USBデバッグの実行、画面上でのCPU使用率の監視、アニメーションの無効化などが可
-
Windows 10とスマートフォンを連携させてできる7つの便利なこと
MicrosoftはアップデートのたびにWindows 10を改良し続けており、より快適なユーザー体験を実現するための実用的かつ先進的な機能を次々と提供しています。今後のWindowsアップデートには、Windows 10をAndroidやiPhoneと同期させる新しい「Your Phone(スマートフォン)アプリ」機能が搭載されることが発表されました。この機能により、テキストメッセージの送受信はもちろん、スマートフォンの写真や通知をPC上で直接確認できるようになります。 Windows 10の「Your Phone」機能とは? Windows 10のYour Phone機能は、スマートフォン