Fire TV・Roku・Android TV・Chromecastでアプリをサイドロードする方法【完全ガイド】
「サイドローディング」とは何でしょうか。簡単に言えば、公式アプリストアからダウンロードすることなく、デバイスにアプリをインストールすることを指します。サイドローディングを活用すれば、メディアストリーミング端末に「見つからない」アプリを追加し、体験を大きく向上させることができます。この記事では、Android TV、Roku、Fire TV、Google Chromecastでアプリをサイドロードする方法を詳しく解説します。
サイドローディングにはどんなメリットがある?
前述のとおり、サイドローディングにはデバイスに新しい機能を追加できるなど、大きなメリットがあります。これを行うユーザーはさまざまな形で恩恵を受けることができます。
たとえば、すべてのアプリは公式プラットフォームに掲載される前に審査プロセスを受けなければなりませんが、残念ながらこの審査には時間がかかることがあります。サイドローディングを使えば、審査を待つことなく開発者から直接アプリをインストールできます。また、一般公開される前の開発段階のアプリを試すことも可能です。
さらに、サイドローディングを利用すれば、開発者がリリースした瞬間にアプリを強制的にアップデートすることもできます。AmazonやAppleのように、提供するアプリを選別しがちなアプリストアの制限を回避できる点も大きな魅力です。
サイドローディングは安全なのか?
アプリをサイドロードすると、実質的にデバイスの公式アプリストアをバイパスすることになります。これは新たなコンテンツの世界への扉を開く一方で、ある程度のリスクも伴います。Google PlayやAmazonアプリストアなどの公式ストアにあるアプリは、セキュリティと安定性について審査されています。つまり、インストール時にマルウェアやウイルス、不具合だらけのアプリを心配する必要はありません。リスクを最小限に抑えるため、信頼できるソースからのアプリだけをサイドロードすることをおすすめします。
Rokuデバイスでアプリをサイドロードする方法
大人気のRokuプレーヤーはすべて、「Roku OS」と呼ばれるLinuxのカスタム版で動作しています。新しいアプリ(チャンネル)をインストールするには、Rokuチャンネルストアにアクセスして、気になるものを選択するだけです。ただし、Rokuチャンネルストアに掲載されていないアプリも存在します。幸い、それらを手動でRokuデバイスに追加するのは簡単です。
開発者モードを有効にする
Rokuデバイスでアプリをサイドロードするには、まず開発者モードを有効にする必要があります。名前のとおり、開発者モードは開発者が一般公開前にチャンネルをテストするためのものです。開発者モードを有効にすると、Rokuデバイスにアプリをサイドロードでき、新しいストリーミングの可能性が広がります。
手順は以下のとおりです。
- Rokuのシークレットメニューを開きます。Rokuリモコンで以下の順に押してください。
- ホームボタン ×3回
- 上方向 ×2回
- 右方向 ×1回
- 左方向 ×1回
- 右方向 ×1回
- 左方向 ×1回
- 右方向 ×1回
- 正しく入力できると、画面にダイアログボックスが表示され、開発者モードが有効化されることが通知されます。この画面に表示されているIPアドレスとユーザー名は後で必要になるので、必ずメモしておきましょう。
- 続行するには「Enable installer and restart」を選択します。
- 次の画面でSDKライセンス契約を読み、「I agree」を選択して続行します。
- 開発用Webサーバーのパスワード作成を求められます。パスワードをメモし、「Set password and reboot」を選択しましょう。
- これでRokuが開発者モードで再起動されます。
開発者モードにアクセスする
ここからは、Rokuと同じネットワークに接続されたPCに切り替えます。
- Webブラウザーを開き、先ほど表示されたIPアドレスを入力します。
- ユーザー名とパスワードの入力を求められるので、入力して「Log in」ボタンをクリックします。
- 開発者モードが開き、Rokuにアプリをサイドロードできるようになります。
Rokuにアプリをアップロードしてインストールする
ログインすると、ブラウザーにDevelopment Application Installerが開きます。「Upload」と「Install」というラベルの付いた2つのボタンが表示されます。
- 「Upload」ボタンをクリックし、PC上に保存されているアプリのZIPファイルを選択します。アップロードが完了すると、Uploadボタンの横にZIPファイル名が表示されます。
- 「Install」ボタンをクリックすると、Rokuへのアプリのインストールが開始されます。
- インストールが完了すると、サイドロードしたアプリがRoku上で自動的に起動します。
Rokuにアプリをサイドロードする際には、重要な注意点がひとつあります。同時にサイドロードできるアプリは1つだけです。新しいアプリを試したい場合は、上記の手順を再度実行します。ただし、その場合、以前にインストールしたアプリは新しいアプリに置き換えられます。
Fire TVでアプリをサイドロードする方法
AmazonのFire TVは優れたデバイスですが、Fire OSはAndroidのクローズドなフォーク版です。そのため、Fire TVユーザーがインストールできないアプリが数多く存在し、これが不満の種になっています。この問題は、好きなアプリをサイドロードすることで回避できます。方法はいくつかありますが、最も簡単(そして無料)なのが「Downloader」アプリを使う方法です。
Downloaderアプリは無料で、Amazonアプリストアから入手できます。このアプリを使うと、任意のURLからあらゆるアプリをダウンロードでき、事実上Amazonアプリストアをバイパスできます。ただし、Fire TV StickやFire TVは、公式のAmazonアプリストア以外からダウンロードしたアプリのインストールをブロックしています。幸い、これを回避する方法があります。
提供元不明のアプリを許可する
- Fire TV Stick/Fire TVのメインメニューに移動し、「設定」を選択します。
- 「My Fire TV」を選択します。
- 次のページで「開発者向けオプション」を選択します。
- 「提供元不明のアプリ」という項目までスクロールします。
- このオプションはデフォルトでオフになっているので、オンに切り替えましょう。これにより、公式アプリストア経由以外でダウンロードしたアプリをインストールできるようになります。
Downloaderアプリをインストールする
では、Amazonアプリストアにないアプリはどうやって入手するのでしょうか? ここでDownloaderアプリの出番です。
- ホーム画面に戻り、検索アイコン(虫眼鏡のマーク)を選択します。
- 「Downloader」と入力するか、リモコンのマイクボタンを押し続けて「Downloader」と話しかけます。
- 検索結果ページで「Downloader」というアプリを探します。執筆時点では、アイコンはオレンジ色地に白い文字のデザインです。
- 選択して「ダウンロード」をクリックすると、Fire TV Stick/Fire TVにDownloaderアプリがインストールされます。
アプリをダウンロードしてサイドロードする
- Downloaderアプリを起動し、必要な権限を許可します。これでアプリを使用する準備が整いました。DownloaderはWebブラウザーと同じように動作し、使用中はFire TV Stick/Fire TVのリモコンがマウスのように機能します。
- カーソルをアプリ上部のアドレスバーに合わせると、画面に仮想キーボードが表示されます。
- インストールしたいアプリをホストしているURLを入力します。アプリがそのサイトに移動し、そこからFire TV Stick/Fire TVにアプリをダウンロードできます。
- ダウンロードが完了したら、インストール作業を開始できます。
Google Chromecastでアプリをサイドロードする方法
Googleの最新世代Chromecastは、これまでで最も多機能なモデルです。しかし、確かに進化してはいるものの、すべてのAndroidアプリがインストールできるわけではありません。実際、執筆時点で利用できるのは、大画面TV向けに最適化されたアプリのみです。
開発者モードを有効にする
Chromecastでアプリをサイドロードする方法は2つありますが、どちらを試す場合でも、まずChromecastを準備する必要があります。
- ホーム画面で、右上隅にある自分のプロフィールを選択します。
- そこから「設定 → システム → 端末情報」を選択します。
- 下にスクロールして「Android TV OSビルド」をハイライトし、7回連続で選択します。すると、開発者向けオプションが有効になったことを知らせるダイアログボックスが表示されます。
ファイル管理アプリをダウンロードする
次に、ファイル管理アプリをインストールします。選択肢はいくつかあり、File CommanderやX-plore File Managerなどが代表的です。どちらも無料で利用できますが、X-plore File Managerの一部の追加機能は有料となっています。
これらのファイル管理アプリを使うと、クラウドストレージからファイル(アプリを含む)を取得してChromecastに転送でき、アプリをサイドロードできるようになります。ただし、その前にいくつか準備が必要です。
提供元不明のアプリからのインストールを許可する
- 開発者モードを有効にしたら、設定メニューに戻ります。
- 「アプリ → セキュリティと制限 → 提供元不明のアプリ」を選択します。
ここで、選択したファイル管理アプリによるアプリのインストールをChromecastに許可できます。これにより、Google Playストアをバイパスして、希望するアプリをサイドロードできるようになります。
サイドロードしたいアプリのAPKをダウンロードする
- Chromecastの準備が整ったら、PCまたはスマートフォンに移ります。
- サイドロードしたいアプリをダウンロードします。
- そのアプリをクラウドストレージにアップロードします。
- 多くの方はGoogleアカウントを持っていると思うので、Googleドライブにアップロードするのがおすすめですが、どのクラウドストレージでも構いません。
Chromecastにアプリをインストールする
- Chromecastに戻り、ファイル管理アプリを起動します。
- アプリを使ってクラウドストレージに接続し、対象のアプリを選択してインストールを選びます。
- Chromecastへのインストールが完了したら、その場ですぐに起動することも、後で他のアプリの中から見つけて起動することもできます。
ハードウェアを使う方法
クラウドストレージを使いたくない場合は、追加のハードウェアを使ってサイドロードすることもできます。USB-Cハブとフラッシュドライブ(USBメモリー)が必要です。
- フラッシュドライブに、サイドロードしたいアプリを保存します。
- USB-CハブをChromecastに接続し、フラッシュドライブを挿します。
- フラッシュドライブから直接Chromecastにアプリをインストールします。このとき、USB-Cハブがパススルー充電に対応していることを確認してください。対応していないと、Chromecastの電源が入りません!
Android TVでアプリをサイドロードする方法
Android TV OSを搭載したテレビをお持ちなら、アプリのサイドロードはとても簡単です。Androidスマートフォン/タブレットとAndroid TVの両方でGoogle Playストアを起動し、「Send Files to TV」を検索して、アプリをダウンロードしましょう。
注意:Androidスマートフォンやタブレットをお持ちでない場合は、Windows PC用のSend Files to TVデスクトップアプリを使用できます。残念ながら、Mac用のデスクトップアプリはまだ開発中です。
Send Files to TVアプリをダウンロードしてAndroid TVを準備する
- スマートフォン/タブレット/PCで、Android TVにサイドロードしたいアプリをダウンロードします。
- テレビに戻り、Send Files to TVアプリを起動して「受信」を選択します。
- スマートフォン/タブレット/PCでSend Files to TVアプリを起動し、「送信」をタップ/クリックします。ファイルブラウザーが開きます。
- サイドロードしたいアプリを選択し、ファイルの受信先デバイスの一覧から自分のテレビを選びます。
- 一覧にテレビが表示されない場合は、テレビとファイル送信側のデバイスが同じネットワークに接続されているか確認してください。
Android TVでアプリをサイドロードする
転送が完了したら、テレビ上でファイルを選択し、「開く」をクリックします。アプリをインストールするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されるはずですが、一部のユーザーからは、Send Files to TVアプリの「開く」ボタンが機能しないという報告もあります。
- その場合は、前のセクションで紹介したようなファイル管理アプリをインストールする必要があります。
- Android TVで選択したファイル管理アプリを使い、テレビの内部ストレージに移動して、ダウンロードセクションにある転送済みのアプリを見つけます。
なお、ファイル管理アプリ経由でもSend Files to TVアプリ経由でも、インストールには許可を与える必要がある点にご注意ください。
- 「提供元不明のアプリのインストールは許可されていません」という内容のポップアップが表示されます。
- ポップアップ内の「設定」ボタンをクリックすると、「不明なアプリのインストール」というラベルの付いたメニューが画面の横からスライド表示されます。
- サイドロードに使用しているアプリを見つけ、トグルスイッチを「オン」にします。
- その後、戻るボタンを押すと、インストールが開始されます。
Android TVでは事実上あらゆるアプリをサイドロードできますが、留意すべき点がいくつかあります。Google Playなどの公式アプリストアからインストールできるアプリは、Android TVのUI内で適切に動作するよう審査されています。つまり、テレビ画面に最適化され、リモコンで簡単に操作できるように設計されています。Android TV向けに設計されていないアプリをサイドロードすると、パフォーマンスの問題、グリッチ、操作性の悪さにつながる可能性があります。
Android TVでサイドロードしたアプリにアクセスする方法
アプリをサイドロードした後、どうやって起動すればいいのか迷うかもしれません。Android TV向けに設計されていないサイドロードアプリは、テレビのアプリ一覧に表示されません。そのため、以下の手順に従ってください。
- 画面右上の歯車アイコンをクリックして、設定メニューを開きます。
- 設定メニューが開いたら、「アプリ」までスクロールします。
- Android TVにインストールされているすべてのアプリ(サイドロードしたアプリを含む)の一覧が表示されます。ここからサイドロードしたアプリを起動できます。
サイドロードしたアプリを起動するたびに設定メニューを開くのが面倒だと感じる方には、もうひとつの選択肢があります。「Sideload Launcher」というアプリをインストールすれば、Android TVの標準的なアプリ一覧からアクセスでき、このアプリを使って任意のサイドロードアプリを起動できます。
まとめ
アプリのサイドローディングは、デバイスの可能性を大きく広げてくれます。ただし、実行する前にはリスクも考慮する必要があります。別のデバイスなしでストリーミングを楽しみたい方は、YouTube TVとYouTube Premiumを比較したガイドもぜひご覧ください。
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