iPhone・Androidで医療ID(メディカルID)を設定する方法|緊急連絡先やワクチン接種記録も登録可能

iOSとAndroidには、どちらも強力な「医療ID(メディカルID)」と緊急連絡先の連携機能が標準で搭載されています。新型コロナウイルスのワクチン接種情報は、旅行やイベント参加などで提示を求められる場面が増えており、スマートフォンに記録しておけば非常に便利です。この記事では、Appleユーザー向けとAndroidユーザー向けそれぞれの設定手順をわかりやすく解説するとともに、医療ID機能を最大限に活かすための実用的なヒントもまとめました。
iOSでメディカルIDと緊急連絡先を設定する方法
iOSなら、医療情報の設定はとても簡単です。
- 「ヘルスケア」アプリを開き、「概要」タブをタップします。
- 画面右上のプロフィール写真をタップし、「メディカルID」を選択します。
- 初めてメディカルIDを設定する場合は「はじめる」ボタンが表示されるので、これをタップして設定を開始します。すでに設定済みの場合は、右上の「編集」をタップします。

- 氏名、生年月日、病歴(持病やアレルギーなど)を入力します。さらに下にスクロールして、血液型、体重、身長、主な使用言語も追加しておきましょう。

- さらに下へスクロールすると、緊急連絡先を設定できます。「緊急連絡先を追加」ボタンをタップするとiOSの連絡先リストが表示されるので、緊急時に連絡してほしい相手を選びます。
- 完了後、同じ手順を繰り返せば、複数の緊急連絡先を登録することも可能です。

ここで入力する項目はすべて任意です。公開したくない情報を無理に入力する必要はありません。ただし、万一の際に医療関係者に知ってほしい重要な情報は、必ず登録しておくことをおすすめします。
Androidで医療IDと緊急連絡先を設定する方法
AndroidにはiOSのような専用のメディカルID機能はありませんが、健康情報や緊急連絡先を保存できる仕組みが標準で組み込まれています。操作は機種やメーカーによって異なるため、ここでは標準(Androidストック)の機能に絞って説明します。
- 「設定」アプリを開き、「端末情報」→「緊急時の情報」をタップします。ここに該当項目がない場合は、「ユーザーとアカウント」→「緊急時の情報」を探してみてください。
- 緊急時の情報を入力するには「情報を編集」をタップします。まず「情報」をタップする必要がある場合もあります。端末の世代やメーカーによって、入力できる項目が異なります。
- 緊急連絡先を追加するには「連絡先を追加」をタップします。このオプションが見つからない場合は「連絡先」を探してください。
- 既存の連絡先から選択するか、相手の情報を入力して新しい連絡先を作成します。
医療IDに新型コロナワクチン接種情報を追加する方法
検証可能な新型コロナワクチンの接種記録をお持ちであれば、スマートフォンに登録できます。ワクチン接種証明の提示が必要なイベントへの入場などで役立ちます。
接種済証にQRコードが印字されている場合や、ダウンロード可能なファイルを受け取っている場合は、すぐに登録できます。どちらもない場合や、提示先の施設がデジタル記録に対応していない場合は、引き続き紙の証明書を持ち歩く必要があります。
iPhoneに新型コロナワクチン接種情報を追加する
iOS 15.1以降では、検証可能なワクチン接種情報を2つの方法で簡単に追加できます。「ヘルスケア」と「ウォレット」の両方のアプリに情報が登録されます。
QRコードを使う場合:
- 「カメラ」アプリを開き、背面カメラが選択されていることを確認します。
- QRコードをファインダー内に収めると、しばらくしてカメラがコードを認識し、「ヘルスケア」アプリの通知が表示されます。
- 通知をタップし、「ウォレットとヘルスケアに追加」をタップします。

QRコード付きのカードではなくダウンロードファイルを受け取った場合は、さらに簡単です。
- ダウンロードリンクをタップし、「ウォレットとヘルスケアに追加」を選択します。
- 「完了」をタップすれば、情報は「ウォレット」と「ヘルスケア」アプリに安全に保存されます。
Androidに新型コロナワクチン接種情報を追加する
Androidにワクチン接種情報を追加するには、Android 5以降が動作していること、および端末がPlay Protect認証を受けていることが条件になります。手順はiPhoneの2つ目の方法とよく似ています。
- ワクチン接種情報のダウンロードファイルへのリンクを見つけてタップします。
- 「端末に保存」または類似のメッセージをタップして、端末にダウンロードします。
- Google ChromeとGoogle Payのどちらで保存するか尋ねられた場合は、アプリがインストールされていなくてもGoogle Payを選択し、「続行」をタップします。
- まだロック画面を設定していない場合は、情報を表示するためにロック画面の設定を求められることがあります。
ロック画面からすべての情報を確認できるようにする
スマートフォンに医療情報を登録する最大の目的の一つは、万一の事態が発生した際に、周囲の人が重要な医療情報を確認できるようにすることです。端末がロックされていても、ここで表示を許可した情報以外は誰にも見られません。だからこそ、ロック画面にメディカルIDや緊急連絡先が表示されるよう設定しておくことが重要です。
iPhoneのロック画面設定
iOSでの設定はシンプルで、メディカルIDの初期設定時に行うこともできます。
- 「ヘルスケア」アプリを開き、プロフィール写真をタップして「メディカルID」を選択します。
- 「緊急時にアクセス」の下に2つのオプションがあります。1つ目は、画面がロックされた状態でも緊急医療情報を表示する設定で、「有効」と表示されている必要があります。そうでない場合は「編集」をタップし、下にスクロールして「ロック中に表示」のスイッチをオンにします。

- 2つ目は、緊急通報をかける際にメディカルIDを自動的に共有するオプションです。これはデフォルトでオフになっているため、共有したい場合はスイッチをオンにします。消防や警察への緊急通報時などに役立つ機能です。

Androidのロック画面設定
Androidのロック画面設定も簡単ですが、メーカーによって操作が異なる場合があります。ここでも標準のAndroid環境を基準に説明しますが、お使いの端末では手順が多少異なる可能性があります。
Google製端末(Pixelシリーズなど)では、「設定」→「ディスプレイ」→「詳細設定」→「ロック画面」→「ロック画面にテキストを表示」から設定できます。その他の端末では、設定内に「ロック画面」専用のセクションがあるか、「ロック画面・ランチャー・テーマ」のようなセクション内に項目があります。

一部の端末では、新型コロナワクチン接種情報が自動的にロック画面と統合されますが、これもメーカーによって対応状況が異なります。端末によっては、ロック画面に表示できるのがテキストメッセージのみの場合もあり、その場合は紛失時の連絡先や重要な医療情報を伝える手段として活用することになります。

臓器提供ドナーとして登録する方法
その他の健康情報に加えて、希望すれば臓器提供ドナーとして登録することもできます。以下の手順はアメリカ国内でのドナー登録に関するものであり、アメリカ国外では、お住まいの地域の制度や規制を各自で確認する必要があります。日本では日本臓器移植ネットワークなどを通じたドナー登録(意思表示カードの入手)が一般的です。
iPhoneで臓器提供情報を登録する
iOSでは、他の情報と同じくメディカルID内から直接設定できます。
- 「ヘルスケア」アプリを開き、プロフィール写真をタップして「メディカルID」を選択します。
- 右上の「編集」をタップし、下にスクロールして「臓器提供者として登録」をタップすると、いくつかの設定項目が表示されます。

- ドナー登録を望まない場合は「いいえ」を選択します。登録したい場合は2つの選択肢があります。「はい」を選ぶか、もう一方のオプションをタップして「Donate Life」団体経由で登録します。
Androidで臓器提供情報を登録する
iOSとは異なり、Androidには臓器提供の意向を伝える標準機能がありません。とはいえ、スマートフォンを使って適切な団体に自分の意思を伝えられないわけではありません。
Android向けには多数のアプリが提供されています。代表的なものとして「Body Organ Donation」と「Organ Donation App」の2つが挙げられます。いずれも、前述のiPhoneの「Donate Life」オプションと同様に、ドナー登録が可能な団体へのポータルとして機能するアプリです。
よくある質問
Q1. メディカルIDを使うと、Appleが私の健康データにアクセスできるのですか?
iPhoneでメディカルIDを設定する際、Appleとデータを共有するかどうかを尋ねる画面が表示されます。この情報は匿名化されているため、Appleが個人データへ直接アクセスすることはできません。共有をオプトアウトすれば、情報は一切送信されません。
Q2. ワクチン接種証明書は持ち歩く必要がありますか?
QRコードやダウンロードファイルの形式でワクチン情報を受け取っていない場合は、紙の証明書を必ず携帯してください。それ以外の場合、コンサートへの入場や公共交通機関の利用であれば、スマートフォンの提示だけで十分なことが多いです。ただし、医療機関の受診や就職面接、海外旅行など、より重要度の高い場面では紙の証明書を手元に用意しておくのが安心です。また、すべての施設や団体がQRコードの読み取りに対応しているわけではない点にも注意が必要です。非対応の場所では、紙の証明書が求められます。
-
iPhoneでヘルスプロファイルを設定する方法|緊急時に備えるメディカルIDの使い方
お札、社会保障カード、運転免許証、クレジットカード、会員カードなど、重要な身分証明書をぎっしり詰め込んだ分厚い財布を持ち歩く時代は、すでに過去のものとなりました。 iPhoneがあれば、モバイル決済アプリを使って買い物や駐車料金、公共料金の支払いはもちろん、通信料金のチャージやインターネットの閲覧まで、さまざまなことがスマートフォン1台で完結します。どこへ行くにも一緒で、夜は枕元に置いて眠るほど、私たちの生活に欠かせない存在になっています。 そして何より嬉しいのは、iPhoneがあなた自身の「安全」も守ってくれるという点です。突然訪れる緊急事態では、救急隊員は「あなたが誰なのか」を知る
-
iPhoneのメディカルIDとは?設定方法と緊急時の確認手順をわかりやすく解説
高度な機能が数多く搭載されたiPhoneが、いざというときに命を救ってくれる存在になる——そんなことを想像したことはありますか?今回は、緊急時に役立つiPhoneの「メディカルID(Medical ID)」機能についてご紹介します。 この機能はiOS 8で初めて搭載されましたが、実は今でもその存在を知らないiPhoneユーザーは少なくありません。 「メディカルIDなんて聞いたことがない」という方は、ぜひこの記事を読んで、その概要と設定方法をマスターしてください。ほんの数分の作業が、いつかあなた自身や大切な人の命を守ることになるかもしれません。 メディカルID(Medical ID)とは? 設定