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AirDropは安全?セキュリティリスクの実態と対策を徹底解説

スマートフォンを使っている人にとって、ファイル共有は日常的な操作です。写真、動画、書類などのファイルを誰かに送ったり受け取ったりする機会は多いでしょう。

通常、人とファイルをやり取りすること自体は特別な心配はいりません。しかし、サイバー攻撃が急増している昨今、ファイル共有も注意が必要な行為になりつつあります。これまで非常に安全だとされてきたAppleのAirDropが、ユーザーを危険にさらす可能性のあるセキュリティ上の欠陥が指摘され、注目を集めています。では、AirDropは本当に安全に使えるのでしょうか?

AirDropとは?

AirDropは安全?セキュリティリスクの実態と対策を徹底解説

AirDropは、iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイス同士で、近くにいる相手とファイルを共有できる技術です。

AirDropは「Bluetooth Low Energy(BLE)」と「ピアツーピアWi-Fi」を組み合わせて、Appleデバイス間でファイルを送受信します。まずBluetoothの接続によってファイルの送信先デバイスを検出し、その後、送信側のデバイスが受信側デバイスとピアツーピアのWi-Fi接続を確立して転送を行います。

AirDropはインターネットやローカルのWi-Fiネットワークを必要としません。場所を問わず、近くにあるiOSデバイスとファイルを共有できます。

共有ネットワークを使用しないため帯域幅を消費せず、共有するファイルのサイズもほぼ問題になりません。受信側デバイスの性能にもよりますが、大きなファイルでも高速に送信できます。

また、AirDropはインターネットではなくBluetoothを使用するため、両デバイス間の距離が転送の成否に影響します。転送可能な最大距離は約10メートル(30フィート)です。それ以上離れると転送は失敗します。

AirDropはセキュリティリスクなのか?

AirDropは安全?セキュリティリスクの実態と対策を徹底解説

ドイツのダルムシュタット工科大学のコンピュータサイエンス研究者グループによる報告を受けて、AirDropのセキュリティが疑問視されるようになりました。研究者らによると、ファイルを共有しようとする際、近くにある他のデバイスからあなたの電話番号やメールアドレスにアクセスできてしまうとのことです。

ファイル共有の過程で、AirDropは認証のために受信者の電話番号とメールアドレスを照合します。研究者らは、この接続に近くの任意のデバイスが介入し、個人情報への不正アクセスを得られると主張しています。

重要なのは、ハッキングされるために、あなたのデバイスが近くの他のデバイスと接続されている必要はないという点です。

AirDropで共有されるデータにはプライバシー保護機能、いわゆる「ハッシュ関数」と呼ばれる一連の暗号化手法が備わっています。しかし研究者らはこのハッシュ関数の強度に疑問を呈し、ブルートフォース攻撃のような単純な手法でも容易に突破できることを明らかにしました。

侵入者に電話番号やメールアドレスへのアクセスを許してしまうと、なりすまし(ID盗難)やフィッシング詐欺といったサイバー攻撃の被害に遭う可能性があります。

では、Appleはこのセキュリティリスクを認識していたのでしょうか。研究者らによると、2年前にAppleへこの問題を通知したものの、同社はそれを認めず、修正の試みも行っていないということです。

AirDropを安全に使うための方法

AirDropは安全?セキュリティリスクの実態と対策を徹底解説

AirDropの利用におけるセキュリティが気になる方も多いはずです。セキュリティ侵害の被害を受けるのは決して快適な経験ではありません。

それでもAirDropを使いたい場合は、以下のセキュリティ対策を実施してデバイスを守りましょう。

使用しないときはAirDropをオフにする

AirDropの接続が悪用されるのは、オンになっているときだけです。安全のため、AirDropは実際に使うときだけオンにするようにしましょう。

使い終わったら、必ずオフに戻すことを習慣にしてください。

「連絡先のみ」モードを使用する

「連絡先のみ」のファイル共有モードは、自分の連絡先に登録された相手だけと共有できる設定です。一方、「すべての人」モードは周囲の全員にデバイスを開放することになります。公共の場では必ず「連絡先のみ」モードを選択しましょう。

デバイスを最新の状態に保つ

AppleはAirDropのセキュリティ強化を続けています。定期的にデバイスを最新のOSにアップデートすることで、最新のセキュリティ設定を適用し、安全性を維持できます。

デバイス同士は近づけるほど安心

AirDropはiOSデバイスでファイルを共有する最速かつ最も便利な方法の一つです。完全に使うのをやめるのは現実的ではないでしょう。

Appleのウェブサイトの案内によると、ファイルを送る相手が自分のBluetoothおよびWi-Fiの接続範囲内にいることを確認することが推奨されています。受信者が近くにいるほど接続しやすくなり、近くの他のデバイスが不正に介入する可能性も低くなります。

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