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Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法

パソコンの動きが以前より重くなったと感じる原因はさまざまです。ハードディスクの劣化、メモリ(RAM)の不調、あるいはWindows自体の不具合などが考えられます。

しかし実際には、動作の遅さの最も一般的な原因は「ブロートウェア」です。不要なアプリケーションが多数、電源投入のたびに自動的に起動し、システムリソースを食いつぶしてパフォーマンスを低下させているのです。

幸い、こうしたスタートアッププログラムを簡単に取り除く方法があります。Microsoft公式のSysinternalsが提供する「Autoruns」は、直感的なGUI画面からすべての自動実行プロセスを確認・設定できるWindows向けユーティリティです。本記事では、Autorunsを使ってスタートアッププログラムを無効化する手順をわかりやすく解説します。

スタートアッププログラムとは?なぜ問題になるのか

多くのアプリケーションやサービスは、PCの起動時に自動的に開始するよう設計されています。セキュリティソフトなど不可欠なサービスであれば、毎回手動で起動しなくても済むため、これは便利な仕組みです。

問題なのはサードパーティ製のスタートアップアプリです。多くのアプリが自分をスタートアップ項目に登録し、本来限りのある起動リストを肥大化させています。しかも、これらのアプリが必要になることはほとんどありません。使いたいときに自分で起動すればよいだけだからです。

スタートアッププログラムは起動時間を長引かせるだけでなく、稼働中もメモリやCPUリソースを消費し続けます。タスクマネージャーの「スタートアップ」タブでも一部を無効化できますが、大多数のスタートアッププロセスはそこに表示されません。

レジストリの編集やPowerShellスクリプトといった従来の方法と比べると、Autorunsは格段に扱いやすいのが特徴です。同種のスタートアップ管理ツールの中でも、すっきりしたインターフェースと網羅的な検出能力により際立っています。

  1. まず、Sysinternalsの公式サイトからAutorunsをダウンロードします。
Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法
  1. ポータブルアプリケーションなので、ダウンロードしたzipファイルを展開するだけで準備完了です。インストール作業は一切不要です。
Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法
  1. 32ビット環境では「Autoruns.exe」、64ビット環境では「Autoruns64.exe」を実行します。起動すると即座にPC内のスタートアップ項目をスキャンし、一覧の表示を始めます。
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  1. Microsoft WindowsやNVIDIAなどのグラフィックドライバーメーカー由来のシステムプロセスには「Verified」(検証済み)タグが付いているため、必須項目との区別が容易です。一方、サードパーティ製プロセスは紫色で色分けされているので一目で判別できます。
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  1. スタートアップから特定のプロセスを外したい場合は、該当エントリを右クリックして「Delete」を選択します。Autorunsがレジストリキーの削除やWindowsスタートアップフォルダからの登録解除まで自動的に処理してくれます。
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  1. 右クリックメニューには他にも便利な機能があります。たとえば上級者向けの「Jump to Entry…」は、該当するレジストリキーをレジストリエディターで直接開き、その場で編集できる機能です。
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  1. 「Process Explorer…」も注目すべきオプションです。選択したアプリをProcess Explorer(同じくSysinternals製)で開き、実行中プロセスの詳細な動作を分析できます。Process Explorer自体のダウンロードが必要ですが、得られる情報量を考えれば十分に活用する価値があります。
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以上で基本操作は完了です。あとは一覧をじっくり眺めながら、不要と思われるスタートアップ項目を削除していきましょう。ただし注意点もあります。7-Zipのように、有用なツールの中にも「未検証」と表示されるものがあります。削除する前には、必ずプログラム名をよく確認してください。

Autorunsの各タブの意味と使い方

まず知っておいてほしいのは、タブの詳細を理解しなくてもAutorunsは十分使えるということです。初期状態では「Everything」タブが開き、各タブから集めたすべてのスタートアップ項目が一括表示されます。このリストからでも、プログラムもマルウェアも自由に削除できます。

Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法

ただし、特定のカテゴリーに絞って整理したい場合は、各タブの役割を把握しておくと便利です。以下、主要なタブを順に見ていきましょう。

  • Logon: Autorunsで最も重要なタブです。サードパーティ製アプリのほとんどがここに現れます。スタートメニューから目立たないレジストリキーまで、PC内のさまざまな場所から情報を収集しており、スタートアッププログラムの最も包括的なリストを提供します。
Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法
  • Explorer: 名前のとおり、Windowsファイルエクスプローラー関連のアドオンのみが記録されるタブです。起動への影響は通常ごく小さいものの、一覧を目通して不要な項目は削除しておくと安心です。
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  • Internet Explorer: 現在ではほぼ出番のないタブです。Internet Explorerを利用することがめったにないためです。万が一使用している場合は、旧ブラウザー向けの拡張機能やツールバーがここに表示されます。
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  • Scheduled Tasks: Logonタブに次いで分析すべき重要なタブです。定められたスケジュールに従って実行されるタスクが登録されており、重要な更新やセキュリティチェックを自動化するのに便利な反面、マルウェアの隠れ場所としても悪用されやすい領域です。
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  • Services: 判断が難しいタブの一つです。重要なアプリの動作に必要な検証済みサービスと、単にPCを重くするだけの不要なプロセスが混在しています。未検証のエントリをすべて確認し、不要なサービスだけを取り除きましょう。
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  • Drivers: 基本的には触らないことをおすすめします。何をしているのか十分に理解していないと、重要なドライバーを誤って無効化し、システムに不具合を起こしかねません。ドライバーになりすましたウイルスはまれであり、そうした脅威はアンチウイルスソフトの担当領域です。
Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法
  • Codecs: こちらも判断が難しいタブです。リストの項目は主に、メディア再生に必要な音声・動画コーデックに対応します。正規のコーデックを削除すると、該当ファイルが再生できなくなる恐れがあるため、いじらないのが賢明です。
Windowsの起動を高速化:Autorunsでスタートアッププログラムを簡単に無効化する方法
  • Boot Execute: このタブは無視しても安全です。OSが完全に起動する前に実行されるプロセス(ハードディスクのチェックなど)が含まれますが、OSロード前ではウイルスも大した活動ができないため、通常は空であることがほとんどです。
  • Image Hijacks: 名前こそ不気味ですが、それには相応の理由があります。Image Hijacksは、あるプロセスが別の実行ファイルを「乗っ取り」、代わりに自身を実行できるようにするレジストリキーです。つまり、exeファイルを実行したときに実際に起動するプログラムを差し替えられてしまうのです。このリストに存在が許されるのはデバッグツールくらいのもので、基本的に見つけ次第削除して構いません。
  • AppInit: AppInitは、複数のシステムDLLを一度に読み込むための便利な仕組みとして登場しました。しかし時が経つにつれ、User32.dllを読み込むすべてのアプリに悪意あるコードを注入できることから、マルウェアの格好の標的となりました。近年のWindowsでは脆弱性はかなり緩和されたものの、依然として悪用されやすい機能です。意図的に利用しているのでなければ、このタブの項目は削除しておくのが得策です。

以上がAutorunsの主要なタブです。このほかにも、Known DLLs、WinLogon、Winsock Providers、Print Monitors、LSA Providers、Network Providers、WMI、Officeなどのタブが並んでいます。

とはいえ、これらのタブは使用頻度が低く、そもそも項目が存在しないことも多いため、普段は気にする必要はありません。仮に項目があっても、それはアドオンか低レベルのプロセスである場合がほとんどです。

Autorunsを使う価値はあるのか

スタートアッププログラムを整理して起動時間やPC全体のパフォーマンスを改善するという発想自体は決して目新しくありません。問題は、そのための手段の多くが一般ユーザーには敷居が高かったことです。

サードパーティ製ツールも多数存在しますが、すべての種類の自動起動プロセスを検出できなかったり、操作性が複雑だったりと、一長一短です。そこで真価を発揮するのがAutorunsです。

Autorunsは、Windows 10およびWindows 11からスタートアッププログラムを取り除くための使いやすいGUIを提供します。レジストリ内のあらゆる自動起動箇所を検出し、PC上の自動起動アプリを漏れなく一覧化します。

さらに、信頼できる提供元のプロセスにはあらかじめ「Verified」タグが付いているため、不要なプロセスを素早く見つけてワンクリックで削除できます。しかもAutorunsは無料のポータブルツールなので、USBメモリに入れて持ち運び、インストールせずにそのまま実行できるのも大きな魅力です。

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