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拡張機能なしでブラウザのユーザーエージェントを変更する方法【Chrome・Firefox・Edge・Safari対応】

ユーザーエージェント(UA)文字列は、あまり知られていない情報ながら、ブラウザがウェブをどのように認識するかに大きな影響を与える重要な要素です。これまで、ユーザーエージェント切り替えツールのメリットや、それがブラウジング体験をどう向上させるかについてご紹介してきました。

しかし現在では、ユーザーエージェントを切り替えるために拡張機能などのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする必要はありません。ここ数年で、主要なブラウザはすべてこの機能を開発者コンソールや標準メニューに組み込むようになりました。

まれなケースとはいえ、ブラウザ拡張機能が悪意ある目的で乗っ取られ、セキュリティリスクにつながる可能性があります。また、拡張機能の追加はブラウザに不要な負荷をかけ、動作を遅くする原因にもなり得ます。

本記事では、主要ブラウザそれぞれについて、拡張機能を使わずにユーザーエージェントを変更する方法を詳しく解説します。

Google Chromeでユーザーエージェントを変更する方法

  • まず Ctrl + Shift + I を押して、Chromeのデベロッパーツール(開発者コンソール)を開きます。ウィンドウの右側にパネルが表示されます。
  • パネル右上にある縦3点のアイコンをクリックします。
  • メニューから「その他のツール(More tools)」にカーソルを合わせ、「ネットワーク条件(Network conditions)」を選択します。

新しいパネルが下部に開きます。そのパネル内を下へスクロールすると、「ユーザーエージェント(User agent)」という項目と、それに付随するオプションが見つかるはずです。

ここでは、あらかじめ用意されたユーザーエージェントの一覧から選択できるほか、「独自のユーザーエージェントを使用する」にチェックを入れて、任意のカスタムUA文字列を直接入力することも可能です。手順は非常にシンプルです。

Mozilla Firefox / Operaでユーザーエージェントを変更する方法

アドオンを使わずにFirefoxのユーザーエージェントを変更するのはやや難易度が高く、ブラウザの詳細設定(コンフィグ)を直接編集する必要があります。Operaの場合も手順はほぼ同一なので、同じ手順で対応できます。

  • まず、アドレスバーに about:config と入力して Enter を押します。初回アクセス時には「高度な設定のため、操作には注意してください」といった警告画面が表示されるので、内容を確認して先へ進みます。
  • 次に、ページ上部の検索フィールドgeneral.useragent.override と入力します。該当する設定が存在しない場合は何も表示されません。もし既に設定が見つかった場合は、後述の「値を編集する」手順までスキップしてください。

設定が存在しない場合は、ページの余白部分を右クリックし、「新規作成(New)」にカーソルを合わせて「文字列(String)」を選択します。そこで、検索したのと同じ文字列 general.useragent.override を入力します。

Enter を押すと、次に値の入力を求められます。ここには、使用したいユーザーエージェント文字列を正確に入力する必要があります。完全にオリジナルの文字列を作ってもよいですし、WhatIsMyBrowser.comのようなサイトで公開されている多数の有効なUA文字列を参考にしてもよいでしょう。

UA文字列を入力して Enter を押せば完了です。この設定はブラウザを再起動しても保持されます。デフォルト値に戻したい場合は、設定名を右クリックして「リセット(Reset)」を選択してください。

リセット後も設定名自体は一覧に残りますが、値を空にすることは削除と同じ効果があります。

Microsoft Edgeでユーザーエージェントを変更する方法

EdgeはMicrosoftが推し進めてきた新しいブラウザですが、旧EdgeやInternet Explorerを利用している場合も、基本的な流れは同じです。

  • まずEdgeを開き、キーボードの F12 キーを押して開発者ツールを起動します。
  • 開いたパネルの上部タブから「エミュレーション(Emulation)」を探します。画面の解像度によってはすぐに見つからない場合もありますが、下向き矢印(その他のツール)をクリックすると表示されます。

Edgeのエミュレーション機能は非常に充実しており、デバイスの種類、画面の向きや解像度、地理位置情報(GPS)、そしてユーザーエージェント文字列まで変更できます。

他の多くのブラウザと同様に、EdgeでもカスタムUA文字列がサポートされています。なお、現行のChromium版Edgeでは、デベロッパーツール(F12)→「デバイス エミュレーションの切り替え(Ctrl+Shift+M)」や、Chromeと同様の「ネットワーク条件」パネルからも変更可能です。

Safariでユーザーエージェントを変更する方法

Safariではメニューバーからユーザーエージェントを変更できますが、その前に「開発」メニューを有効化しておく必要があります。

  • 「環境設定…」(Safariメニュー、またはバージョンによっては右端の歯車アイコン)を開きます。
  • 表示されたウィンドウで「詳細」タブをクリックし、一番下の「メニューバーに“開発”メニューを表示」にチェックを入れます。

ウィンドウを閉じたら、上部メニューバーの「ファイル」「編集」「表示」などと同じ並びにある「開発」メニューを探します。もしメニューバー自体が表示されていない場合は、Safariメニューまたは歯車アイコンから「メニューバーを表示」を選択してください。

続いて「開発」メニューをクリックし、「ユーザーエージェント」にカーソルを合わせると、切り替え可能なUAの一覧が表示されます。

プリセットの一覧はそれほど多くありませんが、「その他…」を選択すれば、自分でカスタムUA文字列を入力することもできます。

まとめ:カスタムUA活用のポイント

多少踏み込んだ操作が必要ではありますが、ブラウザの環境設定や開発者コンソールからユーザーエージェントを変更すれば、拡張機能をひとつ減らすことができ、セキュリティ面・パフォーマンス面の両方でメリットがあります。世の中には無数の有効なUA文字列が存在するため、プリセットに望みのものがない場合でも、カスタム文字列の入力という選択肢があることを覚えておきましょう。

また、通常どおりウェブを閲覧したい場合は、変更したユーザーエージェントの設定を忘れずに元に戻してください。多くのウェブサイトはUAに応じて配信するコンテンツを変えているため、設定を元に戻し忘れると、サイトが意図しない形で表示されることがあります。

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