頑固なマルウェアを完全に削除する方法【アンチウイルス・セーフモード・初期化】
コンピューターにウイルスが感染した場合、最も基本的な対処法はアンチウイルスソフトを実行し、悪意のあるファイルを自動的に削除してもらうことです。多くのアンチウイルスソフトは、マルウェアの検出と駆除、感染の除去、そしてシステムの復旧を高い精度で行ってくれます。
しかし、アンチウイルスソフトがうまく機能しない場合はどうすればよいのでしょうか?この記事では、通常の方法でマルウェアが削除できないときに試すべき3つの対策を詳しく解説します。
頑固なマルウェアを削除する3つの方法
なかなか消えてくれないウイルスは厄介な存在です。それだけではなく、データ損失や情報漏洩など、さらなるトラブルにつながる可能性もあります。パスワードや銀行口座情報などの重要データが盗まれるリスクも高まるため、早めの対応が不可欠です。
ただし、すべてのマルウェアが個人情報を狙っているわけではありません。中には、大規模なボットネットの一部としてPCを「ゾンビ化」するものや、効果のない高額な駆除ツールのポップアップ広告を画面に大量表示するものもあります。
頑固なマルウェアに対しては、以下の3つの選択肢があります。
- アンチウイルスソフトを別のものに乗り換えて再スキャンする
- セーフモードで起動して再スキャンする
- OSを出荷時状態にリセット(工場出荷状態への復元)する
それぞれ順番に見ていきましょう。
方法1:アンチウイルスソフトを変更して再スキャン
最初の方法は最も基本的ですが、実行が最も簡単です。ウイルスに感染しているということは、既存のアンチウイルスソフトが侵入を見逃したか、あるいはマルウェアが先にアンチウイルス機能を無効化してから感染した可能性があります。
いずれの場合でも、別のアンチウイルスソフトでシステム全体を再スキャンし、ウイルスが除去できるか確認しましょう。おすすめは次の2つの無料ツールです。
Bitdefender Antivirus Free
まずは「Bitdefender Antivirus Free」をダウンロードしてインストールしましょう。Bitdefenderの無料版は評価が非常に高く、マルウェア駆除テストでも常に優れた成績を収めていることで知られています。
インストール後、システム全体をスキャンし、残存するマルウェアを検出・削除してください。
Malwarebytes
次におすすめしたいのが「Malwarebytes」です。これも定評のあるアンチマルウェアツールで、無料版を使ってBitdefenderが見逃したウイルスを検出・駆除できます。
最新版をダウンロードしてインストールし、システムをスキャンしましょう。執筆時点のバージョン4では処理速度が大幅に向上しており、わずか数分でインテリジェントなスキャンが完了します。
方法2:セーフモードで起動して再スキャン
マルウェアの種類によっては、そもそもアンチウイルスソフトのダウンロードやインストール自体が困難な場合があります。そのようなときは、Windowsをセーフモードで起動してからスキャンを試みてください。
セーフモードは、通常のWindows起動とは異なり、必要最低限のサービスとドライバーのみを読み込む診断用モードです。Windowsのサービスやドライバーが制限されるため、潜伏しているマルウェアも同時に起動できなくなる可能性が高いのです。マルウェアが起動していなければ、削除を妨害されることもありません。
Windows 10でセーフモードに入る手順
Windows 10でセーフモードに移行する最も簡単な方法は、スタートメニューの検索バーに「詳細スタートアップ」と入力し、一致する項目を選択することです。続いて「今すぐ再起動」をクリックします。
再起動後、「続行」「トラブルシューティング」「PCの電源を切る」の3つのオプションが表示されます。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」と進み、「再起動」を選択した後、「セーフモード」を選びましょう。
セーフモードで起動できたら、前述のBitdefenderやMalwarebytesなどのアンチウイルスソフトを実行します。稼働しているサービスやドライバーが少ない分、悪意のあるファイルが発見されやすくなり、駆除成功率も大きく上がります。
方法3:Windows 10を工場出荷状態にリセット
それでもマルウェアが消えない場合は、Windows 10を出荷時の状態に戻すという最終手段があります。つまり、PCを初期化してすべてのファイルとデータを消去し、マルウェアごと一掃する方法です。すべてのファイルが削除されるため、実行前に必ず個人データのバックアップを取っておいてください。
Windows 10にはいくつかのリセットオプションがありますが、ここでは「すべて削除」を選ぶ標準的な初期化方法を紹介します。
「すべて削除」で初期化する手順
頑固なマルウェアには強力な対応が必要です。「すべて削除」オプションは文字通り核となる選択肢です。PC内の全ファイルが消去されるため、事前に個人ファイルを外付けドライブなどへ必ずバックアップしてください。
手順は以下の通りです。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を開く
- 「このPCをリセットする」の下にある「開始する」を選択
- 「すべて削除」を選ぶ
さらに2つのオプションが表示されます。「データの削除」はファイルを削除するだけでドライブの安全な消去は行いません。「データドライブ」は外付けドライブや回復ドライブを含む、接続されているすべてのドライブを消去するオプションです。こちらは絶対に選ばないでください。接続中の全ドライブが消去されてしまいます。
設定内容を確認したら、初期化を実行しましょう。
初期化が完了したら、バックアップしたデータをクリーンなWindows環境に戻す前に、外付けドライブをMalwarebytesでスキャンしておきましょう。これにより、ファイル経由での再感染を防げます。
まとめ:マルウェア削除でお困りの方へ
簡単に消えてくれないウイルスの駆除は、精神的にも時間的にも負担の大きい作業です。しかし、上記の手順に従えば、頑固なマルウェアの問題も解決できるはずです。
それでもマルウェアが取り除けない場合は、無料ツールを使ったマルウェア完全駆除ガイドを参考にしてみてください。それでも改善しない場合は、ルートキット感染の可能性もあるため、専用ツールによるシステムスキャンを検討しましょう。
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