Chromeで「このブラウザは組織によって管理されています」と表示されたときの原因と削除方法
ブラウザの設定ページを開いたら、見慣れないメッセージが表示されて戸惑ったことはありませんか?「このブラウザは組織によって管理されています」という表示です。会社や学校から支給されたパソコンを使っているのであれば、これはごく自然なことです。しかし、個人所有のパソコンなのに最近になって突然このメッセージが現れた場合は、マルウェア感染の可能性があります。実際、多くのユーザーがこのメッセージを目にしてパニックに陥ったと報告しています。しかも、設定画面からこのメッセージを消そうとしても、その方法がどこにも見当たりません。本記事では、このメッセージの意味と、安全に取り除くための手順を詳しく解説します。
「このブラウザは組織によって管理されています」メッセージとは?
このメッセージは、何らかの組織(管理者)が、あなたの使用している端末上のブラウザ設定を制御していることを意味します。企業では従業員に支給するパソコンにブラウザポリシーを適用するのが一般的で、その内容はホームページの固定から特定サイトへのアクセス制限(ブラックリスト登録)まで多岐にわたります。アドレスバー右端の三点リーダーメニューをクリックしたときに表示される項目リストの一番下にも、同じ旨の表示が確認できます。
ソフトウェア経由で組織側に制御権限を与える仕組みであるため、自分がどの組織にも所属していないのにこの表示が出る場合は危険信号です。次の章で、なぜこのメッセージが表示されるようになったのか、そしてどうすれば削除できるのかを詳しく見ていきましょう。
なぜブラウザ設定にこのメッセージが表示されるのか?
最も可能性が高いのは、組織によって管理されているデバイスを使用しているケースです。ただしChromeでは、個人のパソコンでも、何かをダウンロードしたり、悪意のあるWebページやリンクを開いたりしたことが原因でこのメッセージが表示される例が多数報告されています。
心当たりがない場合は、パソコン内に不審なソフトウェアがないか確認しましょう。実は、アンチウイルスソフトなどのセキュリティ系ソフトが原因となっているケースも少なくありません。一部のソフトウェアはインターネット接続時にアドウェアなどをダウンロードし、ブラウザの設定状態を勝手に変更することがあります。こうした動作は気づきにくいものの、パソコンにとっては同様に有害です。
「このブラウザは組織によって管理されています」メッセージを削除する方法
まずはGoogle Chromeの設定を確認することから始めます。最初に、メッセージ自体をクリックして、その背後にある理由を確認しましょう。会社のアカウントを使用している場合は、そこに組織名が表示されるはずです。
また、Chromeのポリシー変更が原因だった場合は、そのページにポリシーの詳細が表示されます。しかし、「管理されています」と表示されているのにページが真っ白で何も情報が出ない場合は、マルウェアだと判断して間違いありません。
マルウェアはアドウェア、スパイウェア、ランサムウェア、トラッカーなど、その種類はさまざまです。これらはブラウザや端末にインストール済みのソフトウェアを通じてシステムに侵入します。そのため、関連するChromeの設定を順番にチェックしていく必要があります。
手順1:管理ページで組織の有無を確認する
- 組織による変更がないか確認するには、まず管理ページを開きます。アドレスバーに以下を入力してください。
chrome://management
ここに管理者情報が表示されれば、何らかの組織が関与しています。何も表示されない場合は、マルウェアと断定する前にさらに調査が必要です。
手順2:Chromeポリシーを確認する
- 新しいタブのアドレスバーに以下を入力して、Chromeポリシーページを開きます。
chrome://policy
管理対象の設定一覧が表示されます。値が空欄の項目や、見覚えのない不審な項目がないか注意深く確認しましょう。
専門家は、ポリシーの利用状況を確認したうえで、不要なポリシーをChromeポリシー削除ツールで除去することを推奨しています。
注意: 内容を十分理解しないままポリシーを変更すると、ブラウザが正常に動作しなくなる恐れがあります。
手順3:拡張機能の削除とデータの初期化
- Chromeに追加しているすべての拡張機能を削除します。三点リーダーのメニューから「拡張機能」を開き、身に覚えのない拡張機能を見つけたら即座に削除してください。念のため、すべての拡張機能を一度削除することをおすすめします。
- すべてのアカウントからサインアウトし、ブラウザに保存されたデータや履歴もすぐに削除しましょう。これにより、マルウェアがブラウザからさらなる情報を取得するのを防げます。
- 不審なソフトウェアとChrome本体、および関連ファイルをシステムから完全に取り除きます。まずはプログラムのアンインストールから始めます。
手順4:不審なソフトウェアとChromeを完全にアンインストールする
ステップ1: コントロールパネルを開き、「プログラムの一覧」に進みます。対象のプログラムを選択して「アンインストール」ボタンをクリックします。同じ手順をChromeにも繰り返します。
ステップ2: ソフトウェアには多くの関連ファイルが存在するため、それらも手動で削除する必要があります。Windows PCの以下の場所にある、プログラム名に関連するファイルを探してください。
- Program Files(x86)
- AppData
- システムファイル
アンインストール後も、パソコンには大量の残存ファイルが残っていることがあります。そのため、レジストリエントリの削除と、システムのグループポリシーの変更も併せて行いましょう。
手順5:レジストリエディタで残存エントリを削除する
ステップ3: スタートメニューの検索バーに「regedit」と入力して、レジストリエディタを開きます。
- 注意: パソコンに詳しくない方は、この作業を行わないでください。誤った操作を1つでも行うとシステム障害につながる恐れがあります。作業前には、上部メニューの「エクスポート」からレジストリのバックアップを必ず取得しておきましょう。万一設定に問題が発生しても、レジストリエディタの「インポート」からバックアップファイルを読み込めば復元できます。
- 「コンピューター > HKEY_LOCAL_MACHINE > Software」の順に開きます。

- 該当プログラム名のレジストリエントリを見つけて削除します。不要と思われるファイルはすべてここから削除可能です。
- 続いて「コンピューター > HKEY_CURRENT_USER > Software」でも同じ作業を繰り返します。

すべてのファイルとフォルダを削除できれば、悪意ある活動に再び利用されるエントリはなくなったと言えます。
手順6:グループポリシーを変更する
ステップ4: 次にグループポリシーを変更し、不要なポリシーがシステムに影響を与えないようにします。
スタートメニューの検索バーにgpeditと入力して「グループポリシーエディター」を開きます。Chromeのセクションに移動し、ブラウザに突然現れた不審なポリシーがあれば削除してください。
以上のすべての手順が完了したら、パソコンを再起動してChromeを再インストールします。これによりソフトウェアはまっさらな状態で起動し、以前保存されていた設定を引き継ぎません。設定画面を確認して、「このブラウザは組織によって管理されています」というメッセージが消えていれば成功です。
まとめ
「このブラウザは組織によって管理されています」というメッセージは、会社や学校から支給されたPCなら正常な動作ですが、個人PCに突然現れた場合はマルウェア感染のサインかもしれません。chrome://managementとchrome://policyでの確認、拡張機能の削除、ソフトウェアの完全アンインストール、レジストリとグループポリシーの清掃という手順を踏めば、安全に元の状態へ戻すことができます。日頃から不審なダウンロードやリンクには注意し、信頼できるセキュリティソフトで定期的にスキャンすることをおすすめします。
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