Windows ServerにVMware vCenter Server 6.7をインストールする完全ガイド
本記事では、Windows環境にVMware vCenter Server 6.7をインストールする手順を、ステップバイステップで詳しく解説します。インストール作業を始める前に、必要なシステム要件やデプロイオプション、そして導入を成功させるために押さえておくべきポイントを理解しておくことが重要です。
vSphereインフラにおける中核コンポーネント
VMware vSphereインフラストラクチャの中核を担うのは、「VMware vSphere ESXi」と「VMware vSphere vCenter Server」の2つのコンポーネントです。ESXiは仮想化レイヤーを提供し、物理サーバーのCPU、メモリ、ネットワーク、ストレージなどのハードウェアリソースを抽象化して、複数の仮想マシンに割り当てます。これにより、仮想マシンや仮想アプライアンスの作成・実行が可能になります。一方、vCenter Serverは、すべてのESXiホストとそれぞれの仮想マシンを一元的な場所から管理できるツールです。
vCenterのデプロイ方法としてVMwareがサポートしているのは、次の2つのオプションです。
- Windowsの仮想マシンまたは物理マシンにvCenter Serverをインストールする方法
- LinuxベースのvCenter Server Appliance(VCSA)をESXiホストにデプロイする方法
この記事では、Windows Server上にvCenter Serverを正常にインストールするために必要なすべての手順を紹介します。
Windows版vCenter Serverについて
Windows Serverにインストールする方式は、Linuxアプライアンスが登場するまで、vCenter Serverで唯一利用可能だったデプロイオプションでした。
しかしVMwareはVCSAに多くの機能強化を加えており、Windows版vCenter ServerからLinux版VCSAへの移行を推奨しています。さらにVMwareは、vCenter 6.7がWindows向けの最終バージョンとなり、以降の新機能はVCSAのみに提供されると発表しています。
vCenter Serverインストール前の注意点
vCenter Serverをインストールする前に、以下の最小要件を満たしていることを確認してください。
- 64ビット版Windows Server 2008 SP2以降のOSであること。
- vCenter Serverをインストールするシステムが、Active Directoryドメインコントローラーでないこと。
- サポートされるデータベースは以下の3種類です。
- インストーラーに同梱されているPostgreSQLデータベース
- Microsoft SQL Server 2008 R2 SP2以降
- Oracle 11gまたは12cデータベース
- 使用するWindows仮想マシンを含む、すべてのvSphereコンポーネントの時刻を同期すること。NTPサーバーの利用が推奨されます。
- Windows版vCenter ServerおよびPlatform Services Controllerのハードウェア要件を確認すること。
- ストレージ要件を確認すること。
- Windows Serverに最新のパッチとアップデートが適用されていること。ソフトウェア要件の詳細は、VMwareの公式ドキュメントで確認できます。
- ローカルシステムアカウント以外のユーザーでvCenter Serverサービスを実行する場合は、そのユーザーがAdministratorsグループのメンバーであること。
- インストーラー起動時に事前チェックが実行され、すべての要件が満たされているかどうかが確認されます。条件が満たされていない場合、問題を解決するまでインストールを続行できません。
サポートされる構成の詳細については、VMware互換性ガイド(VMware Compatibility Guide)を参照することを強くお勧めします。
WindowsにvCenter Server 6.7をインストールする手順
1. VMware製品ダウンロードサイトから、vCenter Server 6.7のISOイメージファイルをダウンロードします。
2. ダウンロードが完了したら、ISOファイルをインストールに使用するWindowsサーバーにマウントします。
3. ISOイメージのルートディレクトリにあるautorun.exeを右クリックし、管理者として実行を選択します。
4. 「VMware vCenter Server for Windows」のインストールウィザードが起動します。Install(インストール)をクリックします。

5. 「Welcome to VMware vCenter Server 6.7 installer」画面でNext(次へ)をクリックします。

6. ライセンス契約の条項に同意(Accept)し、Next(次へ)をクリックしてインストールを続行します。

7. 次の画面で、Embedded Platform Services Controller Deployment Model(組み込み型)とExternal Platform Services Controller Deployment Model(外部型)のどちらかを選択するよう求められます。デフォルトの選択肢のままNext(次へ)をクリックします。*
* 注: 本ガイドでは組み込み型を使用します。外部型を使用する場合は、vCenter Serverをインストールする前にPSC(Platform Services Controller)をデプロイしておく必要があります。

8. System Name(システム名)フィールドに、vCenter ServerのIPアドレスまたはFQDNを入力します。*
* 注: ここで設定した値は恒久的なものであり、インストール後に変更することはできません。

9. 「vCenter Single Sign-On Configuration(SSO設定)」画面で以下を設定します。*
a. 「vCenter Single Sign-on Domain Name」: 既存のSSOドメイン名を入力するか、新しいドメインを作成するか、デフォルトのSSOドメイン「vsphere.local」のままにします。
b. SSOのユーザー名とパスワードを入力し、サイト名はデフォルトのままにします。
c. Next(次へ)をクリックして続行します。
* 注: SSOの設定はインストール後には変更できません。

10. 次の画面では、vCenter Serverインスタンスの起動に「Windows Local System Account(ローカルシステムアカウント)」を使用するデフォルト設定のまま、Next(次へ)をクリックします。

11. 次の画面で、vCenter Serverインスタンスが使用するデータベースを設定します。「Use the embedded VMware Postgres(組み込みPostgreSQLを使用)」を選択するか、外部データベースの接続情報を入力して、Next(次へ)をクリックします。

12. 「Configure ports(ポート設定)」画面では、デフォルトのポート設定のままにするか、必要に応じて値を変更して、Next(次へ)をクリックします。

13. vCenterサービスのインストール先ディレクトリは、デフォルトのままにするか、「Change(変更)」をクリックして別のディレクトリを指定し、Next(次へ)をクリックして続行します。

14. 「Customer Experience Improvement Program(カスタマー エクスペリエンス向上プログラム)」に参加する場合は、該当するチェックボックスをオンにして、Next(次へ)をクリックします。

15. これまでの設定内容をすべて確認し、問題がなければInstall(インストール)をクリックします。

16. インストールが完了したら、すぐにvSphere Web Clientを起動(Launch)するか、Finish(完了)をクリックしてインストーラーを閉じます。

17. セットアップが完了したら、任意のWebブラウザからvCenter ServerのIPアドレスまたはDNS名を入力して、新しいvCenter Serverにログインできます。*
* 注: デフォルトでは60日間の評価期間が適用されます。評価期間終了後もvCenter Serverを使用し続けるには、ライセンスの購入が必要です。

以上でインストールは完了です!このガイドがお役に立てた場合は、ぜひコメントでご感想をお聞かせください。また、他の方にも役立つよう、記事のシェアにご協力いただければ幸いです。
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