Macで使えるおすすめオーディオ録音ソフト13選|無料ツールからプロ仕様まで徹底解説
オーディオは、音楽・サウンド産業を支える根幹です。歌手、ラジオDJ、テレビ番組の司会、インディーズバンドのDJ、そしてポッドキャスターを目指す人にとって、プロであれアマチュアであれ、声質を整える技術は必須といえます。
そのために欠かせないのが、高機能なオーディオ録音ソフトです。録音ソフトを使えば、音声にエフェクトを加えてプロフェッショナルな仕上がりにしたり、プロジェクトのニーズに合わせて音を加工したりできます。音楽制作の現場では、マルチトラック録音、ミキシング、編集など幅広い用途で活躍しており、マイクで録音した声をサウンドトラックに組み込むことも可能です。
Mac向けおすすめオーディオ録音ソフト13選
オーディオ録音ソフトはWindows、Mac、LinuxなどさまざまなOSで提供されていますが、ここではMacで使えるおすすめの録音ソフトを13個厳選して紹介します。
- Audacity ― ナレーション収録・編集に最適(Mac OS / Windows / Linux対応)
- GarageBand ― 音楽制作向けの録音に最適(Mac OS専用)
- Hya-Wave
- Simple Recorder
- Pro Tools First
- Ardour
- OcenAudio
- Macsome Audio Recorder
- iMusic
- RecordPad
- QuickTime
- Audio Hijack
- Audio Note
それでは、それぞれのソフトを詳しく見ていきましょう。
1. Audacity
2000年にリリースされた無料ソフトで、Mac用オーディオ録音ソフトの中でも最も人気のある定番の一つです。サウンドトラックの編集やミキシングが手軽に行え、最大の特長は波形を視覚的に確認しながらセクション単位で編集できる点にあります。イコライザー、ピッチ、ディレイ、リバーブといった内蔵機能を活用すれば、スタジオ品質のサウンドを作り上げることも可能です。ポッドキャスターや音楽制作者にとって理想的なソフトといえます。
一方で、編集やミキシングを確定すると変更を元に戻せない(操作が不可逆である)点や、MP3ファイルを直接読み込めない点が難点として挙げられます。それでも、使いやすいインターフェースのおかげで、今なおオーディオ録音ソフトのトップ3に入る評価を得ています。Windows版やLinux版も用意されています。
2. GarageBand
Appleが開発し2004年にリリースしたこのソフトは、単なる録音ツールというより、無料で使える本格的なデジタルオーディオワークステーション(DAW)です。Mac OS専用で、シンプルなユーザーインターフェースを備えているため、録音初心者に最適なソフトの一つです。複雑な操作なしに複数トラックの作成・録音ができ、すべてのトラックは色分けされて直感的に管理できます。
内蔵のオーディオフィルターとドラッグ&ドロップの簡単な操作で、ディストーション、リバーブ、エコーなど多彩なエフェクトをトラックに付与できます。プリセット効果音を選ぶだけでなく、オリジナルのエフェクトを作成することも可能です。さらにスタジオ品質の楽器音源も豊富に揃っています。サンプルレートは44.1kHz固定で、16bitまたは24bitの解像度での録音に対応しています。
3. Hya-Wave
Hya-Waveは、初心者やソロアーティスト、SNSで自分の曲を共有したい学生などにぴったりの無料録音ソフトです。カジュアルな音声録音において最高のMac向けソフトといえます。操作性は簡単ですが、プロの現場で使うには物足りないでしょう。ブラウザ上で動作するため、大きなプログラムをダウンロードする必要がないのも魅力です。
クラウドを活用して、録音・カット・コピー・ペースト・切り抜きを行い、SNS投稿用の音声に特殊効果を加えられます。外部マイクとMac内蔵マイクのどちらでも録音可能です。ただし、マルチトラック録音には非対応で、録音の一時停止機能もありません。
4. Simple Recorder
その名の通り、Macで手軽かつスピーディーに録音できる無料ソフトです。ダウンロードすると、メニューバーの右上にアイコンが表示され、マウスをワンクリックするだけで録音を開始できます。プロの使用には推奨されませんが、中級者のユーザーには十分役立つツールです。
ドロップダウンメニューから録音ソース(外部マイクまたはMac内蔵マイク)を選択でき、録音音量の調整も可能です。環境設定セクションでは、MP3やM4Aなど希望の録音フォーマットを選べるほか、サンプルレートやチャンネルなどの細かな設定も行えます。
5. Pro Tools First
無料でダウンロード・インストールできるこのツールは、録音業界の新人である若手シンガーやミュージシャンに最適なソフトの一つです。以前はローカル保存できるセッション数が3つに制限されていましたが、現在はクラウド上に1GBの無料ストレージが用意され、16種類の楽器、16オーディオトラック、4入力を使用できます。なお、録音データをローカルのハードディスクに保存することはできません。
16〜32bitの解像度、最大96kHzのサンプルレートでの録音に対応し、プロフェッショナルな音声制作が可能です。23種類のエフェクト、サウンドプロセッサー、仮想楽器に加え、500MBのループライブラリも提供されています。
※補足:Avid社はPro Tools Firstの提供を終了し、後継として無料版「Pro Tools Intro」を公開しています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
6. Ardour
Ardourは、Macで使いやすいオーディオ録音ソフトです。直感的なインターフェースながら多機能で、マルチトラック録音やトラックミキシングに対応しています。それ自体が完全な機能を持つデジタルオーディオワークステーション(DAW)であり、ファイルやMIDIのインポートも可能です。
トラック数無制限の録音ができ、クロスフェードやトランスポーズのほか、ミキシングセクションではルーティングやインラインプラグインコントロールなど多彩なオプションを利用できます。オーディオエンジニアから特に愛用されており、その機能を最大限に活かして高品質な録音や声質調整を実現できます。
7. OcenAudio
OcenAudioはクロスプラットフォーム対応のソフトで、Mac OS以外のOSでも動作します。録音と編集を高速に行える優秀なソフトで、ユーザーフレンドリーなインターフェースを備え、初心者からプロまで、基本的な録音から高度な編集まで幅広く対応します。詳細なオーディオスペクトラムアナライザー、31バンドイコライザー、フランジャー、コーラスなどの機能により、リアルタイムで音質を向上させられます。
スペクトラムアナライザーは音声の一部を切り取って分析し、そこへエフェクトを適用できるため、同じ効果をまとめて一括適用し、リアルタイムで再生確認することも可能です。
MP3やWAVなど多くのフォーマットに互換性があり、多数のVSTプラグインにも対応しています。何より嬉しいのは、ファイルを開く・保存する・エフェクトを適用するといった時間のかかる処理がPC上の作業を妨げず、バックグラウンドで継続的に実行されるレスポンスの良さです。
8. Macsome Audio Recorder
Mac OS X向けのオーディオレコーダーです。Mac内蔵マイク、外部マイク、Mac上の他アプリケーションなど、さまざまなソースから録音できるほか、DVDの音声や音声チャットなども記録できます。この柔軟性ゆえに最高の録音ソフトの一つに数えられる一方、インターフェースはあまり洗練されていません。このソフトの優れた点は、スピーチ、音楽、ポッドキャストのどれを録音しても、常に同じ高い録音効率を発揮することです。
ファイル整理のしやすさにも配慮されており、文書の内容を示す1〜3語程度のIDタグを付与できるため、必要なときにデジタルファイルを見つけやすくなります。ワンクリックですぐに録音を開始でき、録音やファイル検索で時間を無駄にしません。唯一の欠点は、最小限のシステムリソースで動作するよう最適化されていないことです。
9. iMusic
iMusicはMac向けの優れた録音ソフトであり、同時に無料の音楽プレーヤーでもあります。iPhone / iPod / iPadから、お気に入りの楽曲、コメディ番組、ニュース、ポッドキャストなどを視聴できます。録音の品質設定をカスタマイズして、自分好みの仕上がりにすることも可能です。
技術的な特長として、録音時にトラックを自動判別できる点が挙げられます。保存のために手作業でタグ付けする必要はなく、音声ファイルか音楽ファイルかに応じて、話者名やアーティスト名、アルバム名、曲名を自動的にタグ付けしてくれます。これにより、録音した音声のプレイリストやライブラリを簡単に作成できます。品質設定をニーズに合わせて調整すれば、より個性的な録音が実現します。
10. RecordPad
RecordPadはわずか650KBという軽量サイズながら、シンプルで素早く操作できる録音ソフトです。デジタルプレゼンテーションやメッセージの録音に理想的なツールです。Mac内蔵マイクと外部機器のどちらからでも録音でき、MP3、WAV、AIFFなどさまざまな出力フォーマットに対応しています。サンプルレートやチャンネルを選択できるほか、フォーマット、日付、長さ、サイズなどのパラメータで録音ファイルを分類することも可能です。その他の主なメリットは以下の通りです。
- Express Burnを使用すれば、録音を直接CDに書き込める
- システム全体で使えるホットキーにより、他のプログラム作業中でも録音をコントロールできる
- メールで録音を送信したり、FTPサーバーへアップロードしたりするオプションがある
- プロ用途にも法人用途にも使える、シンプルかつ堅牢な録音ソフト
- WavePad Professional(オーディオ編集ソフト)と組み合わせれば、録音の編集やエフェクト追加も可能
11. QuickTime
QuickTimeはMac OSに標準搭載されたシンプルな録音システムです。ユーザーインターフェースが簡潔で、誰でも簡単に操作できます。Mac内蔵マイクのほか、外部マイクやシステム音声からの録音にも対応しています。録音品質は「高」と「最大」の2段階から選択でき、録音中はファイルサイズを確認することも可能です。録音が完了すると、ファイルはMPEG-4形式で書き出されます。
欠点としては、カスタマイズオプションが限られている点が挙げられます。録音の一時停止機能がなく、停止して新しい録音を開始することしかできません。こうした理由からプロ向けの録音ソフトとしては推奨されませんが、中級者には十分使えるツールです。
12. Audio Hijack
Rogue Amoebaが開発したこのソフトは、15日間のトライアル期間付きで無料ダウンロードできます。Mac用録音ソフトの中でも屈指の性能を誇り、インターネットラジオ、DVD音声、Web音声など複数のアプリケーションから録音可能です。たとえばSkypeでのインタビュー録音などに最適です。
印象的なユーザーインターフェースを備えたAudio Hijackは、Mac内蔵マイク、任意の外部マイク、音声を発する他のアプリケーションからの録音に対応しています。音量調整機能や、エフェクト・フィルター追加機能も内蔵しています。
MP3、AACなど複数のオーディオ形式をサポートしている点も魅力です。最大の特長は、録音がクラッシュ保護されていることで、録音中にソフトがクラッシュしても音声データが失われない安心感があります。
13. Audio Note
Audio Noteは、録音とノートを同期できる優れたソフトで、Mac App Storeにて有料で提供されています。パソコンやデバイスでノートを取り始めると、自動的に音声と同期し、講義、インタビュー、議論の録音を開始します。学生からビジネスパーソンまで、幅広い層に支持されている選択肢です。
テキスト、図形、注釈など豊富な機能を備えており、ノートを取る際に必要に応じて活用できます。ノートを書き終えたら、PDFドキュメントに変換することも可能です。ノートはクラウドに保存でき、後から再生するときには音声を聞きながら、画面上のノート内容も同時に確認できます。
まとめ
Mac用の優れたオーディオ録音ソフトは、紹介しきれないほど数多く存在します。最後に、Piezo、Reaper 5、Leawo Music Recorder、Traversoなど、その他の有力ソフトにも触れておきましょう。これらのソフトもまた、音声にエフェクトを加えて声質を整え、録音したスピーチ、音楽、デジタルプレゼンテーションをプロフェッショナルな仕上がりにしてくれます。目的やスキルレベルに合わせて、最適な一本を選んでみてください。
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