Android TVボックスをroot化(脱獄)する方法|メリット・デメリットとおすすめアプリを徹底解説
本題に入る前に、あなたがテクノロジーで実験やカスタマイズをするのが好きなタイプかどうか、簡単な質問から始めましょう。
「普通の液晶テレビやLEDテレビを、自分の操作に応答してくれるスマートテレビに変えたいと思いませんか?」そして、「もしその方法があるなら、さらにカスタマイズしてみたいと思いますか?」
両方に「はい」と答えた方は、ぜひこの記事を最後までお読みください。最初の質問への答えは、ずばりAndroid TVボックスです。後者の質問への答えが、今回のテーマであるroot化(Root)/脱獄(Jailbreak)です。「root」と「jailbreak」は技術的にはほぼ同じ意味なので、本記事では「Android TVボックスのroot化」について焦点を当てて解説します。
root化は広く知られた手法ですが、いくつかの注意点や事前準備が必要です。トラブルを避けるためにも、記事全体を通して読んでいただくことをおすすめします。

Android TVボックスをroot化するメリット
まず、Android TVボックスをroot化することで得られる主なメリットを紹介します。
- システムディレクトリへの完全アクセス:root化により、システムファイルへ完全にアクセスできるようになり、システムディレクトリ内のファイルを自由に編集できるようになります。
- OSの変更が可能になる:root化すると、OSに組み込まれたセキュリティ機能が無効化されるため、OSの内容や仕様を自由に変更できます。
- 非対応アプリのインストールとカスタマイズ:通常では端末との互換性がないアプリもインストール可能になり、既存アプリのカスタマイズも行えます。
- 非対応アプリの追加:Kodiなど、端末のセキュリティ機能と競合してインストールできなかったアプリも、root化後は簡単に追加できます。
- 不要なプリインストールアプリの削除:プリインストールされたアプリが煩わしい場合でも、root化すれば不要なアプリを簡単に削除できます。
- VPNサービスの導入:多くのAndroid TVボックスではVPNサービスを追加できませんが、root化していればVPNを利用できます。
- 画面レイアウトのカスタマイズ:通常は変更できない視覚的なレイアウトやインターフェースも、root化すれば好みに合わせて自由に変更できます。
- カスタムROMのインストール:独自のコードやカスタムROMをAndroid TVボックス上で動かしたい場合も、root化によって実現できます。
- バッテリー寿命の改善:使用していないアプリを休止状態にすることで消費電力を抑え、バッテリー寿命を延ばすことができます。
- 動作速度のオーバークロック:動作が遅く感じる場合でも、root化してクロック速度を引き上げれば、ストレスなく快適に操作できます。
root化のデメリット・リスク
一方で、root化には以下のようなリスクも伴います。必ず理解した上で実行してください。
- メーカー・キャリア保証の失効:root化を行うと、メーカーや販売元による保証が適用されなくなる可能性があります。最悪の場合、端末が起動しなくなる「文鎮化」のリスクもあります。
- 著作権保護アプリが動作しなくなる:著作権ライセンス契約への同意が必要なアプリは、root化した端末では利用できなくなることがあります。
- 公式アップデートが受け取れなくなる:カスタムROMを導入している場合、公式サイトからのアップデート通知が届かなくなり、更新自体ができなくなるケースもあります。
- ウイルス感染のリスク:root化した端末はあらゆるソフトウェアのインストールが可能になるため、マルウェアに感染する危険性が高まり、端末の機能が損なわれる恐れがあります。
root化前の事前準備
Android TVボックスをroot化する前に、以下の準備を必ず行いましょう。
- アンチウイルスソフトのインストール:root化した端末はあらゆるソフトを受け入れる状態になるため、悪意あるファイルの侵入を防ぐためにセキュリティソフトを導入しましょう。アプリ利用時の保護層として機能します。
- データのバックアップ:root化の過程で、重要なファイルやアプリのログイン情報などが失われる可能性があります。必ず事前に全データのバックアップを取ってください。
- VPNサービスの有効化:Torrentサービスなどを利用する場合は、著作権問題やその他の安全確保のため、VPNサービスを有効にしておきましょう。
ステップ1:Android TVボックスの設定を変更する
root化の最初の下準備は、端末の設定変更です。root化を支援するサードパーティ製アプリをインストールする必要があるため、提供元不明のアプリを許可する設定を行います。
1. Android TVボックスをテレビに接続し、電源を入れます。

2. メニューから「設定(Settings)」を選択して、設定アプリを開きます。

3. 「個人(Personal)」セクション内の「セキュリティと制限(Security & restrictions)」をクリックします。
4. 「デバイス管理(Device administration)」セクションにある「提供元不明のアプリ(Unknown sources)」をオンに切り替えて、サードパーティ製アプリのインストールを許可します。
5. 確認ポップアップが表示されたら「OK」をクリックして設定を完了します。
ステップ2:root化用サードパーティアプリを使う
ここからは、Android TVボックスのroot化(脱獄)に使えるサードパーティ製アプリを紹介します。これらのアプリは別途専用アプリ経由でインストールする必要があるため、手順は記載の順番どおりに進めてください。
1. KingRoot(キングルート)
KingRootは無料で利用できるアプリで、有料登録なしでroot化できます。インストール手順も複雑ではなく、手軽にroot化できるのが魅力です。
1. Android TVボックスをUSBケーブルでテレビに接続します。
2. KingRootの公式サイトを開き、インストールファイルをダウンロードします。
3. 「Latest version(最新版)」ボタンをクリックし、画面の指示に従って.apkファイルのインストールを完了させます。

4. テレビでGoogle Playストアを起動し、Downloaderアプリをインストールします。
5. Downloaderアプリを起動し、KingRootアプリをインストールします。
6. メニューからKingRootアプリを起動し、「TRY TO ROOT」ボタンをクリックしてroot化を開始します。
7. root化が完了すると、KingRootアプリは自動的にホーム画面へ戻ります。
2. Framaroot(フラマルート)
Framarootも人気のroot化アプリの一つで、Android TVボックスのリモコンを使って手動でインストールします。以下の手順でroot化できます。
1. Android TVボックスをUSBケーブルでテレビに接続します。
2. Framarootの公式サイトを開き、「Download APK」ボタンをクリックしてインストールファイルをダウンロードします。

3. 画面の指示に従って.apkファイルのインストールを完了させます。
4. テレビでGoogle Playストアを起動し、Downloaderアプリをインストールします。
5. Downloaderアプリを起動し、Framarootアプリをインストールします。
6. Framarootアプリを起動し、エクスプロイト選択画面で「Install Superuser」を選択して「Install」ボタンをクリックします。
7. 確認メッセージが表示されたら「OK」をクリックして、root化作業を完了させます。
テレビ画面での作業に不安がある場合は、次に紹介するPCを使ったroot化アプリを利用するのもおすすめです。
3. One Click Root(ワンクリックルート)
One Click Rootは信頼性の高いroot化アプリですが、有料サブスクリプションが必要です。インストール手順はシンプルで、短時間で完了できます。
1. PCのブラウザでOne Click Rootの公式サイトを開きます。
2. Android TVボックスをUSBケーブルでPCに接続し、「START ROOT NOW」ボタンをクリックして対象デバイス用のアプリをダウンロードします。

3. 端末の設定アプリを開き、「開発者向けオプション(DEVELOPER OPTIONS)」で「ADBデバッグ」と「USBデバッグ」をオンにします。
4. ダウンロードしたOne Click Rootソフトを起動し、「ROOT NOW」ボタンをクリックすれば、root化が実行されます。
4. Kingo ROOT(キンゴルート)
Kingo ROOTは、数回のクリックだけでAndroid TVボックスをroot化できる手軽なアプリです。
1. Android TVボックスをUSBケーブルでPCに接続します。
2. Kingo ROOTの公式サイトを開き、トップページの「Download for Windows」ボタンをクリックします。

3. ダウンロードしたandroid_root.exeファイルをダブルクリックして起動します。
4. セットアップ画面で「Next(次へ)」をクリックしてインストールを開始します。
5. ライセンス契約画面で「I accept the agreement(契約に同意する)」を選択し、「Next」をクリックして先へ進みます。
6. Kingo Android ROOTセットアップウィザードの画面で「Finish(完了)」をクリックしてインストールを終了します。
7. Kingo ROOTソフトの「Settings(設定)」画面を開き、「DEVELOPER OPTIONS」セクションへ移動します。
8. 「ADB debugging」をオンにします。
9. 「One Click Root」ボタンをクリックしてroot化を開始し、処理が完了するまで待ちます。
root化できたか確認する方法
root化が正しく完了したかどうかは、無料アプリ「Root Checker」で簡単にチェックできます。ここではテレビを使って確認する手順を解説します。
1. Android TVボックスをテレビに接続し、Google Playストアを起動します。

2. Root Checkerアプリ(Basic版)をダウンロードしてインストールし、起動します。
3. 「VERIFY ROOT」タブを開き、Verify Root Statusセクション内の「VERIFY ROOT」ボタンをクリックしてチェックを開始します。
4. 「RESULTS」タブに移動し、Android TVボックスが正常にroot化されているかどうかを確認します。
おすすめの未root化Android TVボックス8選
Android TVボックスには、プロセッサやメーカーなどさまざまな違いがあり、多数の製品が市場に出回っています。長く快適に使い続けたいなら、優れた未root化端末を選ぶことが重要です。以下では、高性能モデルから低価格のベーシックモデルまで、8製品をランキング形式で紹介します。RAM容量やストレージ容量なども参考に、root化対応アプリが動作する機種かどうかも含めて検討してください。
1. Chromecast with Google TV

Chromecast with Google TVは、Android TVボックスとして理想的な一台です。
- 4K解像度の優れた画質に対応し、HDRストリーミングも楽しめます。
- コンパクトで操作性の良いリモコンが付属し、スタイリッシュな設計です。
- リモコンはDolby Vision/Dolby Atmosに対応しています。
- Google TVソフトウェアにより新しいUIスキンと洗練されたインターフェースを体験できます。
- プロセッサはAmlogic S905X3を搭載し、動作は非常にスムーズです。
- 2GB RAM+最大8GBのストレージを備えます。
- 価格は市場相場と比べて非常に手頃です。
- ほぼすべての動画配信サービスに簡単にアクセスできます。
- ただし、リモコンのボタン数が少ないため、アプリへのアクセスがやや不便な場合があります。
- また、一部未解決のバグや不具合が残っている点にも注意が必要です。
2. NVIDIA Shield TV

NVIDIA Shield TVは、長期的に使い続けたい方に最適なハイスペックモデルです。
- スリムでコンパクトなデザインで、見た目は小さな筒状のフォルムが特徴です。
- NVIDIAのクラウドゲームサービスGeForce Nowに対応し、テレビでPCゲームが遊べます。
- 4KアップスケーリングとHDRに対応し、高速プロセッサNVIDIA Tegra X1+を搭載しています。
- Dolby VisionとDolby Atmosをサポートし、AIアップスケーリングによりHDコンテンツを4K画質へ変換できます。
- RAMは2GB、ストレージは8GBで、microSDカードスロットを搭載しています。
- 有線接続用のEthernetポートも備えています。
- 三角形の握りやすいプレミアムリモコンが付属し、リモコン紛失探知機能も便利です。
- 頻繁にアップデートが配信されており、他機種より長く最新の状態を保てます。
- 難点は価格が高めなことですが、その性能を考えれば納得の価値があります。
3. NVIDIA Shield TV Pro

NVIDIA Shield TV Proは、Shield TVの上位モデルで、さらなる機能強化が図られています。
- プロセッサはNVIDIA Tegra X1+を採用し、Shield TVと同等の基本性能を持ちます。
- 画質は4KおよびHDR解像度に対応しています。
- 4Kアップスケーリングとプレミアムリモコンに加え、大容量RAM・ストレージとフルサイズのUSBポートを備えています。
- 背面のUSBポートを使えば、外付けストレージ、地上波アンテナ、キーボードなどの周辺機器も接続できます。
- 多彩な機能をサポートしており、SmartThingsハブとしても活用できます。
- RAMは3GB、ストレージは16GBを搭載し、Dolby VisionとDolby Atmosに対応しています。
- 付属のプレミアムリモコンには紛失探知機能が搭載されています。
- ただし、本体サイズは大きめで、基本モデルよりやや高価です。
- Android TVボックスに多機能を求めるパワーユーザーに最適な一台です。
4. TiVo Stream 4K

TiVo Stream 4Kも、ベストAndroid TVボックスの一つに挙げられる製品です。
- プロセッサにはAmlogic S905Y2を採用し、コストパフォーマンスに優れています。
- 4KおよびHDR画質に対応しますが、4Kアップスケーリング機能は非搭載です。
- Dolby VisionとDolby Atmosをサポートし、セットアップも簡単です。
- 2GB RAM+8GBストレージ構成のAndroid TVボックスです。
- Sling TVチャンネルと統合でき、リモコンのテンキーでライブチャンネルを素早く検索できます。
- リモコンは音声操作に対応し、Googleアシスタントにも簡単にアクセスできます。
- 専用のTiVo Streamアプリでは、視聴履歴や好みに基づいた番組・映画のおすすめ表示が可能です。
- 各種ストリーミングサービスへのアクセスも提供されており、アプリがプラスアルファの付加価値になっています。
5. onn. Android TV UHD Streaming Device

onn. Android TV UHD Streaming Deviceは、市場で最も安価なAndroid TVボックスです。
- プロセッサはAmlogic S905Y2を搭載し、HDRと4K UHD画質に対応しています。
- Dolby Atmosをサポートし、2GB RAM+拡張不可の8GBストレージを備えます。
- 付属リモコンには、通常のテレビ操作ボタンに加えてGoogleアシスタント専用ボタンが搭載されています。
- 主要ストリーミングサービスへのショートカットボタンが4つあり、ワンタッチでアクセスできます。
- 主な欠点は、Dolby Vision非対応とWi-Fi接続に対応していないことです。
6. Xiaomi Mi Box S

Xiaomi Mi Box Sは、低価格ながら高性能なバランス型Android TVボックスです。
- NVIDIA Shield TVと同様に、4KおよびHDR映像に対応しています。
- クリーンなAndroid TVスキンを搭載し、TiVo Stream 4Kと同様のアドオンも利用できます。
- 付属リモコンはシンプルなデザインで、Mi TVスティックと共通のボタン配置です。
- ただし、動作の安定性はやや劣り、使用中にラグが発生することがあります。
7. Xiaomi Mi TV Stick

Xiaomi Mi TV Stickは、シンプルな入門モデルをお探しの方に最適です。
- 画質は4Kではなく1080p解像度に対応しています。
- 機能を絞ったシンプルでコンパクトな設計により、非常に手頃な価格を実現しています。
8. Dynalink

Dynalinkも、おすすめのAndroid TVボックスの一つです。
- プロセッサにはAmlogic S905Y2を搭載しています。
- 4K HDR動画ストリーミングに対応し、2GB RAM+拡張不可の8GBストレージを備えます。
- 本体は軽量かつ持ち運びやすいため、頻繁に移動させて使う場合に便利です。
- Dolby Audioには対応しますが、Dolby Visionとは互換性がありません。
- リモコン中央のアシスタントボタンで音声操作が可能です。
- NetflixやYouTubeなどのストリーミングサービスへのダイレクトボタンや、Google Playアクセスボタンも搭載されています。
- ポートは電源供給用のmicro USBとHDMIの2つのみです。
まとめ
この記事では、Android TVボックスをroot化するためのアプリと手順を中心に解説しました。root化(脱獄)によって得られる機能や、その過程でアクセスできるようになる特徴についても触れています。また、購入を検討している方向けに、おすすめの未root化Android TVボックス8選も併せて紹介しました。
root化は端末の可能性を広げる一方で、リスクも伴います。事前準備をしっかり行い、自己責任で慎重に進めてください。本記事に関するご意見やご質問があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
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