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Chrome for Androidでデスクトップ版サイトを恒久的に表示させる方法

このガイドでは、Android版Chromeをカスタマイズして、ウェブサイトを常にフルサイズのデスクトップ表示で読み込むようにする方法をご紹介します。「デスクトップ版サイトを見る」を有効にしていても、しばらくすると勝手にモバイルサイトへ戻ってしまう――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

原因は、Android Nougat以降、SELinuxの厳格な権限設定によりChromeが「/data/local/」からファイルを読み取れなくなっていることにあります。とはいえ、この問題は意外と簡単に解決できます。一部のガイドでは「/data/local」を「/data/local/tmp」に変更すれば良いと案内されていますが、最新版のChromeやChromiumではこの方法は機能しません。デバッグモードでない限り、アプリ側はこれらのファイルを参照しようとすらしないためです。もちろん、通常のROMはデバッグビルドではありません。そこで活躍するのが、Androidの開発者向けオプションでChromeをデバッグモードに設定する手法です。

ダウンロードファイル

  • chrome-command-line.txt
  • ChromeDesktopMode-ScaleFactor1.zip
  • ChromeDesktopMode-ScaleFactor1.25.zip
  • ChromeDesktopMode-ScaleFactor1.5.zip
  • ChromeDesktopMode-ScaleFactor1.75.zip
  • ChromeDesktopMode-ScaleFactor2.zip

まず、上記のダウンロードセクションからChromeのコマンドラインファイルを入手し、リカバリー経由でフラッシュします。TWRPなどのカスタムリカバリーを使用するのが最も確実です。

あるいは、root権限のあるファイルマネージャーを使って手動で「/data/local/tmp」にファイルを配置する方法もあります。その場合は、ファイルのパーミッションを755に設定する必要があります。

さらに、ADBを使って設置することも可能です。以下のコマンドを実行してください。

adb push chrome-command-line /data/local/tmp/chrome-command-line

ただし、手動での配置方法(rootファイルマネージャーまたはADB)を採る場合は、「chrome-command-line.txt」内のスケールファクター値を自分で編集したうえで、ファイル名を「chrome-command-line」に変更する必要がある点にご注意ください。詳しくは後述のスケールファクターのセクションを参照してください。

Chromeをデバッグモードに設定する

開発者向けオプションを開き、「デバッグアプリの選択」までスクロールします。

ここで「Chrome」を選択し、「デバッガーの待機」を無効にします。もし何らかの理由で選択肢にChromeが表示されない場合は、次のADBコマンドで強制的に設定できます。

adb shell am set-debug-app --persistent com.android.chrome

これでChromeが強制的にデバッグモードになります。再度開発者向けオプションを開き、「デバッグアプリの選択」欄にChromeが設定されていることを確認しましょう。

続いてChromeアプリを起動し、「設定」→「アクセシビリティ」と進んで、「拡大を強制(Force Enable Zoom)」を有効にします。

最後にChromeを完全に終了させてから再起動します。これで、常時デスクトップモードが有効になっているはずです。


スケールファクターの調整について

2018年6月以降のAndroid版Chromeでは、スマートフォンかタブレットかといった判定をもとにインターフェース形式を決定する仕組みに大きな変更が加えられています。

以前であれば、スマートフォンでもスケールファクターを自由に設定してもモバイル用UIのまま使えました。しかし現在のChromeは、UIを決定する前に「force-device-scale-factor」の値を考慮するようになっています。つまり、スケールファクターを低すぎる値に設定すると、タブ付きのタブレット風UIが表示されてしまうのです。好みによってはそれも悪くありませんが、気に入らない場合は、スケールファクターを上げていき、モバイル風UIに戻すしかありません。

一方で朗報もあります。従来のように0.25刻みで調整する必要がなくなったため、より細かいチューニングが可能になり、広いビューポートを狙いやすくなりました。

なお、ウェブサイトの中にはユーザーエージェントで表示バージョンを振り分けるところもありますが、多くのサイトは利用可能なビューポート幅(通常は画面幅)もチェックします。そのため、スケールファクターを上げすぎると、かえってモバイル版が表示されることがあります。また、縦向き(ポートレート)では幅の制約によりモバイル版が出ることもありますが、横向き(ランドスケープ)に切り替えるとデスクトップ版が表示されるケースがあります。

以下は、画面解像度別に安定してデスクトップサイトを表示するためのおおよその目安です。

  • 720p以下: スケールファクターは1〜1.25程度がおすすめ。1.5まで上げるとモバイルサイトが返されやすくなります。
  • 1080p: 1.5、1.75、または2が適切です。2に設定すれば大多数のサイトでデスクトップ版が表示されますが、縦向きで使用する場合は幅の制約によりモバイル版になることがあります。
  • 1080p超: 1.75〜2の範囲に留めるのが無難です。4Kディスプレイをお使いなら、さらに高めに設定しても良いでしょう。

もちろん、これはあくまで目安です。例えば1080p画面でも、5インチの端末と10インチのタブレットでは見え方がまったく異なります。自分にとって最も快適な設定を見つけるには、実際にいろいろ試してみることが大切です。スケールファクターが高いほど表示は大きくなります。要するに拡大表示のようなもので、例えばビューポート幅が1000の状態でスケールファクターを2に設定すると、実質的なビューポート幅は500になります。画面そのものが小さくなったわけではなく、低解像度の画面であるかのようにコンテンツが表示されているイメージです。

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