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HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

本記事では、HPEサーバーの管理ボード「Integrated Lights-Out(iLO)」の管理者パスワードをリセットする手順を解説します。内容はiLO v4をベースにしていますが、iLO3やiLO2でもほぼ同じ流れで作業できます。

iLOの管理者パスワードをリセットする方法は、大きく分けて以下の2つがあります。

  • RBSU(BIOS設定メニュー)からリセットする方法:サーバーへの物理アクセスが必要
  • hponcfgユーティリティを使い、稼働中のOSからリセットする方法:サーバー室へ行かずに実施可能

方法1:RBSU(BIOS設定メニュー)からリセットする

サーバーに物理的にアクセスできる場合は、ホストを再起動し、起動中にF9キーを押すと、RBSU(BIOS/Platform Configuration)の設定メニューを開けます。

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

メニューからSystem ConfigurationiLO 4 Configuration Utilityを選択します。

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

iLOユーザーを管理するには、User Managementへ移動します。

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

続いてEdit/Remove UserEditを選択します。iLOのデフォルト組み込みアカウント名はAdministratorです(大文字・小文字が区別されるため注意してください)。

Passwordを選択し、新しいパスワードを入力します。

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

F10キーで変更を保存すれば、iLO管理者パスワードの変更は完了です。あとは通常どおりホストOSを起動しましょう。

この方法のデメリットは、サーバーの物理コンソール(サーバー室への移動)が必要な点と、OSの再起動が必要になる点です。運用中の本番サーバーでは気軽に実施できません。

方法2:hponcfgで稼働中のOSから直接リセットする

実は、稼働中のOSからでもiLO管理者パスワードをリセットできます。使用するのはHPE公式ツールのhponcfg(HP Online iLO Configuration)です。事前にHPEサーバー上のOSへiLO Management Interface Driverがインストールされている必要があります。

hponcfgを使えば、サーバーを再起動することなく、ローカルのコマンドプロンプトやシェルからあらゆるiLO設定を変更できます。以下では、Windows・Linux・VMware ESXiそれぞれの環境での具体的な手順を紹介します。

WindowsからiLO管理者パスワードをリセットする

まず、お使いのWindowsバージョンに対応したHP Lights-Out Configuration Utility(SP70865.exe)をダウンロードしてインストールします(未インストールの場合)。ダウンロードはHPEサポートサイトから入手できます。
https://support.hpe.com/hpsc/swd/public/detail?swItemId=MTX_0e6dd836b4c54fa9b600b4491b
HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

  1. HP Lights-Out Online Configuration UtilityC:\Program Files\HP\hponcfg\hponcfg_gui.exe)を管理者権限で起動します。
  2. Userタブを開くとiLOユーザーの一覧が表示されます。Administratorを選択し、View/Modifyをクリックします。
  3. 次のウィンドウでChange Passwordにチェックを入れ、新しいiLO管理者パスワードを入力して保存します。

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

このGUIツールでは、iLOインターフェースのネットワーク設定(IPアドレス・ゲートウェイ・サブネットマスク)の変更や、設定のインポート/エクスポート、構成のリセットなども行えます。

また、コマンドラインツールのhponcfg.exeを使うこともできます。まず現在のiLO構成をXMLファイルに書き出します。

hponcfg.exe /w current_config.xml

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

次に、以下の内容で reset_ilo_admin_password.xml というXMLファイルを作成します。

<ribcl VERSION="2.0">
<login USER_LOGIN="Administrator" PASSWORD="password">
<user_INFO MODE="write">
<mod_USER USER_LOGIN="Administrator">
<password value="NewILOPass"/>
</mod_USER>
</user_INFO>
</login>
</ribcl>

このファイルを指定してコマンドを実行すると、新しいパスワードがiLOに適用されます。
hponcfg.exe /f reset_ilo_admin_password.xml /l hplog.txt

LinuxからHPONCFGでiLOパスワードを設定する

Linuxでも同様にhponcfgのインストールが必要です。標準リポジトリには含まれていないため、手動で導入します。HPEが提供するadd_repo.sh(https://downloads.linux.hpe.com/SDR/add_repo.sh)を使えば、HPEツール用リポジトリを簡単に追加できます。このスクリプトはディストリビューションの種類やビット数などを自動判別し、必要なリポジトリを登録してくれます。

CentOS/RHELではyum(dnf)でインストールできます。

# yum install hponcfg -y

Ubuntu/Debianの場合:

# apt-get install hponcfg

パッケージがすでにインストールされているかは、以下のコマンドで確認できます。

# rpm -qf /sbin/hponcfg

続いて、新しいiLO管理者パスワードを含むXMLファイルを作成します。

# vi reset_ilo_password.xml
<ribcl version="2.0">
<login user_login="Administrator" password="password">
<user_info mode="write">
<mod_user user_login="Administrator">
<password value="NewHPiloPass1!">
</password>
</mod_user>
</user_info>
</login>

作成したXMLをHPE iLOに適用します。

# hponcfg -f passwd_reset_ilo.xml -l log.txt
Firmware Revision = 2.20 Device type = iLO 4 Driver name = hpilo
Script succeeded

「Script succeeded」と表示されれば、パスワード変更は成功です。

VMware ESXiシェルからiLOパスワードをリセットする

ESXiからiLOパスワードをリセットする場合も、hponcfgツールが必要です。HPEカスタム版のESXiイメージを使用している場合は、/opt/hp/tools/hponcfg にすでにインストールされています。

存在しない場合は、お使いのESXiバージョンに対応したHPE ESXi Utilities Offline Bundleをダウンロードしてください。

  • vSphere 7.0:https://vibsdepot.hpe.com/hpe/may2021/esxi-700-bundles/HPE-Utility-Component_10.5.0-63-signed_component-15745486.zip
  • vSphere 6.7:https://support.hpe.com/hpsc/swd/public/detail?swItemId=MTX-702d3c7d8c4546a3b27d1458b5
  • vSphere 6.5:https://support.hpe.com/hpsc/swd/public/detail?swItemId=MTX_6be6cedecfee4ffe9f6c808711

HPE iLOの管理者パスワードをリセットする方法|Windows・Linux・VMware ESXi対応の手順を解説

ダウンロードしたVIBパッケージをインストールします。

# esxcli software vib install -d /tmp/HPE_bootbank_hponcfg_700.10.5.0.25-7.0.0.15525992.vib

なお、ドライバーパッケージを独自に作成したESXiイメージへ組み込んでおくことも可能です。

以下のコマンドでホストを再読み込みします。

# reload

その後、前述のLinuxと同じ要領で新しいiLOパスワードを記載したテキストファイル(reset_ilo_password.xml)を作成し、適用します。

# hponcfg -f reset_ilo_password.xml

1分ほどでiLOボードに新しい構成が反映され、新しいパスワードでログインできるようになります。

まとめ

iLO管理者パスワードのリセットは、物理アクセスが可能であればBIOS(RBSU)メニューから、そうでなければhponcfg経由で稼働中のOSから実施できます。特に複数台のHPEサーバーを運用している場合は、再起動不要のhponcfgによる管理が非常に便利なので、ぜひ活用してみてください。

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