Windows 11で複数のソフトウェアを一括インストールする方法【Winget・Winstall・Ninite】
ソフトウェアを1つずつインストールしていては、時間も手間もかかってしまいます。Windows 11やWindows 10では、複数のアプリケーションをまとめて一括インストールできる便利な方法がいくつか用意されています。
Windowsには、コマンド1つで複数のソフトウェアパッケージをインストールできる「コマンドプロンプト」ツールが標準搭載されています。さらに、Webアプリを利用すれば、コマンド入力不要でより手軽に一括インストールを行うことも可能です。本記事では、Windows 11/10でこれらの方法を使ってソフトウェアを一括インストールする手順を詳しく解説します。
Wingetで複数のソフトウェアを一括インストールする方法
「Winget(Windows Package Manager)」は、Windows 11/10に標準搭載されたソフトウェアインストール用のコマンドラインユーティリティです。2020年にMicrosoftが導入した比較的新しい機能で、コマンドプロンプトやPowerShellで1つのコマンドを入力するだけで、複数のソフトウェアパッケージを一括インストールできます。
Wingetで複数のソフトをインストールするには、まず各アプリの「アプリID」を調べる必要があります。そのIDを1つのコマンドに組み込めば、複数のソフトウェアをまとめてインストール可能です。以下の手順で実行しましょう。
- タスクバーのスタートメニュー横にある虫眼鏡アイコン(検索)をクリックします。
- 検索ボックスに「Command Prompt」(コマンドプロンプト)と入力します。
- 検索結果の「コマンドプロンプト」で「管理者として実行」をクリックし、管理者権限でプロンプトを開きます。
- プロンプトウィンドウに以下の検索コマンドを入力し、Enterキーを押します。「APP NAME」の部分は、Firefoxなどインストールしたいソフト名に置き換えてください。
winget search "APP NAME"
例: winget search "Firefox" - 手順4を繰り返し、インストールしたいすべてのソフトウェアのIDを調べます。
- IDが揃ったら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、一括インストールが開始されます。
winget install --id=[App ID] -e && winget install --id=[App ID] -e && winget install --id=[App ID] -e
上記のコマンドは3つのソフトウェアパッケージを一括インストールする例ですが、「&&」でつなげば自由に拡張できます。[App ID]の部分を実際のソフトウェアIDに置き換えてください。たとえば、FirefoxとLibreOfficeを同時にインストールするコマンドは次のようになります。
winget install --id=Mozilla.Firefox -e && winget install --id=TheDocumentFoundation.LibreOffice -e
もちろん、Wingetですべてのソフトウェアをインストールできるわけではありません。このユーティリティでインストール可能なソフトウェアの完全なリストを確認するには、以下のいずれかのコマンドを入力してEnterキーを押します。表示されたリストから、一括インストールコマンドに含めるソフトウェアIDを選びましょう。
winget search
winget search | sort
最初のコマンドでは順序不定のリストが表示されるため、後者のsortコマンドを使うと、アルファベット順に並べ替えられた見やすいリストを確認できます。
WinstallでWingetコマンドを自動生成する方法
コマンドを手動で入力するのが面倒な場合は、「Winstall」というWebサイトの利用がおすすめです。Winstallは、サイト上で選択したソフトウェアのWingetコマンドを自動的に生成してくれるWebアプリです。生成されたコマンドをコピー&ペーストしてプロンプトに貼り付けることも、バッチスクリプトとしてダウンロードすることもできます。以下がWinstallの基本的な使い方です。
- ブラウザでWinstallのページを開きます。
- インストールしたいソフトウェアの横にあるプラス(+)ボタンをクリックして選択します。「View Packs」をクリックすると、より詳細なソフトウェアリストを確認できます。
- 「Generate script」ボタンを押します。
- 「Copy to clipboard」ボタンをクリックします。
- コマンドプロンプトを管理者として開きます。あるいは、Windowsターミナルでプロンプトを開いても構いません。
- Ctrl + VキーでWingetコマンドをプロンプトに貼り付けます。
- Enterキーを押すと、一括インストールが開始されます。
または、Winstallの「Download bat」オプションをクリックして、Wingetコマンドをバッチファイルとして取得することもできます。この場合、ダウンロードしたバッチファイルを実行(できれば管理者として実行)すれば、選択したソフトウェアがまとめてインストールされます。
Niniteでソフトウェアパッケージを一括インストールする方法
「Ninite」は、Wingetとはまったく関係のない、ソフトウェア一括インストール専用のWebアプリです。Niniteのページには人気のフリーソフトウェアが多数掲載されており、カスタムインストーラーをダウンロードすれば、素早くアプリを一括インストールできます。
Niniteで選択できるのは、サイトに登録されているソフトウェアのみですが、マルチメディア、生産性向上、ブラウザ、メッセージング、セキュリティ、画像編集といったジャンルの定番フリーソフトが豊富に揃っています。Niniteからインストールできる主な無料アプリの例は以下のとおりです。
- VLC
- Audacity
- LibreOffice
- Opera
- Malwarebytes
- Paint.NET
- GIMP
- 7-Zip
- Google Earth
- Foxit Reader
かなり充実したフリーソフトのラインナップですね。これらの優れたフリーソフトを、Niniteを使って一度にすべてインストールしてみましょう。手順は以下のとおりです。
- Niniteの公式サイトを開きます。
- 一括インストールしたいソフトウェアのチェックボックスにチェックを入れます。
- 「Get Your Ninite」ボタンを押して、カスタムインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードしたNiniteのEXEファイルをクリックして実行すると、一括インストールが始まります。
通常のセットアップウィザードとは異なり、Niniteのインストーラーにはオプション画面が一切表示されません。選択したすべてのソフトウェアがデフォルトのディレクトリパスへ自動的にインストールされるため、そのまま放置していてもOKです。戻ってきたときには、新しいソフトウェアがすぐに使える状態になっています。
なお、NiniteのインストーラーはすべてのWindows環境で動作するとは限りません。Windows 7以降での動作が確認されているため、XPやVistaでは動作しない可能性がある点にご注意ください。
また、Niniteに収録されていないアプリは、ユーザーからの提案によって追加してもらえることもあります。サイト下部のアプリ名入力ボックスにソフト名を入力し、「Suggest this app」ボタンを押してリクエストしてみましょう。ただし、採用されるのはフリーウェアやオープンソースソフトウェアである可能性が高い点は覚えておきましょう。
WingetとNiniteでソフトウェアインストールを効率化しよう
WingetユーティリティやNinite Webアプリを使ったソフトウェアの一括インストールは、Windows 11/10でのインストール作業を大幅に高速化できます。特にWingetは、ソフトウェアのインストール・アンインストール・管理をひとつのツールでこなせる、Windows 11標準の強力な機能です。一方、Niniteは厳選されたフリーソフトを一度に簡単に導入できる手軽な手段として活躍します。用途に合わせて両者を使い分け、PCの初期設定や環境構築を効率化してみてください。
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