Windows 11/10でドラッグ&ドロップ時のファイル操作を変更する3つの方法
Windows 11のエクスプローラーでは、マウスの左ボタンを使ってファイルをドラッグ&ドロップする場面が多くあります。同じドライブ内の別の場所へファイルをドラッグした場合、既定の動作は「移動」ですが、異なるドライブ上のフォルダへドラッグすると「コピー」になります。
この既定のドラッグ&ドロップ動作を変更したいと思ったことはありませんか?実は、Windows 11/10では好みに合わせてドラッグ&ドロップの挙動を設定できる方法が1つではなく、なんと3つも用意されています。本記事では、それぞれの手順を詳しく解説します。
キーボードショートカットでドラッグ&ドロップの動作を変更する方法
Windows 11には、ドラッグ&ドロップの3種類の操作に対応したキーボードショートカットが用意されています。左ボタンでドラッグ中に特定のキーを押すことで、目的のファイル操作を実行できます。対応するキーは以下の3つです。
- Ctrl+左ボタン:ファイルをドロップ先の場所にコピーする
- Shift+左ボタン:ファイルをドロップ先の場所に移動する
- Alt+左ボタン:ファイルのショートカットをドロップ先に作成する
実際に、これらのキーを使ってファイルをドラッグ&ドロップしてみてください。ファイルを左クリックしてドラッグを開始する直前にキーを押しっぱなしにしておけば、押したキーに応じた操作でファイルがドロップされます。
レジストリを編集してドラッグ&ドロップの動作を恒久的に変更する方法
ドラッグ&ドロップの動作を恒久的に変更したい場合は、レジストリの編集が必要です。具体的には、2つのキーにDefaultDropEffectというDWORD値を追加し、その値を調整することで既定の動作を変更できます。以下の手順で手動で設定できます。
- Win+Xキーを同時に押します。
- 表示されるメニューから「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
- 「名前」ボックスにregeditと入力し、OKをクリックしてレジストリエディターを起動します。
- アドレスバーにComputer\HKEY_CLASSES_ROOT\*と入力し、Enterキーを押します。
- *キーを右クリックし、コンテキストメニューから「新規」を選択します。
- サブメニューから「DWORD(32ビット)値」をクリックします。

- DWORDの名前としてDefaultDropEffectと入力します。
- 追加したDefaultDropEffectをダブルクリックします。
- 「値のデータ」ボックスに次のいずれかの数値を入力します:1(コピー)、2(移動)、4(ショートカットの作成)。

- OKをクリックして新しいDWORD値を保存します。
- レジストリエディターでHKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjectsキーを開きます。
- AllFilesystemObjectsキーを右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。
- 新しいDWORDにも同じくDefaultDropEffectという名前を付けます。

- AllFilesystemObjectsキーのDefaultDropEffectに対しても、手順8~10を繰り返します。手順9で入力したものと同じ値を必ず設定してください。
作業が完了したら、AllFilesystemObjectsと*の両方のキーに、同じ値を持つDefaultDropEffect DWORDが存在しているはずです。レジストリエディターを閉じてエクスプローラーを開き、ファイルを別のフォルダへドラッグしてみてください。設定したDWORD値に従ってファイルがドロップされるようになります。
後から動作を変更したい場合は、両方のDefaultDropEffect DWORDの値を編集すればOKです。元の既定動作に戻したいときは、レジストリエディターでDefaultDropEffectを右クリックして「削除」を選択しましょう。
Winaero Tweakerでドラッグ&ドロップの動作を変更する方法
レジストリを手動で編集するのは避けたいという方には、フリーソフト「Winaero Tweaker」を使う方法がおすすめです。Winaero Tweakerは、Windows 11のコンテキストメニューやエクスプローラー、起動とログイン、デスクトップやタスクバーなど、さまざまな項目をカスタマイズできる無料ツールです。以下の手順でドラッグ&ドロップの設定を変更できます。
- まず、ブラウザーでWinaero Tweakerの公式サイトを開きます。
- サイトのトップページにある「Download Winaero Tweaker」をクリックします。
- Win+Eキーでエクスプローラーを開き、ZIPファイルが保存されているフォルダへ移動します。
- ZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択して解凍します。

- デフォルトでチェックされていない場合は、「完了時に展開されたファイルを表示する」にチェックを入れます。
- 「展開」ボタンをクリックして完了します。

- 展開されたフォルダが開くので、Winaeroのセットアップファイルをダブルクリックします。
- 「次へ」を2回クリックし、「同意書に同意します」のラジオボタンを選択します。
- さらに「次へ」をクリックしてインストール先フォルダの画面へ進みます。必要に応じて「参照」をクリックしてインストール先を変更することも可能です。

- 「次へ」をクリックしてインストール画面まで進み、「インストール」ボタンを押してソフトウェアを指定のディレクトリに追加します。
- 「Run Windows Aero Tweaker」にチェックを入れます。「完了」をクリックするとソフトウェアが起動します。
- Winaero Tweakerの左サイドバーを下にスクロールし、File Explorerカテゴリーをダブルクリックします。
- Default Drag-n-Drop Actionオプションを選択します。

- 好みに応じてCopy item(コピー)、Move item(移動)、Create shortcut(ショートカット作成)のいずれかのラジオボタンを選択します。
- Winaero Tweakerのウィンドウを閉じます。
これで、選択したオプションに応じて、Winaero Tweakerが自動的にレジストリの設定を適用してくれます。エクスプローラーで実際にドラッグ&ドロップを試してみてください。Winaeroでの設定内容に応じて、常にコピー・移動・ショートカット作成のいずれかが実行されるようになります。
元の既定動作に戻すのも簡単です。Winaero TweakerのDrag-n-Drop ActionオプションでSystem defaultラジオボタンを選択するだけでOKです。あるいは、そのオプションの「Reset this page to defaults」をクリックしても構いません。
ちなみに、Winaero TweakerのFile Explorerカテゴリーには、関連するDrag-n-Drop Sensitivityオプションも用意されています。これはドラッグ&ドロップのマウス感度を調整できる機能で、既定値は4ピクセルです。変更するには、左サイドバーでDrag-n-Drop Sensitivityを選択し、値ボックスの上下ボタンで感度を増減させます。この設定を適用するには、WinaeroでSign out nowをクリックしてサインアウトする必要がありますのでご注意ください。
ドラッグ&ドロップを思いどおりに使いこなそう
以上が、Windows 11/10でドラッグ&ドロップ時のファイル操作を変更する方法です。2つ目と3つ目の方法を使えば、アイテムを常に移動・コピー・ショートカット作成のいずれかに設定でき、比較的簡単かつ短時間で行えます。自分の作業スタイルに合った操作方法を選んで、快適なファイル管理を実現しましょう。
-
Windows 10/11で新規フォルダーの既定名を変更する方法【レジストリ活用】
Windowsのフォルダーは、複数のファイルやフォルダーをまとめて保存しておくための便利な収納スペースです。家の中の収納ボックスのように、いろいろな物を放り込んでおけば、デスクトップやドキュメントの中身をすっきりと整理できます。 Windowsで新しいフォルダーを作成すると、既定では「新しいフォルダー」という名前が自動的に付けられます。それ自体は大きな問題ではありませんが、同じ名前のフォルダーを何個も作ると、どれに何が入っているのか分かりにくくなり、管理が煩雑になりがちです。 幸い、この既定のフォルダー名は簡単に変更できます。本記事では、Windowsレジストリを使って既定のフォルダー名を好き
-
Windows 11で既定のターミナルを変更する方法【初心者向け完全ガイド】
Windows Terminalは、MicrosoftがWindows 11向けに開発したマルチタブ対応のターミナルエミュレーターで、従来のWindows Consoleの後継として位置づけられています。タブごとにコマンドプロンプトやPowerShellなど、あらゆるコマンドラインアプリケーションを実行でき、コマンドプロンプト、PowerShell、WSL、SSH、Azure Cloud Shell Connectorなどがあらかじめ設定済みです。Windows 11では、既定のコマンドラインツールとしてPowerShellやコマンドプロンプトに代わる標準的な存在となっています。このアプリには