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VPNキルスイッチとは?必要な理由と設定方法を徹底解説

VPNは、インターネット上に送信するすべてのデータを暗号化し、IPアドレスを隠すことでプライバシーを守ってくれる便利なツールです。VPNに接続している限り、第三者があなたのオンライン活動を覗き見たり追跡したりすることはできません。

しかし、接続中のVPNサーバーがダウンしたり、何らかの原因で接続が突然切断されたりすることがあります。その結果、データは暗号化されないままインターネット上に送信されてしまうのです。

こうした事態を防ぐのが「VPNキルスイッチ」です。キルスイッチは、VPNで保護されていない接続をすべてブロックし、データ漏えいのリスクを未然に防ぎます。

VPN接続が切断されるとどうなる?

そもそも、なぜVPN接続は突然切れてしまうのでしょうか。一つの原因は、接続先のVPNサーバーへのアクセス集中です。また、自分のインターネット回線が不安定な場合にも、接続が途切れることがあります。

頻繁に起こることではありませんが、一度発生すると、それ以降に送信されるデータは無防備な状態になってしまいます。

もう一つ注意したいのは、2つのVPNサーバーを切り替えるケースです。例えば、現在使っているサーバーの速度が遅いと感じたら、より高速なサーバーへ乗り換えたくなるでしょう。古いサーバーから切断して新しいサーバーに接続し直すまでの数秒間、データが暗号化されないまま送信される可能性があります。

このような状況では、VPNは思っているほど安全ではないかもしれません。

VPNキルスイッチとは?

キルスイッチは、こうしたリスクからユーザーを守るための機能です。VPNクライアントに搭載されている設定で、「VPNに接続しているときだけ」デバイスがインターネットへデータを送信できるよう制御します。

VPNに接続していれば、通常どおりウェブ閲覧やメールの送受信が可能です。しかしVPN接続が切れると、再接続するまで一切のデータ送受信がブロックされます。ウェブページの読み込みも、メールの更新もできなくなります。

この機能は「ネットワークロック(Network Lock)」と呼ばれることもあります。VPNが有効でない間、ネットワークへのアクセスをロックするためです。

キルスイッチ付きVPNが必要な人は?

一般のユーザーにとって、家庭内ネットワークでごく短時間だけ暗号化されていないデータが流れる程度は、大きな問題にはなりません。しかし、状況によっては深刻な問題に発展しかねません。

第一に、厳しい政府監視を避けたい人です。政府が電子通信を監視している国に住んでいる場合、暗号化されていないデータを送信するだけで危険が及ぶことがあります。ごく少量のデータでも、政府がオンライン活動を追跡する手がかりになりかねません。

第二に、ジャーナリストです。取材源や身元を守るため、意図せず情報を漏らさないよう万全を期す必要があります。キルスイッチは、自分自身と秘密情報源の両方を保護する重要な手段となります。

第三に、トレント(P2Pファイル共有)ユーザーです。著作権で保護されていないコンテンツの共有自体は違法ではありませんが、多くのISP(プロバイダー)はトレント利用に対して厳しい規制を設けています。

トレントクライアントの使用中にVPNが切れると、ネットワークを監視する者にトレント通信が丸見えになり、最悪の場合は回線を停止させられる恐れもあります。

VPNキルスイッチの種類

キルスイッチにはいくつかの種類があり、利用するソフトウェアによって使い方が異なります。

PCでは、VPNが切れた際にすべての通信を遮断するシステム全体のキルスイッチと、特定のアプリケーションの通信のみをブロックするアプリ個別のキルスイッチを選べます。モバイルアプリの場合は、端末の設定画面からキルスイッチを有効にします。

デスクトップアプリでキルスイッチを有効にする方法

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キルスイッチに対応したVPNであれば、デスクトップクライアントの設定から簡単に有効化できます。

例えばExpressVPNのデスクトップアプリでは、オプションメニューにある「Enable Network Lock(ネットワークロックを有効化)」というチェックボックスにチェックを入れるだけで、キルスイッチが有効になります。

アプリ個別のキルスイッチを有効にする方法

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一部のVPNクライアントは、アプリ個別のキルスイッチを備えています。これにより、VPN接続が切れたときに通信を禁止するプログラムを個別に指定できます。

特にトレントユーザーにとって便利な機能です。トレントクライアントをキルスイッチの対象リストに追加しておけば、暗号化されていないトレント通信がネットワーク上に流れるのを防げます。

例えばNordVPNのデスクトップクライアントには、設定メニューに「App Kill Switch(アプリキルスイッチ)」が用意されています。ここで機能をオンにし、対象となるアプリを選択できます。

モバイルアプリでキルスイッチを有効にする方法

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スマートフォンの場合、VPNアプリではなくOS側の設定からキルスイッチを有効にします。

Android 7以降には、システムレベルのVPNキルスイッチ設定が用意されています。「設定」→「接続」→ 画面下部の「その他の接続設定」→「VPN」の順に進みましょう。

インストール済みのVPNアプリの一覧が表示されるので、アプリ名の横にある歯車アイコンをタップします。「常時オンVPN(Always-on VPN)」のトグルが現れるので、必ずオンにしてください。これでAndroidのシステム全体のキルスイッチが有効になります。

iOSの場合は、「設定」→「一般」→「VPN」と進み、VPNアプリ名の横にある青い「i」マークをタップします。「Connect On Demand(オンデマンド接続)」のトグルを見つけてオンに切り替えれば完了です。

キルスイッチを提供しているVPNプロバイダー

すべてのVPNプロバイダーがキルスイッチ機能を提供しているわけではありません。利用したい場合は、契約前に対応の有無を必ず確認しましょう。

以下は、キルスイッチを提供している主なVPNプロバイダーです。

  • ExpressVPN (当サイトのおすすめVPN)
  • Private Internet Access
  • NordVPN
  • IPVanish
  • TorGuard

キルスイッチでVPNをもっと安全に

オンラインプライバシーを徹底的に守りたいなら、VPNキルスイッチの有効化がおすすめです。うっかり暗号化されていないデータを送信してしまう事故を確実に防げます。ニーズに応じて、システム全体用、特定アプリ用、モバイル用のキルスイッチを使い分けましょう。

キルスイッチはすべてのVPNプロバイダーが提供しているわけではないため、利用したい場合は上記で紹介したプロバイダーを試してみてください。さらに詳しいおすすめについては、ベストVPNサービスの総まとめ記事もぜひご覧ください。

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