Hyper-V 2019で仮想スイッチを構成する方法を徹底解説
これまでの連載記事では、Hyper-V 2019を取り上げ、インストール手順、初期設定、そして最初の仮想マシンのデプロイ方法まで順を追ってご紹介してきました。まだお読みでない方は、以下のリンクからご確認いただけます。
第1回:Hyper-V 2019 Server Coreのインストール
第2回:Hyper-V 2019 Core Serverの初期設定
第3回:Hyper-V 2019 Coreのリモート管理
第4回:Hyper-V 2019で最初の仮想マシンを作成する
第5回:Hyper-V 2019での仮想マシンのエクスポートとインポート
本記事では、仮想マシンに仮想ネットワークアダプターを構成する方法を解説します。まず最初に検討すべきは、仮想マシンにどのような通信が必要かという点です。「仮想マシン同士の通信」「仮想マシンとホスト間の通信」「仮想マシンとネットワーク上の他のホストとの通信」のいずれが必要かを明確にしましょう。理解しやすくするために、ここで一つのシナリオを想定してみます。
Windows Server 2019上でSQLデータベースが稼働しており、LAN内のクライアントがいつでも読み書きクエリを実行できるよう、アクセス可能な状態にしたいとします。この場合、仮想マシンが他のネットワークホストと同じネットワークに所属できるよう、適切な仮想ネットワークアダプターを作成する必要があります。
仮想スイッチの種類と違い
Hyper-Vマネージャーの「仮想スイッチマネージャー」では、3種類の仮想スイッチを作成できます。
- 外部(External):仮想マシンとネットワーク上の他のホストとの通信を提供します。今回のシナリオでは、この外部スイッチを構成します。
- 内部(Internal):仮想マシンとホスト(Hyper-V 2019サーバー)間の通信を提供します。
- プライベート(Private):2台以上の仮想マシン間のみの通信に使用します。
外部仮想スイッチの作成手順
- Hyper-Vマネージャーを開きます。
- 対象の仮想マシンを選択します。今回はWindows Server 2019です。仮想マシンをシャットダウンする必要はありません。
- 左側のメニューから「仮想スイッチマネージャー」をクリックします。

- 「外部」を選択し、「仮想スイッチの作成」をクリックします。
- 仮想スイッチの名前を入力し、必要に応じてメモを記入します。今回は名前を「LAN」、メモを「仮想マシンとネットワーク上の他のホストとの通信用」とします。
- 「外部ネットワーク」セクションで、仮想ネットワークアダプターにバインドする物理ネットワークカードを選択します。今回はIntel(R) Wi-Fi 6 AX200 160MHzを選択します。※テスト用サーバーでの設定例である点にご注意ください。
- 「適用」をクリックします。
- 「保留中の変更によりネットワーク接続が中断される可能性があります」という確認画面が表示されたら、「OK」をクリックして外部仮想スイッチの作成を確定します。
- 変更が適用されるまで待ちます。
- 「OK」をクリックして完了です。
仮想マシンへの仮想スイッチの割り当て
- 仮想マシンを右クリックし、「設定」を選択します。
- ウィンドウ左側の「ネットワークアダプター」をクリックします。
- 「仮想スイッチ」のドロップダウンから、先ほど作成した仮想スイッチを選択します。今回は「LAN」です。

- 「適用」をクリックし、続けて「OK」をクリックします。
- これで完了です! 仮想スイッチの作成と仮想マシンへの割り当てが正常に行われました。
IPアドレスの設定について
ネットワーク内でDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)が稼働している場合、仮想ネットワークアダプターには自動的にIPアドレスが割り当てられます。一方、DHCPを使用せず静的なIPアドレッシングを採用している環境では、他のホストと同じネットワーク経由でアクセスできる適切な固定IPアドレスを手動で設定してください。
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