ネットワークセキュリティのCSM(継続的セキュリティ監視)とは?仕組みとSOCの役割を徹底解説
ネットワークセキュリティの分野で注目される「CSM(継続的セキュリティ監視)」。本記事では、CSMの基本的な概念から、SOC(セキュリティオペレーションセンター)との関係、継続的監視の重要性まで、よくある質問ベースで分かりやすく解説します。
CSM(継続的セキュリティ監視)の基本
セキュリティにおけるCSMとは何ですか?
以前はセキュリティデータが各部署ごとにサイロ化していることが多く、全体像を掴むのが難しいという課題がありました。CSM(Continuous Security Monitoring:継続的セキュリティ監視)は、そうした散在するセキュリティデータを1つのダッシュボードに集約します。これにより、セキュリティチームは脅威の調査に時間を費やすことなく、実際の対応業務に集中できるようになります。
また、CSMは米国国立標準技術研究所(NIST)が策定したリスクマネジメントフレームワーク(RMF)を起源とする考え方でもあります。このフレームワークは6つのステップで構成されており、組織のリスクを段階的に軽減することを目的としています。
継続的セキュリティ監視(CSM)とは具体的にどんなアプローチ?
CSMとは、セキュリティ統制の状況、脆弱性、その他のサイバー脅威をリアルタイムで継続的に監視し、組織が迅速かつ的確なリスク管理の意思決定を行えるようにする脅威インテリジェンスへのアプローチです。
ネットワークセキュリティ監視と継続的セキュリティ監視の違いは?
従来型の監視システムは、ネットワーク上で障害や問題が発生した後に通知する仕組みが一般的でした。そのため、気づいたときにはすでに被害が出ているケースも少なくありません。
一方、継続的なリアルタイム監視システムは、障害が発生する前の段階で異常を通知します。管理者はビジネスへの悪影響が及ぶ前に問題を未然に防ぐことができ、これが両者の最大の違いといえます。
セキュリティ監視は組織にどんなメリットをもたらすのか?
継続的セキュリティ監視ソリューションを導入することで、脆弱性や攻撃の特定が格段に容易になります。統合された脅威検知ツールが IT 担当者を支援し、脅威に対してプロアクティブかつ迅速な対応を可能にします。
セキュリティの継続的監視(ISCM)とは何ですか?
ISCM(Information Security Continuous Monitoring)は、データセキュリティ、脆弱性、脅威を継続的に監視することで、組織に効率的なリスク管理ソリューションを提供する仕組みです。脆弱性スキャナが収集したデータは、自社の資産を定義し、価値を評価するためにも活用できます。
SOC(セキュリティオペレーションセンター)の役割
SOCは何を監視すべきですか?
SOCの技術基盤は、以下のような情報を幅広く監視し、アナリストによる脆弱性の特定や不正行為の防止を支援します。
- ネットワークトラフィック
- エンドポイント(端末)
- 各種ログ
- セキュリティイベント
プラットフォームが不審なアクティビティを検知した場合はアラートを発信し、さらなる調査が必要であることを担当者へ通知します。
セキュリティオペレーションセンター(SOC)はどう機能するのか?
SOCは、組織のインフラにおけるサイバーセキュリティを専門に管理する部門・機能です。サイバー攻撃によって引き起こされる問題について、防止・検知・分析・対応のすべてを担うのが役割です。
優れたSOCの条件とは?
効果的なSOCに求められるのは、単に脅威を「見つける」ことだけではありません。以下のような一連の能力が必要です。
- 検知した脅威の分析と調査
- 発見された脆弱性の報告
- 将来の攻撃を防ぐための対策計画の立案
なぜSOCが必要なのですか?
SOCを導入することで、組織は攻撃を即座に検知・修復でき、被害の拡大を防ぐことができます。加えて、セキュリティ監視、脆弱性管理、インシデント対応といった要件を満たすことにも役立つため、コンプライアンス対応の観点からも大きな価値があります。
セキュリティ監視の種類と目的
ネットワークセキュリティ監視とは何ですか?
ネットワークセキュリティ監視(NSM)は、潜在的なネットワーク侵入の兆候や警告情報を収集・分析・エスカレーションし、侵入を早期に検知して備えることを目的とした活動です。代表的な機能としては、セキュリティデータへの照会や、不審な挙動を能動的に探し出す「脅威ハンティング」などが挙げられます。
セキュリティ監視の目的は何ですか?
セキュリティ監視(SIM/SEMとも呼ばれます)では、情報を収集・分析することで、ネットワーク上の不審な挙動や不正な変更を検出します。そのうえで、「どのようなイベントがアラートの対象になるべきか」を判断し、適切な対応につなげます。
セキュリティ監視管理とは何ですか?
セキュリティ監視管理では、潜在的なサイバー脅威を示す指標(インジケータ)を収集・分析し、その結果に基づいて適切な対応措置を実施します。
ネットワーク監視とネットワーク管理の違いは?
ある面では両者は似た活動ですが、明確な違いもあります。ネットワーク監視はネットワーク管理プロセスの不可欠な一部である一方、ネットワーク管理にはそれに加えて、適切なネットワーク計画の立案、ネットワークの最適化、継続的な監視体制の構築なども含まれます。
組織がセキュリティを監視する主な方法は?
組織で活用できる監視手段には、次のようなものがあります。
- 従業員監視ソフトウェア
- タイムレコーダー
- ビデオ監視システム
- GPSシステム
- 生体認証
たとえばビデオ監視システムは、企業のセキュリティ強化だけでなく、生産性向上にも寄与します。
継続的監視とDevOpsの関係
継続的セキュリティ(Continuous Security)とは何ですか?
継続的セキュリティは、継続的デリバリー(CD)における重要な側面の一つです。DevOpsにおいて継続的なデリバリー、テスト、運用が主要な構成要素であるように、パイプラインの中でセキュリティ課題への対処やセキュリティテストを実施することが求められます。特に自動テストは、継続的デリバリープロセスの要となる部分です。
継続的モニタリングが重要な理由は?
経営層はビジネスプロセスを継続的に監視することで、各プロセスが意図した基準どおりに運用されているか、逆に基準から逸脱していないかを常に把握できます。また、DevOpsの担当者にとっても、CM(継続的モニタリング)は脅威やコンプライアンス上の問題を早期に検知するための重要な手段となっています。
まとめ
CSM(継続的セキュリティ監視)は、サイロ化しがちなセキュリティデータを一元化し、リアルタイムの監視によって問題を事前に防ぐ現代的なアプローチです。NISTのRMFに由来する体系的な枠組みであり、SOCと組み合わせることで、組織は脅威の検知から対応、再発防止までを一貫して行えるようになります。サイバー攻撃が高度化する今、継続的な監視体制の整備は、あらゆる組織にとって必須の取り組みといえるでしょう。
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