ネットワークセキュリティにおけるAAAとは?認証・認可・アカウンティングの基礎知識
AAAとは何の略?
AAAは「Authentication(認証)」「Authorization(認可)」「Accounting(アカウンティング/利用記録)」の頭字語です。この仕組みにより、コンピュータリソースへのアクセスに関するポリシーの適用、利用状況の監査、アクセス制御を実現できます。
AAAの3つの構成要素
AAAは以下の3つのプロセスで構成されています。
- 認証(Authentication)プロセス
- 認可(Authorization)プロセス
- アカウンティング(Accounting)プロセス
IAMにおけるAAAの例
AAAプロトコルの一例として、RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)の後継として開発されたDiameterが挙げられます。また、Cisco Systemsの独自プロトコルであるTACACS+は、ゲートウェイサーバーやルーターなどのネットワークデバイスがネットワークリソースへアクセスする際の認証を担います。
Cisco設定におけるAAAとは
Cisco IOSデバイスは従来、ラインパスワードによる認証と、レベル15のイネーブルパスワードによる認可で運用されることが一般的でした。AAAはこれに対する最適なソリューションであり、この機能を利用することで、管理者はIOSデバイス上できめ細かなアクセス制御と監査機能を設定できます。
AAAにおける認可とは
ユーザーの資格情報がデータベース内の情報と照合され、AAAサーバーがその本人性を検証します。資格情報が一致すれば、ユーザーはネットワークへのアクセスを許可されます。その後、ユーザーが特定のコマンドの実行やサービスの利用を許可されているかどうかは、認可プロセスによって判断されます。
AAAにおける認証とは
認証はAAAセキュリティプロセスの最初のステップであり、ネットワークやアプリケーションがユーザーの本人性を確認する仕組みです。アクセスを得るにはユーザー固有の識別情報が必要で、各ユーザーは有効なユーザー名とパスワードを提示しなければなりません。
ファイアウォールにおけるAAAとは
AAA認証では、ルーターがユーザーを認証するために使用する1つ以上の認証方式を定義します。認証が成功した後は、AAAの認可機能により、ユーザーが特定の操作を実行したりサービスへアクセスしたりできるかどうかが制限されます。
AAAサーバーのセキュリティ機能における3つのA
通常、専用のAAAサーバーが認証・認可・アカウンティングの各サービスを提供します。現在では、RADIUSがネットワークアクセスサーバーとAAAサーバー間のインターフェースとして広く利用されています。
CCNAにおけるAAAとは
AAAとは、どの管理者がどのデバイスにアクセスできるか(認証)、ログイン中にそのデバイスで何ができるか(認可)、そして実際に何を行ったか(アカウンティング)を制御するための設定手法です。
RADIUSの3つの特徴
RADIUSの主な特徴は以下の通りです。
- IETFが策定した標準プロトコルである
- UDP/IPを使用する
- 暗号化できるのはパスワードのみである
一方、TACACS+はCisco独自のプロトコルであり、TCP/IPを使用し、送信されるすべてのデータが暗号化される点が異なります。
セキュリティにおける3つのA
セキュリティにおける3つのAは次の通りです。
- 認証(Authentication)
- 認可(Authorization)
- アカウンティング(Accounting)
AAAアカウンティングの特徴
アカウンティングは、認証・認可を通過したユーザーがネットワークリソースをどのように利用したか(接続履歴やコマンド実行など)を記録する機能です。これにより、監査や利用状況の追跡が可能になります。
会計分野におけるAAAとは
会計分野では、AAAは「American Accounting Association(アメリカ会計学会)」の略称として使用されます。
AAAの設定方法
AAAを設定する基本的な手順は以下の通りです。
- 「new model」に従ってAAAを有効化する
- AAAサーバー(TACACS+サーバーなど)を作成・設定する
- 認証方式と認可方式のリストを定義する
- 該当するインターフェース(コンソール、VTY)でAAA認証を必須にする
CiscoスイッチでのAAA認証の設定方法
Cisco IOSのCLIコマンド「aaa new-model」を使用すると、CiscoルーターやスイッチでAAAを有効化できます。さらに、AAA認証サービスを提供するSecure ACSのIPアドレスと、暗号化用の共有キーをCLIコマンドで設定します。
CiscoルーターでAAAを開始するコマンド
AAAを有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードでAAA関連コマンド(aaa new-model)を設定する必要があります。
-
ネットワークセキュリティとは?目的・仕組み・種類を徹底解説
ネットワークセキュリティとは ネットワークセキュリティとは、ネットワークへの不正侵入や情報漏洩、その他さまざまな脅威からシステムを守るための対策の総称です。ハードウェアやソフトウェアといった技術的なソリューションだけでなく、ネットワークの利用方法やアクセス制御、全体的なセキュリティに関わるプロセス、ルール、設定までを含む幅広い概念です。 簡単にいうとネットワークセキュリティとは? シンプルに表現するなら、ネットワークセキュリティとは「ネットワーク、データ、そして接続された機器を不正利用から守るために設計されたあらゆる活動」のことです。ハードウェアに加えてソフトウェアも不可欠な要素であり、マルウ
-
ネットワークセキュリティキーとは?確認方法と設定手順をわかりやすく解説
ネットワークセキュリティキーとは何かネットワークセキュリティキーとは、Wi-Fiなどの無線ネットワークに接続するためのパスワードのことです。「Wi-Fiパスワード」「無線ネットワークパスワード」「WEPキー」「WPA/WPA2パスフレーズ」など、機器や規格によってさまざまな呼び方をされます。本記事では、主要なルーターやプリンター別に、セキュリティキーの確認方法と関連知識を解説します。Spectrum(スペクトラム)のネットワークセキュリティキーSpectrumのWi-Fiネットワーク名(SSID)やパスワードを変更・確認したい場合は、Spectrumアカウントにサインインし、公式サイトまたは「