ネットワークセキュリティにおけるCisco ISEとは?基本仕組みからACSとの違いまで徹底解説
Cisco ISE(Identity Services Engine)とは?
Cisco Identity Services Engine(ISE)は、企業のルーターやスイッチに対してセキュリティポリシーおよびアクセスポリシーを配信し、それらの機器がポリシーの作成と適用を行えるようにするプラットフォームです。このシステムを活用することで、多種多様なデバイスやアプリケーションを、一貫したアイデンティティに基づいて統合的に管理できます。
Cisco ISEの主な役割と特徴
Cisco ISEは、ポリシーを動的かつ自動的に適用できるようにすることで、高度に安全なネットワークアクセスコントロールの導入を簡素化します。ソフトウェア定義アクセス(SD-Access)や自動化されたネットワークセグメンテーションにより、IT環境だけでなくOT環境においても、より効率的な運用を実現できるのが大きな強みです。
ISEとACSの違いは何か
ISEは「Identity Services Engine」、ACSは「Access Control Server」とも呼ばれ、どちらもCiscoが提供するポリシーベースのソリューションです。ACSは長年にわたり利用されてきた実績ある製品ですが、サイバーセキュリティへの需要が高まるにつれ、企業はより高度な機能を求めるようになり、後継としてISEが登場しました。
Cisco ISEの認証はどのように機能するのか
従来の認証手順の多くは、ユーザー名と固定パスワードによる単純な方式でした。これに対し、CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)、ワンタイムパスワード(OTP)、高度なEAPベースのプロトコルなど、より安全性の高い方式では暗号技術が活用されます。Cisco ISEは、こうした多様な認証方式を幅広くサポートしており、組織のセキュリティ要件に応じた柔軟な運用が可能です。
ネットワークセキュリティにおけるISEの意義
Cisco Identity Services Engine(ISE)は、次世代のアイデンティティおよびアクセス制御ポリシー管理機能を提供し、企業がコンプライアンスの徹底、インフラセキュリティの強化、サービス運用の簡素化を実現できるよう支援します。また、Cisco Security Group Accessソリューションの重要な構成要素としても位置づけられています。
Cisco ISEは何のために使われるのか
Cisco ISEを導入すれば、セキュリティポリシーを安全かつ自動的に管理できます。コンプライアンスの確保やインフラセキュリティの強化に加え、サービス運用の簡素化と業務効率の向上にも寄与します。さらに、ネットワーク・ユーザー・デバイスからのコンテキスト情報をリアルタイムで収集できるため、状況に応じたきめ細かなアクセス制御が実現します。
NACソリューションとしてのISE
Cisco SystemsのNAC(Network Admission Control)ソリューションの中核を担うのがCisco ISEです。ISEはRADIUSベースのポリシーサーバとして動作し、異なる機器や規格が混在するヘテロジニアスなネットワーク全体の認証処理を一元的に処理できます。
Cisco ISEはAAAサーバーなのか
ISEサーバーはAAA(認証・認可・アカウンティング)サービスをホストします。AAAサービスにはRADIUSとTACACS+という異なるタイプがあります。RADIUS(Remote Access Dial-In User Service)はIETF標準のプロトコルで、もともとはISPのダイヤルアップ接続認証に使用されていましたが、その後802.1X規格によるネットワークアクセスやVPNアクセスへと用途が拡大されています。
Cisco ACSの用途とは
ACSサーバーは、サイバー脅威を追跡・管理するためのCisco製サーバーです。Cisco Secure Access Control Server(ACS)は、ネットワークアクセスサーバー、ルーター、スイッチ、Cisco PIXファイアウォールなどのセキュリティ機器に対して、認証・認可・アカウンティング(AAA)機能を提供します。
Cisco ISEはACSを置き換えるのか
Cisco Secure ACSのハードウェアプラットフォームであるSNS(Secure Network Server)は、Cisco ISEでも引き続き採用されています。既存環境からSNS 3515や3595への移行も容易に行え、さらにVMware上でCisco ISEソフトウェアを実行することも可能です。このことから、ISEは事実上ACSの後継製品として位置づけられています。
ACSデバイスとは何か
Cisco Access Control Server(ACS)では、さまざまなアクセスタイプ、デバイス、ユーザーグループに対するネットワークリソースへのアクセスを、中央レベルで一括管理できます。リモートのネットワークデバイスを通じてアクセスポリシーを強制する、リモートアクセスソリューションとしても機能します。
BYODにおけるISEの役割
ISEは、企業ネットワーク全体にわたってユーザー、エンドポイント、デバイス、アプリケーション、ワークフローを管理できるCiscoのアイデンティティ管理システムです。管理者はISEを通じて、有線、無線、VPNを問わず、すべてのエンドポイントに対するアクセスポリシーを一元的に制御できます。BYOD(持ち込みデバイス)が普及する現代のオフィス環境において、セキュリティと利便性を両立させる基盤として注目されています。
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