Wi-Fiセキュリティプロトコルとは?WEP・WPA・WPA2・WPA3の違いと確認方法を徹底解説
ワイヤレスセキュリティプロトコルとは
ワイヤレスセキュリティプロトコルとは、Wi-Fiなどの無線ネットワーク上を流れるデータを暗号化し、許可されていないユーザーの接続や盗聴を防ぐための仕組みです。電波は空中を飛び交うため、適切な暗号化がなければ第三者に通信内容を読み取られる危険があります。
現在主に使われているセキュリティプロトコルには、WEP、WPA、WPA2、WPA3の4種類があります。それぞれ強度や特徴が異なるため、自分の環境に合ったものを選ぶことが重要です。
4つのセキュリティプロトコルの違い
WEP(有線同等プライバシー)
WEP(Wired Equivalent Privacy)は、無線LAN向けに初めて策定されたセキュリティプロトコルです。2000年前後に開発され、アクセスポイント(AP)とクライアント間の無線データをハッカーから守ることを目的としていました。しかし、現在では脆弱性が発見され、簡単に解読されてしまうため、使用は避けるべき規格です。
WPA(Wi-Fi Protected Access)
WPAは、WEPの弱点を補うために登場した規格です。暗号方式としてTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)を採用し、パケットキーの混ぜ合わせや再キーイングによってメッセージの完全性を高めています。ただし、TKIP自体があくまで暫定的な対策だったため、現在では非推奨とされています。
WPA2
WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)は、WEPやWPAが使っていたRC4ストリーム暗号の代わりに、より強力なAES(Advanced Encryption Standard)を採用した規格です。また、WPAのTKIPに代わってCCMPが導入されました。設定も比較的簡単で、現在でも多くの機器で標準的に使われており、WPS(Wi-Fi Protected Setup)を無効にしていれば高い安全性を発揮します。
WPA3
WPA3は最新のセキュリティプロトコルで、最高水準のセキュリティ基準を目指して設計されています。パーソナルモードでは128ビット暗号化、エンタープライズモードでは192ビット暗号化を採用しています。辞書攻撃への耐性を持つほか、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)ハンドシェイクにより、WPA2で起こり得る問題からネットワークを保護します。ただし、対応していない機器もまだ多いため、WPA2との併用(ミックスモード)が現実的な選択肢となっています。
TKIPとAESの違い
TKIPは「Temporal Key Integrity Protocol(一時鍵完全性プロトコル)」の略で、WEPに代わってWPAで導入された暗号方式です。当時はWEPを完全に置き換えるまでのつなぎ役として機能しましたが、現在は廃止されており、安全な方式とは見なされていません。
一方、AES(Advanced Encryption Standard/高度暗号化標準)は、Wi-Fiにおける強力な暗号化の標準規格です。IEEE 802.11規格に基づいており、802.1XやPSK(事前共有キー)を使えば端末ごとに個別の鍵を生成することも可能です。IPsecクライアントと同様に高いセキュリティレベルを提供するため、機密性の高いデータの暗号化にも広く利用されています。
結論として、TKIPではなくAESを選ぶのが正解です。WPA2ではTKIPとAESの2つの暗号化方式が使えますが、どちらも完璧ではないものの、現時点で最も安全なのはAESです。
自分のWi-Fiセキュリティプロトコルを確認する方法
スマートフォンで確認する
モバイル端末の場合は、設定アプリを開き、Wi-Fi接続の設定画面にアクセスします。接続済みのネットワーク名または情報ボタン(ⓘなど)をタップすると、そのネットワークの構成情報が表示され、セキュリティタイプを確認できます。
Androidスマートフォンなら、設定の「Wi-Fi」カテゴリを開き、接続中のルーターを選択すると、その接続に関連付けられたセキュリティの種類が表示されます。
ルーターの設定画面で確認する
Webブラウザからルーターの設定ページにログインすれば、WPA2のパスワードを含むセキュリティ設定を確認できます。ルーターメーカーによっては、専用のモバイルアプリからWPA2設定を閲覧できる場合もあります。
たとえばLinksys製ルーターでは、「WPA2/WPA3 Mixed Personal」「WPA3 Personal Only」「WPA2 Personal」「Open(暗号化なし)」といった選択肢が用意されており、既定のセキュリティタイプとしては「WPA2 Personal」が推奨されています。
パスワードの文字数から判別する
Wi-Fiパスワードの形式から、セキュリティタイプを推測することもできます。
- WEP:ちょうど10桁または26桁の16進数文字、あるいは5桁または13桁のASCII文字
- WPA/WPA2:ちょうど64桁の16進数文字、あるいは8〜63桁のASCII文字
どのセキュリティプロトコルを選ぶべきか
データを守る最善の方法は、何らかの暗号化を使うことです。その中でもWEPは最も安全性が低いため、可能であれば絶対に避けましょう。主要な規格の中では、WPA2が最も高いセキュリティレベルを提供します。
WPA3はWPA2よりも安全な接続を実現できますが、まだWPA3に対応していないWi-Fi機器が多く、WPA2のみをサポートする端末も存在します。逆に、一部の旧式デバイスは両方の暗号化タイプに対応していません。
現時点でWPA3の有効化は義務ではありませんが、ホームネットワークのセキュリティを高めておくことは、将来必ず報われる投資です。対応機器をお持ちなら、WPA2/WPA3ミックスモードを選んでおくと安心です。
まとめ
ワイヤレスセキュリティプロトコルは、WEP→WPA→WPA2→WPA3と進化してきました。古い規格ほど脆弱性が多く、特にWEPとTKIPは現在では安全とは言えません。スマートフォンやルーターの設定画面から今の暗号化方式を確認し、可能であればAESベースのWPA2、さらに対応しているならWPA3へ移行することをおすすめします。
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