ネットワークセキュリティ
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ネットワークセキュリティで守る典型的なITインフラストラクチャの7つのドメインとは

典型的なITインフラストラクチャの7つのドメインとは

ネットワークセキュリティを考える上で、典型的なITインフラストラクチャは7つのドメイン(領域)に分けて捉えることができます。具体的には、ユーザー、ワークステーション、LAN、LAN-to-WAN、WAN、リモートアクセス、システム/アプリケーションの7つです。ユーザーは情報システムにアクセスし、リモートアクセスでは社外からシステムへ接続でき、システム/アプリケーションドメインには重要なデータセットが格納されています。各ドメインには固有の役割とセキュリティ上のリスクがあり、全体像を理解することが効果的な防御策の第一歩となります。

1. ユーザードメイン(User Domain)

ユーザードメインは、企業の情報にアクセスするすべてのエンドユーザーを対象とする領域です。実は、ITインフラストラクチャ全体の中でも最も脆弱な部分の一つとされています。「サイバー攻撃の約90%は人為的なミスや行動が原因」という調査結果もあるように、この領域には強い注意が必要です。従業員へのセキュリティ教育や意識向上が不可欠となります。

2. ワークステーションドメイン(Workstation Domain)

ワークステーションドメインは、ユーザーがネットワークやITリソースにアクセスするために使用するPCやデバイスが属する領域です。マルウェア感染や不正なソフトウェアの持ち込みを防ぐため、ウイルス対策ソフトの導入やOS・アプリケーションの最新化が重要です。

3. LANドメイン(LAN Domain)

ローカルエリアネットワーク(LAN)ドメインは、オフィス内など限られた範囲でコンピュータや機器を相互に接続するネットワークの領域です。社内ネットワークの中枢であり、アクセス制御やネットワークのセグメンテーションがセキュリティの基盤となります。

4. LAN-to-WANドメイン(LAN to WAN Domain)

LAN-to-WANドメインは、社内のLANと外部のWANをつなぐ境界部分にあたる領域です。データの送受信を行うポートがこの領域に接続され、ファイアウォールなどの防御機器が配置されます。この領域のシステムにソフトウェアの脆弱性があると、ハッカーに侵入の糸口を与えてしまう可能性があるため、境界防御の強化が欠かせません。

5. WANドメイン(WAN Domain)

WAN(ワイドエリアネットワーク)ドメインは、インターネットや半私設回線など、広域ネットワークを構成する領域です。WANとは、複数の拠点にまたがる大規模で開放されたデータ通信網のことであり、離れた場所にあるデバイス同士が長距離通信できるようにする仕組みです。WANプロバイダーと提携することで、世界中のデバイスを接続し、情報共有やコミュニケーションが可能になります。

WANドメインの主な脅威

  • 情報やデータの改ざん・破損
  • TCP/IPにおけるアプリケーション層のセキュリティ(TLS)の不備
  • トロイの木馬、ワーム、悪意のあるソフトウェアを含むメールの送信など、サイバー犯罪者による継続的な攻撃

6. リモートアクセスドメイン(Remote Access Domain)

リモートアクセスドメインは、社外から社内システムへ接続する際に関わる領域です。テレワークの普及によりその重要性は増しており、VPNや多要素認証などの導入によって、不正アクセスを防ぐことが求められます。

7. システム/アプリケーションドメイン(System/Application Domain)

システム/アプリケーションドメインは、業務システムやアプリケーション、それらが扱うデータセットが属する領域です。サーバーやデータベースの脆弱性管理、アクセス権限の適切な設定、ログ監視などが重要な対策となります。

7つのドメインの中で最も弱いリンクは?

ネットワークセキュリティに関連する典型的なITインフラストラクチャの7つの側面において、セキュリティチェーン全体の中で最も弱いリンクは「人間」であると言われています。人間だけがシステムを悪用できる存在だからです。どれほど高度な技術的対策を講じても、それを使う人の意識や行動が脆弱であれば、セキュリティは容易に崩れてしまいます。だからこそ、全ドメインを通じた人的対策と技術的対策の両輪が重要になるのです。

ITインフラストラクチャとは何か

組織のITインフラストラクチャとは、通信ネットワークとコンピューティングプラットフォームを実現・可能にする役割、ポリシー、標準、技術の総体として定義されます。信頼性と相互運用性を確保するためには、共通の標準を活用することが極めて重要です。

ITインフラストラクチャの主要コンポーネント

ITサービスとソリューションを提供するためには、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークコンポーネント、オペレーティングシステム(OS)、データストレージといった要素が必要です。これらが有機的に連携することで、安全で安定したIT環境が実現します。

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