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事前共有キー(PSK)でデータを暗号化するワイヤレスセキュリティプロトコルとは?WEP・WPA・WPA2・WPA3の違いを解説

ワイヤレス暗号化プロトコルとは

ワイヤレス暗号化プロトコルは、無線LANネットワークを不正アクセスから守るための技術です。暗号化プロトコルが有効になっている場合、ネットワークへ接続する際にパスワード(ネットワークキー)の入力が求められます。

認証と暗号化が組み合わさることで、許可されたユーザーだけがネットワークを利用できる状態になります。逆に言えば、暗号化されていない無線ネットワークでは、第三者が個人情報を盗み見たり、あなたのインターネット回線を悪用して違法行為を行ったりする危険があるのです。

主なWi-Fiセキュリティプロトコルの種類

家庭用無線ネットワークのセキュリティは、時代とともにさまざまなプロトコルによって強化されてきました。代表的なものとして「WEP」「WPA」「WPA2」の3つがあり、さらに最新規格として「WPA3」も登場しています。いずれも似た役割を果たしますが、暗号化方式や安全性は大きく異なります。

WEP(Wired Equivalent Privacy)

WEPは1999年に登場した、最初期の無線セキュリティプロトコルです。クライアントとアクセスポイント(AP)間の無線データをハッカーから保護することを目的としていました。しかし、暗号化キーは64ビットまたは128ビットで、手動でしか変更できない上に脆弱性が多く発見されているため、現在の使用は推奨されません。

WPA(Wi-Fi Protected Access)

WPAはWEPの弱点を補うために策定された規格です。TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)という暗号化技術を採用し、暗号化キーを自動的に更新できるようになった点が大きな進歩でした。

WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)

WPA2は先行規格よりも強力なセキュリティを提供し、設定も比較的簡単です。WPA2ではRC4ではなくAES(Advanced Encryption Standard)を採用し、TKIPの代わりにCCMPが実装されています。長らくWi-Fiセキュリティの事実上の標準とされてきました。

WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)

WPA3はWi-Fi Protected Accessの第3世代にあたる最新規格です。WPA3-Personalモードでは128ビット、WPA3-Enterpriseモードでは192ビットの暗号化を採用しており、より高い安全性を実現しています。

WPA2とWPA3、どちらを選ぶべきか

WPA2のみに対応した無線アクセスポイント(WAP)の中には、WPA3を認識できないものもあります。また、一部の古いWi-Fi機器はWPA2自体に対応していないケースもあります。

対応機器であればWPA3を有効にするのが理想ですが、非対応の場合はWPA2-PSK(AES)を選択しましょう。これは最新のWi-Fi暗号化標準であるWPA2と、最新のAES暗号化プロトコルを組み合わせたもので、WPAと比べてセキュリティが大幅に向上する、現時点で最良の選択肢の一つです。

ネットワークセキュリティキーとWi-Fiパスワードの関係

ネットワークセキュリティキーとは、インターネット接続を保護するための暗号化キーのことで、基本的にはWi-Fiパスワードと同じものを指します。このキーをもとにパスワードを作成し、無線通信を暗号化することで、部外者のアクセスを防いでいます。

暗号化キーの確認方法

ルーターメーカーが提供しているキーであれば、取扱説明書や本体底部のラベルに記載されています。自分で設定した場合は、ルーターの設定ページにログインすることで確認できます。

Windowsパソコンでは、次の手順で確認できます。

  1. スタートボタンをクリックしてスタートメニューを開く
  2. 「ネットワーク接続」を選択する
  3. 「ネットワークと共有センター」から、接続中のワイヤレスネットワークのアイコンをクリックする
  4. 「ワイヤレスのプロパティ」を開き、「セキュリティ」タブを選択する
  5. 「文字を表示する」にチェックを入れると、ネットワークセキュリティキーが表示される

無線ネットワークを安全に使うためのポイント

  • WEPやWPAは使わない:脆弱性が多く、現在では安全とは言えません。
  • WPS(Wi-Fi Protected Setup)を無効化する:不正アクセスのリスクを減らすことができます。
  • 可能ならWPA3、なければWPA2-PSK(AES)を選ぶ:無線セキュリティへの投資は、家庭内ネットワークを守るうえで必ず価値につながります。

なお、Linksysなどのルーターでは、「WPA2/WPA3 Mixed Personal」「WPA3 Personal Only」「WPA2 Personal」といったセキュリティタイプから選択できます。古い機器との互換性を考慮しつつ、より強固なセキュリティを目指すのがおすすめです。

その他の無線通信プロトコル

Wi-Fi以外にも、さまざまな無線通信プロトコルが存在します。Bluetoothは2.4GHz帯で動作する近距離無線通信の規格で、省電力・低データ量向けのBluetooth LEも広く普及しています。そのほか、スマートホーム向けのZigBeeやZ-Wave、6LoWPAN、WiFi-ah(HaLow)、Sigfox、Weightlessなどの規格も、それぞれの用途に応じて活用されています。

まとめ

ワイヤレス暗号化プロトコルは、認証と組み合わせてネットワークを守る重要な技術です。WEPからWPA、WPA2、そしてWPA3へと進化する中で、暗号化方式もRC4+TKIPからAES+CCMPへと強化されてきました。今この瞬間からでも、WPA2(AES)以上の暗号化を有効にし、WPSをオフにして、安全なWi-Fi環境を整えておきましょう。

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