ネットワークセキュリティの目標とは?CIAトライアドと5つの基本原則を徹底解説
ネットワークセキュリティの目標は、組織の情報資産をさまざまな脅威から守ることにあります。本記事では、セキュリティの基礎となる「CIAトライアド」をはじめ、情報保証の5つの柱、アクセス管理の3つのAなど、押さえておきたい重要な概念をわかりやすく解説します。
ネットワークセキュリティの3大目標「CIAトライアド」
ネットワークセキュリティにおける最も重要な目標は、「機密性」「完全性」「可用性」の3つです。これらは頭文字を取ってCIAトライアドと呼ばれ、セキュリティ対策を検討する際の基本的な枠組みとなっています。多くのセキュリティ施策や統制は、これら3つの領域のいずれかで損失を防ぐことを目的としています。
機密性(Confidentiality)
機密性とは、許可されていない人が機密情報にアクセスできないようにすることです。企業の重要なビジネス情報や個人情報などを不正アクセスから守り、秘密を確実に保護します。
完全性(Integrity)
完全性とは、データが許可なく改ざんされていない状態を維持することです。情報の正確さと信頼性を保証し、データが不正に変更されていないことを担保します。
可用性(Availability)
可用性とは、必要なときにいつでもシステムやデータへアクセスできる状態を保つことです。障害や攻撃によってコンピュータが機能停止しないよう、安定した稼働を実現することが求められます。
情報保証の5つの柱
米国国防総省が定める「情報保証5つの柱(Five Pillars of Information Assurance)」モデルでは、ユーザーデータを不正なアクセス、改ざん、開示、破壊から保護することを義務付けています。このモデルにおける5つのセキュリティ目標は以下の通りです。
- 機密性(Confidentiality):情報を許可された者だけが閲覧できる状態にする
- 可用性(Availability):必要なときにシステムやデータを利用できるようにする
- 完全性(Integrity):データの正確さと一貫性を維持する
- 責任追跡性(Accountability):誰が何をしたのか追跡できるようにする
- 保証(Assurance):セキュリティ機能が正しく動作していることを確認する
セキュリティ管理の基本「3つのA」
リソースへのアクセスを管理する際の基本となるのが、認証(Authentication)、認可(Authorization)、アカウンティング(Accounting)の3つのAです。
認証は、ユーザーの身元を確認するプロセスです。「人はそれぞれ固有の存在であり、固有の情報によってそれを証明できる」という原則に基づき、本人確認を行います。認可では、認証されたユーザーがどのリソースにアクセスできるかを判断します。さらにアカウンティングによって利用履歴を記録・追跡し、後からの監査を可能にします。
ネットワーク・コンピュータセキュリティに不可欠な5つの要件
堅牢なセキュリティ体制を構築するには、次の5つの要素が不可欠です。
- 正確な識別:ユーザー、ホスト、アプリケーション、サービス、リソースを正確かつ確実に特定できること
- 境界セキュリティ:建物やネットワークの境界を守る防御策を講じること
- データ保護:重要なデータを適切に保護すること
- 監視:データを守るために継続的にモニタリングすること
- ポリシー管理:セキュリティポリシーを一元的に管理する仕組みを持つこと
コンピュータネットワークの主な目的
そもそもネットワークは、リソースを共有するために構築されます。これがコンピュータネットワークの最大の目的です。ネットワーク化には、そのほかにも次のようなメリットがあります。
- 生産性の最大化とコスト削減:業務効率が向上し、運用コストの節約にもつながります
- 高い信頼性:システム全体の信頼性が向上します
- パフォーマンスの改善:処理能力や応答速度の向上が期待できます
- コミュニケーション手段の提供:情報伝達の媒体として活用できます
ネットワーク層の役割と目標
ネットワーク層は、異なるネットワーク同士が相互に通信できるようにすることを全体の目標としています。アルゴリズムを用いてデータの最適な経路を決定し、パケットをネットワークルーターへ転送する役割を担っています。
まとめ
ネットワークセキュリティの目標は、CIAトライアドと呼ばれる「機密性・完全性・可用性」の維持が中心です。そこに責任追跡性や保証を加えた5つの柱、そして認証・認可・アカウンティングという3つのAを組み合わせることで、多層的で実効性のあるセキュリティ体制を構築できます。まずは自社の情報資産を整理し、どの目標を優先的に強化すべきかを見極めることが重要です。
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