米国国防総省(DoD)のネットワークセキュリティ政策とは?基本をわかりやすく解説
米国国防総省(DoD)は、世界最大級の組織の一つであり、そのサイバーセキュリティ政策は国家安全保障の中核を担っています。本記事では、「DoDサイバーセキュリティとは何か」「どのようなネットワークを使用しているのか」「情報セキュリティのフレームワークはどうなっているのか」など、よくある質問をもとに、DoDのネットワークセキュリティ政策の基本をわかりやすく解説します。
サイバーセキュリティにおける「DoD」とは何か?
DoD(Department of Defense:米国国防総省)のサイバー戦略には、3つの継続的なミッションが掲げられています。それは、DoDのネットワーク・システム・情報を防御すること、祖国である米国本土を守ること、そして重大なサイバー攻撃に直面しても国家の利益を保護することです。
DoDサイバーセキュリティの目的
DoDのサイバーセキュリティ担当者は、情報システムやネットワークのセキュリティプログラムを管理・運用します。具体的には、ネットワークや組織、特定のプログラムに対する潜在的な脅威の監視、戦略的な計画立案、人材の育成、インフラの実装、ポリシーの遵守と執行、そして緊急事態への対応などが含まれます。
DoDはどのようなネットワークを使用しているのか?
米国国防総省は、任務の機密レベルに応じて複数のネットワークを使い分けています。代表的なものとして、非機密情報を扱う「NIPRNet」、機密情報を扱う「SIPRNet」、さらに高度な機密情報を処理する「JWICS」などがあります。これらはすべて、DODIN(国防総省情報ネットワーク)の一部として統合的に運用されています。
DoDネットワークとは何か?
防衛情報システムネットワーク(DISN:Defense Information Systems Network)は、世界中に統合されたエンタープライズ通信インフラを通じて、戦闘作戦を支援するためのエンドツーエンドの情報伝送を提供します。これにより、国防総省の各施設や展開中の部隊が、DODIN(国防総省情報ネットワーク)へアクセスできるようになっています。
DoDI 8500.2はまだ有効なのか?
結論から言えば、改訂版のDoDI 8500.2が登場することはないでしょう。実際、国防総省はこの指示を撤回しており、現在は後継となるDoDI 8500.01およびRMF(リスク管理フレームワーク)へと移行しています。出版物の「採用」という観点では、NIST Special Publication 800-53 Revision 4やCNSS Special Publication 800-68などが重要な基盤となっています。
DoD情報セキュリティ要件のフレームワークとなるガイダンスは?
リスク管理フレームワーク(RMF:Risk Management Framework)は、セキュリティ管理策として表現されるサイバーセキュリティ機能およびサービスを認識・実装・評価するためのDoDのプロセスを定めたものです。情報システム(IS)およびプラットフォーム情報技術(PIT)システムの運用は、この枠組みのもとで承認されます。
DoD SAFEによるファイル交換は安全なのか?
DoD SAFEで送信されるファイルは、転送中にTLSによって自動的に暗号化されます。さらに、コンテキストメニューでAES暗号化を有効にすれば、ファイルをAESで暗号化することも可能です。ただし、FOUO(公式利用限定情報)、PII(個人情報)、PHI(保健医療情報)などのデータを確実に暗号化する責任は、DoD SAFEのユーザー自身にある点に注意が必要です。
サイバーセキュリティの主な目的とは?
サイバーセキュリティとは、個人や組織がサイバー攻撃の標的になるリスクを低減するために用いる手法全般を指します。その名のとおり、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、コンピュータといった日常的に使うデバイスに加え、オンラインや職場で利用する各種サービスを保護する役割を担っています。
DoDにおけるサイバー空間の定義とは?
米国国防総省(DoD)によれば、サイバー空間とは、グローバルな情報環境の中に存在する、相互依存するコンピュータおよび電気通信インフラのネットワーク、ならびにそれらに組み込まれたコンピュータやコントローラを指します。
DODINの所有者は誰か?
DODIN(国防総省情報ネットワーク)には、国防総省が所有または賃借する多数のネットワークおよび情報システムが含まれています。具体的には、機密・非機密の共通エンタープライズサービスネットワーク、情報共同体(IC)内でDoD構成要素が運用する諜報ネットワーク、閉鎖型のミッションシステムおよび戦場ネットワーク、その他の特殊用途ネットワークなどが挙げられます。
国防総省(DoD)の目的は何か?
米国国防総省(DoD)は、戦争を抑止するとともに軍事力を維持することにより、アメリカ合衆国の公共の安全保障を守る役割を担っています。
「DoD情報」とは何を指すのか?
DoD情報とは、国防総省指令5230に基づき一般公開が承認されていない情報のうち、国防総省または公式のDoD活動を支援する非DoD組織によって、作成、開発、受領、送信、使用、または保存された情報を指します。公開可否の審査は、「DoD情報の一般公開に関する指令」に従って厳格に行われます。
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