ネットワークセキュリティのWEPとは?仕組み・確認方法・安全な代替規格まで徹底解説
WEP(Wired Equivalent Privacy)とは?
WEP(有線同等プライバシー)は、IEEE 802.11規格として1997年に採用された、無線LAN向けの最初のセキュリティプロトコルです。「有線ネットワークと同等のプライバシーを無線環境でも実現する」という設計思想のもと、40ビットまたは128ビットの鍵でデータを暗号化し、無線LAN(WLAN)を盗聴から守ることを目的としていました。
しかし実際には、WEPには設計上の重大な欠陥が多数存在します。市販のノートパソコンと無料で入手できるソフトウェアがあれば、わずか数分でパスワードを解読できてしまうため、現在では「廃止された時代遅れの規格」とされています。2003年には後継規格であるWPA(Wi-Fi Protected Access)が登場し、WEPに取って代わりました。
自分のWi-FiがWEPかどうか確認する方法
Windowsパソコンの場合
「設定」から「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」を開き、「既知のネットワークの管理」をクリックします。現在接続中のネットワークを選択して「プロパティ」を表示すると、「セキュリティの種類」の欄にWEPやWPA2などの暗号化方式が表示されます。
Androidスマートフォンの場合
「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」(または「接続」)→「Wi-Fi」の順に進みます。接続中のルーター名をタップすると詳細画面が表示され、そこに接続のセキュリティタイプが記載されています。
ルーターの管理画面から確認する場合
無線ルーター(アクセスポイント)の管理画面にログインすれば、「無線設定」や「セキュリティ設定」の項目で、現在の暗号化方式(WEP/WPA/WPA2など)を直接確認できます。設定値がわからない場合は、ルーターの取扱説明書を参照するか、ネットワークを構築した担当者やプロバイダーのサポート窓口に問い合わせてください。
WEPキーとWi-Fiパスワードは同じもの?
はい、基本的には同じものを指します。無線ネットワークに接続するためのパスワードは「セキュリティキー」「ネットワークキー」と呼ばれ、暗号化方式によって呼び名が変わります。
- WEPキー:WEP方式で使われる暗号化キー
- WPA/WPA2パスフレーズ:WPAまたはWPA2方式で使われるパスワード
- PINコード:モデムやルーターの管理画面ログインなどによく使われる番号
文字数でセキュリティタイプを見分ける方法
キーの文字数や構成から、お使いのネットワークがWEPかWPA/WPA2かをある程度判別できます。
| キーの構成 | セキュリティタイプ |
|---|---|
| 10桁または26桁の16進数(0〜9/A〜F)、もしくは5文字または13文字のASCII文字 | WEP |
| 64桁の16進数、もしくは8〜63文字のASCII文字 | WPA または WPA2 |
ルーターでSSIDとWEPキーを確認する手順
Webブラウザーのアドレスバーに「192.168.1.1」などのルーターのIPアドレスを入力して管理画面にアクセスします(機種により異なるため、本体裏面のラベルや説明書をご確認ください)。ログイン後、画面左側のメニューにある「Wireless(ワイヤレス)」アイコンをクリックすると、情報画面に必要なSSIDとWEPキーが表示されます。
WEPを使う目的とは?
WEPは、無線通信を有線ケーブルによる通信と同等の安全性に近づけるために開発されました。40ビットまたは128ビットの鍵でデータを暗号化することで、電波を傍受されても内容を読み取られにくくし、無線LANにプライバシーをもたらす役割を担っていました。
ただし、開発者の意図に反して、WEPには予想外の脆弱性が次々と発見されました。現在では、暗号化なしよりはましとはいえ、各規格の中で最も安全性が低い方式であり、可能な限り使用を避けるべきです。
今おすすめできるWi-Fiセキュリティ方式
ルーターのセキュリティ設定としては、WPA2-AESが最も安全でおすすめです。WEP、TKIP、旧WPAは使用しないでください。また、WPA2-AESはKRACK攻撃に対しても高い耐性を発揮します。
- 最優先:対応しているなら最新のWPA3を使用する
- 標準:WPA3非対応ならWPA2-AESを選ぶ
- 非推奨:WEP、TKIP、WPAのみの設定
- 追加対策:Wi-Fi Protected Setup(WPS)は無効化しておくとより安全
なお、WEPやWPA、WPA2の事前共有キー(PSK)の利用前に不明点がある場合は、システム管理者やネットワークを設定した担当者に確認することをおすすめします。
WEPのWi-Fiに接続する方法(参考)
古い機器の中にはWEPしか対応していないものもあります。その場合の接続手順の一例は以下の通りです。
1. 「ホーム」→「メニュー」→「設定」→「ワイヤレス設定」を開きます。
2. 「Wi-Fi」のチェックボックスをオンにします。
3. 端末が周辺の無線ネットワークを自動検索します。
4. 「Wi-Fi設定」をタップし、接続したいネットワーク(SSID)を選択します。
5. WEPキーを入力して接続を完了させます。
※これはレガシー環境向けの接続方法です。可能であれば、ルーター側の暗号化方式をWPA2以上に変更することを強くおすすめします。
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