ネットワークセキュリティ
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ネットワークセキュリティリスクへの対応を怠った企業の実例と対策まとめ

はじめに

ネットワークは現代ビジネスに多くの利便性をもたらす一方で、情報漏洩やサイバー攻撃といった深刻なリスクにも常にさらされています。本記事では、過去に大規模なセキュリティ侵害を受けた有名企業の事例を振り返りながら、ネットワークセキュリティの代表的な脅威と、企業が講じるべき具体的な対策について詳しく解説します。

セキュリティ侵害を受けた主な企業の事例

これまでに数多くの大手企業がサイバー攻撃による被害を受けてきました。代表的な事例は以下の通りです。

  • Yahoo!:2013年8月に発覚した大規模な情報漏洩事件。全ユーザーアカウント約30億件が影響を受けたとされ、史上最大級の漏洩として知られています。
  • アリババ(Alibaba):2019年11月に発生したインシデント。
  • LinkedIn:2021年6月にユーザーデータが流出し、話題となりました。
  • 新浪微博(Sina Weibo):2020年3月に投稿された情報により、多数のユーザーデータが流出したことが判明しました。
  • Facebook:2019年4月に発覚したインシデント。
  • マリオット・インターナショナル(スターウッド):2018年9月に発表された大規模な顧客情報漏洩。
  • Adult Friend Finder:2016年10月に発生した大規模なデータ漏洩事件。

ネットワークセキュリティにおける2つの主要リスク

ネットワークには多くのメリットがある一方で、以下のような重大なセキュリティリスクが伴います。

  1. 情報セキュリティの侵害:機密データや個人情報が不正に閲覧・窃取される危険性があります。
  2. 悪意のある第三者による攻撃:ハッカーやウイルスなどの外部からの攻撃により、システムやネットワーク全体が被害を受ける可能性があります。

企業がデータセキュリティの脅威から身を守る方法

企業がサイバー脅威への耐性を高めるために実践すべき主な対策は次の通りです。

  • 定期的なバックアップの作成を忘れないこと。
  • ネットワークおよび各種デバイスの安全性の確保
  • 重要情報の暗号化による保護。
  • 多要素認証(MFA)の導入。
  • パスフレーズの適切な管理。
  • コンピューター機器やシステムの台帳管理の徹底。
  • 従業員向けのセキュリティポリシーの策定と周知徹底。
  • 従業員が安全にインターネットを利用できる環境づくり。

2020年にハッキング被害を受けた企業

2020年も多くの著名企業がサイバー攻撃の標的となりました。主な事例は以下の通りです。

  • Microsoft:2020年1月の公式ブログ記事で、匿名ユーザーの分析データを保存していた社内カスタマーサポート用データベースが誤ってインターネット上に公開されていたことを明らかにしました。
  • MGMリゾーツ・インターナショナル:傘下のカジノやホテル施設が攻撃対象となりました。
  • Zoom:急速な利用拡大に伴い、セキュリティ上の問題が相次ぎました。
  • マゼラン・ヘルス(Magellan Health):ランサムウェア攻撃による被害を受けました。
  • コグニザント(Cognizant):ランサムウェア「Maze」による攻撃を受けました。
  • 任天堂:開発パートナー経由での情報漏洩が報じられました。
  • Twitter:著名アカウントを標的とした大規模な乗っ取り事件が発生しました。
  • Whisper:匿名投稿アプリとして知られる同社でもデータ流出が確認されました。

ネットワークセキュリティ最大の脅威とは

近年、ネットワークセキュリティにおいて特に深刻な脅威とされているものは以下の通りです。

  • ソーシャルエンジニアリング攻撃:従業員を狙った手口が近年大きく増加しています。
  • ランサムウェア:データを暗号化して身代金を要求する攻撃です。
  • サイバーセキュリティ監視の怠慢:監視体制の不備が被害拡大につながります。
  • 未修正の脆弱性:パッチ適用やアップデートの遅れが侵入の温床となります。
  • DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃):大量のリクエストでサーバーを麻痺させます。

現在インターネットで最も警戒すべきセキュリティ問題

中小企業にとって最も深刻かつ頻繁に発生しているのがフィッシング攻撃です。調査によると、直近1年間でフィッシング関連の侵害は65%増加しており、企業が被った損失は120億ドルを超えています。メールや偽サイトを通じて従業員の認証情報を盗む手口は、あらゆる規模の組織にとって無視できない脅威となっています。

最近発生したデータ漏洩事例:T-Mobile

米通信大手のT-Mobileは2018年、電話番号、メールアドレス、アカウント番号などの個人情報が漏洩するデータ侵害に見舞われ、約200万人分の顧客アカウントが影響を受けました。さらに2019年には、同社のメールベンダーがハッキングされ、顧客および従業員の一部の非公開情報が流出する事態も発生しています。

歴史上最大のデータ漏洩事件

2018年7月、Yahoo!は自社の情報漏洩が世界最大規模であることを正式に認めました。また、2019年にはFAFCO(Facebook関連の第三者アプリ)に関する問題が明らかになり、同年にはAmazonクラウドサービス上でFacebookの約5億4000万人分のユーザーレコードが公開状態になっていることも判明しました。

ネットワークセキュリティリスクとは何か

組織におけるサイバーセキュリティリスクとは、ネットワーク内でサイバー攻撃や情報侵害が発生し、重要資産や機密情報が露出したり、企業の評判に悪影響が及んだりする可能性を指します。このリスクを正しく理解することが、効果的な防御策の第一歩となります。

一般的なネットワークセキュリティの脅威

マルウェア

ほぼすべての端末に存在しうるのがマルウェアです。主な種類としては、ランサムウェアウイルスワームの3つが挙げられます。これらはまず個々のデバイスに感染し、その後ネットワーク全体へと拡散します。

DDoS攻撃

DDoS攻撃は、大量の情報要求をサーバーに送りつけることでウェブサイト、サーバー、アプリケーションをダウンさせる攻撃手法です。

よくあるセキュリティリスク一覧

  • マルウェア:最も一般的かつ蔓延しているセキュリティ脅威の一つです。
  • パスワード盗難:認証情報の窃取による不正アクセス。
  • 通信の傍受:音声やデータトラフィックの盗聴。
  • フィッシング攻撃:偽メールや偽サイトによる情報詐取。
  • DDoS攻撃:サービス停止を目的とした攻撃。
  • クロスサイト攻撃:Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃。
  • ゼロデイ攻撃:未知の脆弱性を悪用する攻撃で、予防と緩和が困難です。
  • SQLインジェクション:データベースを標的とした攻撃。

ネットワークが抱える主なリスク要因

  • コンピューターウイルス:ネットワーク経由で感染が広がる脅威。
  • ソフトウェアの脆弱性:未修正の欠陥がネットワークセキュリティの弱点となります。
  • ハッカーの存在:外部からの不正侵入のリスク。
  • 内部犯行・うっかりミス:従業員本人が気づかないうちにセキュリティ侵害を引き起こすケースもあります。
  • 過信による盲点:どれだけ知識があっても、見落としは必ず存在します。

企業が脅威から身を守るための対策

前述の対策に加え、企業は以下の点を継続的に実践することが重要です。

  • 定期的なバックアップの取得と復旧テスト。
  • ネットワークとデバイスの安全設定の見直し。
  • 情報の暗号化と多要素認証(MFA)の活用。
  • パスフレーズ運用ルールの整備。
  • 機器・システムの資産管理。
  • 従業員教育とポリシーの徹底。
  • 安全なインターネット閲覧環境の提供。

データ漏洩を防ぐための企業の取り組み

  1. 情報の棚卸し:ファイルやコンピューター内にある情報の種類と量を把握し、必要なものだけを保持します。
  2. データの保護:保持するデータに対して適切な保護措置を講じます。
  3. 不要データの廃棄:不要になった情報は、破壊処理の前に確実に廃棄します。
  4. 手順の更新:セキュリティ手順を常に最新の状態に保ちます。
  5. 従業員の教育・訓練:セキュリティ意識を高める研修を実施します。
  6. コンピューター利用の管理:業務用PCの使用ルールを明確にします。
  7. 全コンピューターの安全確保:すべての端末を保護対象とします。
  8. セキュリティソフトの更新:常に最新版を維持します。

企業がデータを保護するための基本戦略

  • 計画の策定:セキュリティポリシーと対応計画を事前に整備します。
  • マルウェア対策:ウイルス対策ソフトなどを導入して保護します。
  • 無線ネットワークの保護:Wi-Fiの暗号化とアクセス制御を行います。
  • パスワードの管理:他人に見られないよう厳重に管理します。
  • 私物デバイス(BYOD)のルール策定:個人デバイスの利用範囲を明確にします。
  • ソフトウェアの更新:OSやアプリを常に最新に保ちます。
  • バックグラウンドチェック:採用時の調査も有効な予防策です。
  • データの適切な廃棄:不要データは確実に消去・破壊します。

2020年のデータ漏洩件数

米国国土安全保障省の統計によると、2020年第3四半期には446件の攻撃が公表され、前四半期の491件より減少しました。しかし、年初来の累計漏洩件数は1,108件から1,291件へと増加しており、依然として高い水準で推移しています。なお、歴史上最多だったのは2017年の1,529件です。

まとめ

Yahoo!、マリオット、T-Mobileなど、世界的な大企業でさえネットワークセキュリティリスクへの対応の遅れが大きな被害につながっています。フィッシング攻撃やランサムウェア、DDoS攻撃などの脅威は今後も進化し続けるため、バックアップ、暗号化、多要素認証、従業員教育といった基本的な対策を多層的に組み合わせることが、企業の情報資産を守る鍵となります。

  1. ネットワークセキュリティの主なリスクとは?代表的な脅威と原因・対策を徹底解説

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