C/C++におけるヌル終端文字列とは?仕組みと挙動を解説
ヌル終端文字列とは
C言語では、文字列は基本的に「文字の配列」として表現されます。C++のstd::stringは、その文字配列をより扱いやすく発展させたクラスであり、従来の文字配列にはない便利な機能が数多く追加されています。
ヌル終端文字列(null terminated string)とは、文字の並びの最後にヌル文字「\0」を1つ置いた文字列のことです。ソースコード内でダブルクォート("...")を使って文字列を記述すると、コンパイラによって自動的にヌル終端文字列として扱われます。
ヌル文字があると文字列はそこで終わる
文字列の実際の長さは、配列全体のサイズよりも短くなることがあります。そして重要なのは、配列の途中にヌル文字が含まれていた場合、そこが文字列の終端として認識されるという点です。ヌル文字以降のデータは、文字列としては無視されます。
サンプルコード
以下の例では、まずstd::stringを使って文字列を定義し、その後、同じ文字列の途中に\0を1つ埋め込んだ文字列を代入しています。
#include<iostream>
using namespace std;
main() {
string my_string = "This is a sample text";
cout << my_string << endl;
my_string = "This is a sam\0ple text"; // \0 の動作を確認
cout << my_string;
}
実行結果
This is a sample text
This is a sam
結果の解説
2つ目の出力では「This is a sam」までしか表示されていません。これは、文字列リテラル中の\0が文字列の終端とみなされ、それ以降の「ple text」が切り捨てられたためです。
このように、C言語由来の文字列リテラルや文字配列を扱う際には、ヌル文字の位置に注意が必要です。意図しない場所に\0が含まれていると、文字列が途中で切れてしまい、思わぬバグの原因となります。
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