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C++ STLのmultimap::swap()関数を徹底解説!使い方とサンプルコード

この記事では、C++ STLにおけるmultimap::swap()関数の仕組み、構文、具体的な使用例について詳しく解説します。

C++ STLにおけるmultimapとは?

multimap(マルチマップ)は、mapコンテナとよく似た連想コンテナの一種です。キー値とマップされた値の組み合わせからなる要素を、特定の順序で格納することができます。multimapの最大の特徴は、同じキーに対して複数の要素を関連付けられるという点です。また、内部のデータは常にキーに基づいて自動的にソートされます。

multimap::swap()とは?

multimap::swap()は、C++ STLに組み込まれている関数で、<map>ヘッダーファイル内で定義されています。この関数は、2つのmultimapコンテナの中身を入れ替えるために使用されます。両方のmultimapコンテナのサイズが異なっていても、問題なく内容を交換できる点が特徴です。

この関数が呼び出されると、引数として渡された別のmultimapコンテナを受け取り、呼び出し元のコンテナと内容を入れ替えます。

構文

multimap_name.swap(multimap& multimap_name2);

パラメータ

この関数は以下のパラメータを受け取ります。

  • map_name2 − 呼び出し元のmultimapコンテナとデータを入れ替えたい、別のmultimapコンテナのオブジェクトです。

戻り値

この関数は何も返しません(void型)。

入力例

std::multimap<char, int>odd, eve;
odd.insert({'a', 1});
odd.insert({'b', 3});
odd.insert({'c', 5});
eve.insert({'d', 2});
eve.insert({'e', 4});
eve.insert({'f', 6});
odd.swap(eve);

出力結果

Odd: d: 2 e:4 f:6
Eve: a:1 b:3 c:5

使用例

以下は、multimap::swap()を使って2つのmultimapコンテナの要素を入れ替える実際のコード例です。

#include<iostream>
#include<map>
using namespace std;
int main(){
    multimap<int,char > mul_1;
    multimap<int,char>mul_2;
    // 要素を走査するためのイテレータを宣言
    multimap<int,char>:: iterator i;
    // multimap1に要素を挿入
    mul_1.insert(make_pair(0,'a'));
    mul_1.insert(make_pair(1,'b'));
    mul_1.insert(make_pair(2,'c'));
    mul_1.insert(make_pair(3,'d'));
    // multimap2に要素を挿入
    mul_2.insert(make_pair(4,'e'));
    mul_2.insert(make_pair(5,'f'));
    mul_2.insert(make_pair(6,'g'));
    // swapを呼び出して要素を入れ替える
    mul_1.swap(mul_2);
    // multimap1の要素を表示
    cout<<"Elements in multimap1 are: "<<"\n";
    for( i = mul_1.begin(); i!= mul_1.end(); i++){
        cout<<(*i).first<<" "<< (*i).second << "\n";
    }
    // multimap2の要素を表示
    cout<<"\nElements in multimap2 are: ";
    for( i = mul_2.begin(); i!= mul_2.end(); i++){
        cout<<(*i).first<<" "<< (*i).second << "\n";
    }
}

出力

上記のコードを実行すると、以下のような出力が生成されます。

Elements in multimap1 are:
4 e
5 f
6 g
Elements in multimap2 are:
0 a
1 b
2 c
3 d

このように、swap()を呼び出した後、mul_1には元々mul_2に格納されていた要素が、mul_2には元々mul_1に格納されていた要素がそれぞれ移っていることが確認できます。要素の入れ替えはポインタやイテレータの付け替えによって効率的に行われるため、全要素をコピーするよりも高速に処理できます。

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