C++で重複しない2つの区間のサイズ合計の最小値を求める方法
各要素が開始時刻と終了時刻 [start, end] を持つ区間のリストが与えられたとします。この中から互いに重複しない2つの区間を選び、そのサイズの合計の最小値を求めます。ここで、区間のサイズは (end - start + 1) として定義されます。条件を満たす2つの区間が存在しない場合は 0 を返します。
例えば、入力が [[2,5],[9,10],[4,6]] の場合、出力は 5 になります。これは、サイズ 3 の区間 [4,6] と、サイズ 2 の区間 [9,10] を選ぶことで、合計 5 という最小値が実現できるためです。
解法のアプローチ
この問題は、動的計画法(DP)と二分探索を組み合わせることで効率的に解けます。区間を終了時刻の昇順にソートしておき、各区間ごとに「自分より前の位置にあり、かつ重ならない区間」の最小サイズを二分探索で素早く取得します。これにより、すべてのペアを総当たりする O(n²) の方法よりも高速な O(n log n) で答えを導き出せます。
具体的な手順は以下の通りです。
- ret := inf(答えの初期値)
- n := 配列 v のサイズ
- 終了時刻に基づいて配列 v をソートする
- サイズ n の dp 配列を定義する
- i := 0 から v のサイズ未満まで、i を 1 ずつ増やしながら繰り返し:
- low := 0、high := i - 1
- temp := inf
- val := v[i][1] - v[i][0] + 1(現在の区間のサイズ)
- low ≤ high の間、次を繰り返す:
- mid := low + (high - low) / 2
- v[mid][1] ≥ v[i][0] の場合:high := mid - 1
- それ以外の場合:temp := min(temp, dp[mid])、low := mid + 1
- temp ≠ inf の場合:
- ret := min(ret, temp + val)
- dp[i] := min(val, temp)
- それ以外の場合:dp[i] := val
- i > 0 の場合:dp[i] := min(dp[i], dp[i - 1])
- ret が inf と等しければ 0 を、そうでなければ ret を返す
アルゴリズムのポイント
dp[i] には「インデックス 0 ~ i の範囲で選択可能な区間の最小サイズ」が格納されます。現在の区間 i と重ならない最も右側の候補を二分探索で特定し、そこまでの累積的な最小サイズ(dp の値)を参照することで、無駄な組み合わせの検証を省いています。最後に、求まった最小の合計値 ret を返せば完了です。
理解を深めるために、以下の実装例を見てみましょう。
実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
static bool cmp(vector <int>& a, vector <int>& b){
return a[1] < b[1];
}
int solve(vector<vector<int>>& v) {
int ret = INT_MAX;
int n = v.size();
sort(v.begin(), v.end(), cmp);
vector <int> dp(n);
for(int i = 0; i < v.size(); i++){
int low = 0;
int high = i - 1;
int temp = INT_MAX;
int val = v[i][1] - v[i][0] + 1;
while(low <= high){
int mid = low + (high - low) / 2;
if(v[mid][1] >= v[i][0]){
high = mid - 1;
}else{
temp = min(temp, dp[mid]);
low = mid + 1;
}
}
if(temp != INT_MAX){
ret = min(ret, temp + val);
dp[i] = min(val, temp);
}else{
dp[i] = val;
}
if(i > 0) dp[i] = min(dp[i], dp[i - 1]);
}
return ret == INT_MAX ? 0 : ret;
}
};
main(){
Solution ob;
vector<vector<int>> v = {{2,5},{9,10},{4,6}};
cout << (ob.solve(v));
}入力
{{2,5},{9,10},{4,6}}出力
5
計算量
このアルゴリズムの時間計算量は O(n log n)、必要な追加メモリの空間計算量は O(n) です。ソート後に各区間を一度ずつ処理し、重なり判定を二分探索で行うため、大規模な入力に対しても高速に動作します。
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