【C++】文字列を最小回数で回文に分割し、その個数を数えるプログラム
本記事では、小文字のみで構成された文字列 s を、できるだけ少ない回数で分割し、それぞれの部分文字列がすべて回文(前から読んでも後ろから読んでも同じ文字列)になるようにする問題を解説します。そして、その分割後の部分文字列の個数を求めるプログラムを C++ で実装します。
問題の概要
例えば、入力が s = "levelracecar" の場合を考えてみましょう。この文字列は「level」と「racecar」という2つの回文に分割できるため、出力は 2 となります。
このように、与えられた文字列全体を回文の集まりに分解するとき、必要な最小の分割数(=部分文字列の個数)を計算するのが目的です。
解法のアプローチ
この問題は動的計画法(DP)を用いて効率的に解くことができます。基本的な考え方は以下の通りです。
nを文字列 A の長さとします。- サイズ
(n + 1)の配列resultを定義します。result[i]は「位置 i 以降の部分文字列を回文に分割するために必要な最小の分割数」を表します。 result[n] := -1と初期化します。これは文字列の終端に到達したことを意味します。iをn - 1から0まで逆順にループさせます。- 各
iについて、まずresult[i] := n - i - 1と設定します(最悪の場合、1文字ずつ分割することになります)。 - 次に
jをiからn - 1まで動かしながら、部分文字列A[i..j]が回文であるかどうかを判定します。 - 回文であれば、
result[i] := min(result[i], 1 + result[j + 1])により、より少ない分割数へ更新します。 - 最後に
result[0] + 1を返します。これが回文の個数(=必要な分割ブロック数)です。
C++での実装例
それでは、実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
bool isPalindrome(string A) {
int left = 0;
int right = A.size() - 1;
while (left < right) {
if (A[left] != A[right]) {
return 0;
}
left++;
right--;
}
return 1;
}
int solve(string A) {
int n = A.size();
vector<int> result(n + 1);
result[n] = -1;
for (int i = n - 1; i >= 0; i--) {
result[i] = n - i - 1;
for (int j = i; j < n; j++) {
if (isPalindrome(A.substr(i, j - i + 1))) {
result[i] = min(result[i], 1 + result[j + 1]);
}
}
}
return result[0] + 1;
}
};
int solve(string s) {
return (new Solution())->solve(s);
}
int main(){
string s = "levelracecar";
cout << solve(s);
}
コードのポイント
isPalindrome関数は、双方向ポインタ(leftとright)を使って、文字列が回文かどうかを O(n) で判定します。solve関数では、後ろから順に DP テーブルを埋めていくことで、各位置からの最適な分割数を求めます。- 最終的な答えは
result[0] + 1です。DP テーブルには「切り込みの数」が記録されているため、実際の部分文字列の個数を得るには 1 を加算します。
実行結果
入力
"levelracecar"
出力
2
このように、「levelracecar」は「level」と「racecar」という2つの回文に分割できるため、正しく 2 が出力されます。
計算量について
この実装の時間計算量は O(n³) です。位置 i と j の二重ループが O(n²)、さらに各回文判定に O(n) かかるためです。文字列が長くなる場合は、回文判定を事前に DP テーブルとして計算しておくことで、O(n²) まで改善できます。競技プログラミングや面接対策としても、この最適化手法は覚えておくと役立ちます。
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