【C++】到着時刻・出発時刻が与えられたとき、k部屋の予約がすべて成立するか判定する方法
この問題では、ホテルへの到着時刻と出発時刻を表す N 個の値からなる2つの配列と、整数 k が与えられます。求めるのは、k 部屋のホテルですべての予約(到着・出発)を受け入れられるかどうかの判定です。
問題の概要
ホテルには k 室しかありません。そのため、複数の予約の滞在期間が重なり、同時に必要となる部屋数が k を超える場合は予約をすべて受け入れることができません。逆に、どの時点でも必要な部屋数が k 以内に収まるのであれば、すべての予約は成立します。
入出力例
入力:
Arrivals : {1, 4, 5, 7}
Departures : {3, 5, 6, 9}
K = 1出力:
Yes
この例では K = 1(客室は1部屋のみ)ですが、どの時点でも滞在が重ならないため、すべての予約が可能です。
解法アプローチ①:補助配列を使う方法
基本的な考え方は次のとおりです。
- 各到着時刻と出発時刻を、それが「到着」か「出発」かを示すラベル付きで補助配列に格納する。
- 補助配列を時刻順にソートする。
- 配列を先頭から走査し、その時点でのアクティブな予約数(使用中の部屋数)をカウントする。
・到着イベント → カウント +1
・出発イベント → カウント −1
走査中にアクティブな予約数の最大値を記録しておき、その最大値が k 以下であれば true(全予約可能)、k を超えていれば false(予約不可)を返します。
実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
bool isBookingValid(int arrival[], int departure[], int n, int k){
vector<pair<int, int> > auxArray;
int activeBookings = 0, maxBookings = 0;
// 到着はラベル1、出発はラベル0としてペアで格納
for (int i = 0; i < n; i++) {
auxArray.push_back(make_pair(arrival[i], 1));
auxArray.push_back(make_pair(departure[i], 0));
}
sort(auxArray.begin(), auxArray.end());
// 時系列順に走査し、同時予約数をカウント
for (int i = 0; i < auxArray.size(); i++) {
if (auxArray[i].second == 1) {
activeBookings++;
maxBookings = max(maxBookings, activeBookings);
}
else
activeBookings--;
}
return (k >= maxBookings);
}
int main(){
int arrival[] = { 1, 4, 5, 7 };
int departure[] = { 3, 5, 6, 9 };
int k = 1;
int n = sizeof(arrival) / sizeof(arrival[0]);
if(isBookingValid(arrival,departure, n, k))
cout<<"All booking are possible";
else
cout<<"Booking not possible";
return 0;
}出力
All booking are possible
この方法の計算量は、ソートに O(N log N)、走査に O(N) かかるため、全体として O(N log N) となります。
解法アプローチ②:補助配列を使わない方法
補助配列を作らず、与えられた2つの配列だけで判定することもできます。
まず、到着時刻の配列と出発時刻の配列をそれぞれ独立にソートします。すると、「i 番目に出発する宿泊客より後に到着する (i+K) 番目の宿泊客」が存在し、かつその到着時刻が i 番目の出発時刻より早い場合、少なくとも K+1 人が同時に滞在していることになります。
つまり、以下の条件を満たす i が1つでも存在すれば、K 部屋では足りず false を返します。
arrival[i + K] < departure[i]
この条件は「(i+K+1) 人目の到着が、(i+1) 人目の出発より早い=K+1 室が必要」という状況を意味します。ループを最後まで回って条件に該当しなければ true を返します。
実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
bool isBookingPossible(int arrival[], int departure[], int K, int N){
// それぞれの配列を独立にソート
sort(arrival, arrival + N);
sort(departure, departure + N);
for(int i = 0; i < N; i++)
{
// (i+K) 番目の到着が i 番目の出発より早い場合、
// K+1 室以上が必要になるため予約不可
if (i + K < N && arrival[i + K] < departure[i])
{
return false;
}
}
return true;
}
int main(){
int arrival[] = { 1, 2, 3 };
int departure[] = { 2, 3, 4 };
int N = sizeof(arrival) / sizeof(arrival[0]);
int K = 1;
if(isBookingPossible(arrival, departure, K, N))
cout<<"All booking are possible";
else
cout<<"Booking not possible";
return 0;
}出力
All booking are possible
まとめ
| 手法 | 時間計算量 | 空間計算量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 補助配列+イベントカウント | O(N log N) | O(N) | 直感的で分かりやすい。最大同時利用数も求められる |
| ソート後の比較のみ | O(N log N) | O(1) | 追加メモリ不要。コードも簡潔 |
どちらの方法もソートがボトルネックとなり O(N log N) の計算量ですが、アプローチ②は余分なメモリを消費しないため、メモリ効率を重視する場面で有効です。一方、最大同時予約数そのものを知りたい場合はアプローチ①が便利です。
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