JavaScriptで擬似必須パラメータを実装する2つの方法
JavaScriptには、他の言語のような厳密な「必須引数」の構文はありません。しかし、引数にデフォルト値を設定しておくことで、値が渡されなくてもエラーにならない擬似的な必須パラメータを実装できます。この記事では、代表的な2つの手法をサンプルコードとともに解説します。
擬似必須パラメータとは
関数の引数が省略されると、その値は undefined になります。そのまま計算に使うと NaN が返るなど、予期しない動作の原因となります。そこで、引数が渡されなかった場合に初期値へフォールバックさせる処理を加え、関数を安全に動作させます。
実装例
次のコードでは、add() 関数に ES6 のデフォルト引数を、multiply() 関数に論理OR演算子(||)を使ったフォールバック処理を実装しています。
Example
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>Document</title>
<style>
body {
font-family: "Segoe UI", Tahoma, Geneva, Verdana, sans-serif;
}
.result {
font-size: 20px;
font-weight: 500;
color: blueviolet;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>オプション引数を持つ関数</h1>
<div class="result"></div>
<button class="Btn">クリックしてください</button>
<h3>上のボタンをクリックすると、add() 関数と multiply() 関数が呼び出されます</h3>
<script>
let resEle = document.querySelector(".result");
// 方法1:デフォルト引数を使用
function add(a = 0, b = 0) {
return a + b;
}
// 方法2:論理OR演算子(||)を使用
function multiply(a, b) {
a = a || 0;
b = b || 0;
return a * b;
}
document.querySelector(".Btn").addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML = "2つの数の合計 = " + add() + "<br>";
resEle.innerHTML += "2つの数の積 = " + multiply() + "<br>";
});
</script>
</body>
</html>
コードの解説
方法1:デフォルト引数を使う(ES6以降・推奨)
function add(a = 0, b = 0) のように、仮引数に「= 初期値」を指定します。引数が省略された場合、または undefined が渡された場合にだけデフォルト値が適用されます。意図が明確で読みやすい、現代のJavaScriptにおける標準的な書き方です。
方法2:論理OR演算子(||)を使う
a = a || 0; のように記述すると、左辺が falsy 値(undefined・null・0・空文字列など)の場合に右辺の値へ置き換わります。旧来から使われる手法ですが、0 や "" といった正当な値まで置き換えてしまう点には注意が必要です。より厳密に判定したい場合は、null 合体演算子(??)の利用を検討してください。
実行結果
ページを開いた直後の画面:

「クリックしてください」ボタンをクリックすると −

まとめ
デフォルト引数や || 演算子を活用すれば、引数が省略されても安全に動作する関数を作成できます。可読性と保守性の観点から、特別な理由がない限りは ES6 のデフォルト引数を使うことをおすすめします。
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