Pythonで捕食関係を考慮した動物の最小グループ数を求めるアルゴリズム
問題概要
数値のリスト nums が与えられます。nums[i] は i 番目の動物の捕食者を表しており、捕食者が存在しない場合は −1 が格納されています。ここで、「どの動物も、自分の直接・間接の捕食者と同じグループに含まれない」ように動物たちをグループ分けすることを考えます。このとき必要となる最小のグループ数を求めるのが目的です。
たとえば、入力が nums = [1, 2, -1, 4, 5, -1] の場合、出力は 3 になります。これは [0, 3]、[1, 4]、[2, 5] のように 3 つのグループへ分割できるためです。
考え方:捕食関係を木構造として捉える
捕食関係は自然に「木構造」として表現できます。捕食者を持たない動物(値が −1 の要素)が木の根となり、捕食される関係が親子の辺に相当します。同じ深さに位置する動物同士は互いに捕食関係を持たないため、深さごとにグループ化すれば条件を満たすことができます。
つまり、求める最小グループ数は「最も深い木の深さ」と一致します。これを求めるために、各根から深さ優先探索(DFS)を行い、到達できる最大の深さを記録していきます。
アルゴリズムの手順
- リスト A が空であれば、0 を返します。
- 隣接リスト adj、訪問済み集合 vis、根のリスト roots を用意します。
- 各インデックス i と値 a について、a が −1 なら i を根として roots に追加します。また、adj[i] に a を、adj[a] に i を追加して双方向の辺を作ります。
- best を負の無限大で初期化します。
- 各根についてスタックを使った DFS を実行し、各ノードの深さ d を追跡しながら best を最大値で更新します。
- 最後に best を返します。
Pythonでの実装例
from collections import defaultdict
class Solution:
def solve(self, A):
if not A:
return 0
adj = defaultdict(list)
vis = set()
roots = []
for i, a in enumerate(A):
if a == -1:
roots.append(i)
adj[i].append(a)
adj[a].append(i)
best = -float("inf")
for root in roots:
stk = [(root, 1)]
while stk:
node, d = stk.pop()
if node in vis or node == -1:
continue
best = max(best, d)
vis.add(node)
for u in adj[node]:
stk.append((u, d + 1))
return best
ob = Solution()
nums = [1, 2, -1, 4, 5, -1]
print(ob.solve(nums))
入力
[1, 2, -1, 4, 5, -1]
出力
3
コードのポイント解説
- グラフの構築: 各動物とその捕食者を双方向の辺でつなぎ、無向グラフとして扱います。これにより、根から獲物の方向へも探索できるようになります。
- 根の検出: 値が −1 の動物は捕食者を持たないため、それぞれ独立した木の起点となります。
- スタックによるDFS: 再帰呼び出しの代わりにスタックで (ノード, 深さ) のペアを管理することで、大きな入力でも Python の再帰深度制限を気にせず処理できます。
- 訪問管理: 訪問済みノードや −1(番兵)はスキップすることで、同じノードの再探索を防ぎ、効率を保っています。
計算量については、各ノードと各辺が高々一度ずつ処理されるため、時間計算量・空間計算量ともに O(n) で抑えられます。
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