Pythonでk日後の監獄の独房の状態を求める方法【サイクル検出で高速化】
監獄には8つの独房が一列に並んでおり、それぞれの状態はリスト内の0と1で表されます。1は入居中(占有)、0は空室を意味します。
毎日、次のルールに従って独房の状態が更新されます。
- ある独房の両隣の状態が同じ(両方とも占有、または両方とも空室)であれば、その独房は翌日占有になります。
- それ以外の場合は空室になります。
- 両端の独房には隣接する独房が1つしかないため、常に空室になります。
この記事では、k日後の独房の状態を効率的に求めるPythonプログラムを解説します。
問題の例
たとえば、初期状態が nums = [1, 0, 1, 0, 0, 0, 0, 0] で k = 1 の場合、出力は [0, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0] になります。最初と最後のセルは2つの隣を持てないため、決して占有されない点に注目してください。
アプローチ:サイクル検出による高速化
単純にk日分のシミュレーションを繰り返すことも可能ですが、kが非常に大きい場合(10億日など)は非効率です。
ここで重要なのは、独房の状態は有限個しか存在しないという点です。両端が常に0であるため、中央の6マスの組み合わせは高々26 = 64通りです。したがって、日数を進めていくと必ず同じ状態が再び現れ、サイクル(周期)に入ります。
この周期性を利用すると、以下の手順で効率的に答えを求められます。
アルゴリズムの手順
- next_day_state()関数を定義する:現在の状態を受け取り、翌日の状態を返す
- new_cells := cells のコピーを作成
- new_cells[0] := 0、new_cells[7] := 0(両端は常に空室)
- j が 1 から 6 の範囲で:
- cells[j-1] と cells[j+1] が等しければ new_cells[j] := 1
- そうでなければ new_cells[j] := 0
- new_cells を返す
- メイン処理(solveメソッド):
- seen := 新しい辞書(これまでに見た状態を記録)
- flag := False、i := 0
- i < N の間、以下を繰り返す:
- ns := next_day_state(cells)
- ns が未登録なら、seen に記録する
- 既に登録済みなら(= サイクル検出)、flag := True としてループを抜ける
- cells := ns、i := i + 1
- flag が True の場合:
- N := N mod(seen の要素数)—— 周期で割った余りだけ残りのシミュレーションを行う
- i := 0
- i < N の間、next_day_state を適用し続ける
- cells を返す
実装例
import copy class Solution: def next_day_state(self, cells): new_cells = copy.copy(cells) new_cells[0] = 0 new_cells[7] = 0 for j in range(1, 7): if cells[j - 1] == cells[j + 1]: new_cells[j] = 1 else: new_cells[j] = 0 return new_cells def solve(self, cells, N): seen = dict() flag, i = False, 0 while i < N: ns = self.next_day_state(cells) if tuple(ns) not in seen: seen[tuple(ns)] = True else: flag = True break cells = ns i += 1 if flag: N = N % len(seen) i = 0 while i < N: ns = self.next_day_state(cells) i += 1 cells = ns return cells ob = Solution() nums = [1, 0, 1, 0, 0, 0, 0, 0] k = 1 print(ob.solve(nums, k))
入力
[1, 0, 1, 0, 0, 0, 0, 0], 1
出力
[0, 1, 1, 0, 1, 1, 1, 0]
計算量について
サイクル検出により、シミュレーションは最長でも周期の長さ(最大64ステップ)+ 余りの日数で完了します。kがどれほど巨大でも、計算時間はほぼ一定に抑えられるため、LeetCodeの「Prison Cells After N Days」のような制約(N ≤ 109)でも十分に対応できます。
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