Pythonで連結リストをマージするプログラムの実装手順を解説
長さ m の連結リスト L1 と、長さ n の連結リスト L2 があるとします。さらに、2つの位置 a と b も与えられています。この問題では、L1 の a 番目のノードから b 番目のノードまでを削除し、その部分に L2 を挿入してマージします。
例えば、入力が L1 = [1,5,6,7,1,6,3,9,12]、L2 = [5,7,1,6]、a = 3、b = 6 の場合、出力は [1, 5, 6, 5, 7, 1, 6, 9, 12] になります。これは、L1 のインデックス 3〜6 に相当する「7, 1, 6, 3」が取り除かれ、代わりに L2 の「5, 7, 1, 6」が挿入されるためです。
アルゴリズムの流れ
この問題は、次の手順で解くことができます。
- L2 の末尾を求める:head2 := L2、temp := L2 とし、temp に次のノードが存在する限り temp := next of temp と進めます。ループ終了時の temp が tail2(L2 の末尾ノード)になります。
- 変数を初期化する:count := 0、temp := L1、end1 := null、start3 := null とします。
- L1 を走査して接続点を記録する:temp が null でない間、以下を繰り返します。
- count が a-1 と等しいとき、end1 := temp(削除範囲の直前のノード)
- count が b+1 と等しいとき、start3 := temp(削除範囲の直後のノード)としてループを抜ける
- temp := next of temp、count := count + 1 として次へ進む
- リンクをつなぎ替える:end1 の next を head2 に、tail2 の next を start3 につなぎ直し、L1 を返します。
実装例
理解を深めるために、以下のPythonコードを確認してみましょう。
class ListNode:
def __init__(self, data, next=None):
self.val = data
self.next = next
def make_list(elements):
head = ListNode(elements[0])
for element in elements[1:]:
ptr = head
while ptr.next:
ptr = ptr.next
ptr.next = ListNode(element)
return head
def print_list(head):
ptr = head
print('[', end="")
while ptr:
print(ptr.val, end=", ")
ptr = ptr.next
print(']')
def solve(L1, L2, a, b):
head2 = temp = L2
while temp.next:
temp = temp.next
tail2 = temp
count = 0
temp = L1
end1, start3 = None, None
while temp:
if count == a-1:
end1 = temp
if count == b+1:
start3 = temp
break
temp = temp.next
count += 1
end1.next = head2
tail2.next = start3
return L1
L1 = [1,5,6,7,1,6,3,9,12]
L2 = [5,7,1,6]
a = 3
b = 6
print_list(solve(make_list(L1), make_list(L2), a, b))
入力
[1,5,6,7,1,6,3,9,12], [5,7,1,6], 3, 6
出力
[1, 5, 6, 5, 7, 1, 6, 9, 12]
計算量のポイント
このアルゴリズムは、L1 と L2 をそれぞれ一度ずつ走査するだけなので、時間計算量は O(m + n) です。また、新しいノードを生成せず既存ノードのポインタをつなぎ替えるだけで処理が完結するため、追加のメモリ使用量は O(1) で抑えられます。連結リストのマージ処理において非常に効率的なアプローチといえるでしょう。
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