Pythonのグローバル変数とローカル変数を徹底解説!スコープの基本と使い方ガイド
プログラミングにおいて、変数は最も重要かつ頻繁に登場する概念のひとつです。変数はデータを格納するための「入れ物」であり、ユーザー名やメールアドレス、オンラインゲームのインベントリ内のアイテムなど、さまざまな種類のデータを保存できます。
Pythonでプログラミングを行う際には、「グローバル変数」と「ローカル変数」という2種類の変数に出会うことになります。本記事では、この2つの違い、それぞれの仕組み、そしてコードでの具体的な使い方について詳しく解説します。
Pythonにおける変数の基本
Pythonでは、変数を使ってデータに名前(ラベル)を付け、保存することができます。変数を定義するときには名前を付けます。その後、コード内でその名前を使えば、対応するデータをいつでも取り出せます。変数には文字列、数値、リストなど、あらゆるデータ型を格納可能です。
例えば、ゲームを開発していてユーザーの名前を保存したいとしましょう。プログラム中に何度も名前を直接書き込む代わりに、変数に保存しておけば管理がぐっと楽になります。
以下は、ゲームのユーザー名を保存する変数の例です:
name = "Carlton Hernandez"
ここでは name という変数を宣言し、"Carlton Hernandez" という値を代入しました。
変数を宣言した後は、コードの中で自由に操作できます。例えば、ユーザーの名前を変更したい場合は次のように書きます:
name = "Carlton Hernandez" name = "Carlton Lewis Hernandez"
1行目で name 変数に "Carlton Hernandez" を代入し、続けて同じ変数に "Carlton Lewis Hernandez" を代入しています。変数に新しい値を代入すると、以前の値は上書きされ、新しい値に置き換えられます。
Pythonのグローバル変数とは
Pythonの変数には、主に「ローカル」と「グローバル」という2種類があります。
グローバル変数とは、関数の外で宣言された変数のことです。グローバル変数は「グローバルスコープ」を持つため、関数の中を含むプログラム全体からアクセスできます。
以下はグローバル変数の例です:
name = "Carlton Hernandez"
グローバル変数を宣言すれば、コードのどこからでも利用できます。例えば、グローバル変数 name の値を出力する関数は、次のように作成できます:
def printName(): print(name) printName()
実行結果:
"Carlton Hernandez"
ここでは printName() という関数を定義しました。この関数が呼び出されると、name 変数の値がコンソールに出力されます。上記の出力は、まさにこの関数を呼び出した結果です。
Pythonのローカル変数とは
一方、ローカル変数とは、関数の中で宣言された変数のことです。ローカル変数は「ローカルスコープ」を持ち、宣言された関数の中でしかアクセスできません。
以下はローカル変数を使ったプログラムの例です:
def printName(): name = "Georgia Anderson" print(name) printName()
実行結果:
"Georgia Anderson"
このコードでは printName() 関数を定義し、その中で name 変数を定義しています。関数内で宣言されているため、この変数はローカル変数です。
コードの最後で printName() を呼び出すと、プログラムはこの関数を実行します。
この例の name 変数は printName() 関数に対してローカルなため、関数の外からはアクセスできません。試しに関数の外でこのローカル変数を出力してみるとどうなるでしょうか:
def printName(): name = "Georgia Anderson" print(name) printName() print(name)
実行結果:
NameError: name 'name' is not defined
ローカル変数は、それを定義した関数の外からはアクセスできません。メインプログラム側からローカル変数にアクセスしようとすると、このようにエラーが発生します。
同名のグローバル変数とローカル変数の使い方
プログラムでは、同じ名前のローカル変数とグローバル変数を併用することも可能です。この場合、ローカルスコープではローカル変数が、グローバルスコープではグローバル変数が参照されます。
以下は、同じ名前を持つローカル変数とグローバル変数を使ったプログラムの例です:
score = 5
def calculateScore():
score = 10
print("Final Score:", score)
calculateScore()
print("Initial Score:", score)
実行結果:
Final Score: 10 Initial Score: 5
まず、グローバル変数 score を定義しました。次に calculateScore() 関数の中で、同じ名前のローカル変数を作成しています。
calculateScore() 関数内のローカル変数 score の値は10なので、関数を呼び出すと "Final Score: 10" が出力されます。
しかし、関数の外では score の値は5のままです。これは、グローバルスコープで score に5を設定しているためです。そのため "Initial Score:" に続けて score の値を出力すると、5が表示されます。
globalキーワードで関数内からグローバル変数を操作する
これまで、グローバル変数は関数の外で、ローカル変数は関数の中で定義されることを学びました。しかし、global キーワードを使って関数内で変数を定義し、その関数をプログラム上で実行すると、その変数はグローバル変数になります。
以下の例を見てみましょう:
def setName(): global name name = "Bianca Peterson" setName() print(name)
実行結果:
"Bianca Peterson"
このコードでは、setName() 関数の中で name 変数に値を代入しています。しかし、変数を定義する前に global キーワードを使用しているため、name 変数にはグローバルスコープが与えられます。ただし、name が実際にグローバル変数になるのは、この関数をプログラム上で実行した後です。
setName() 関数が実行された後は、プログラム内で name 変数を使うたびに(print() 関数を実行したときのように)、ローカル関数内で宣言した値が参照されます。これは name がすでにグローバル変数になっているからです。
先ほど「関数の中からグローバル変数を直接変更することはできない」と説明しました。これは事実ですが、global キーワードを使えば、間接的に関数内からグローバル変数を変更できます。
以下は、関数内で global キーワードを使ってグローバル変数の値を変更するプログラムの例です:
name = "Bianca Peterson" def setName(): global name name = "Bianca Lucinda Peterson" setName() print(name)
実行結果:
"Bianca Lucinda Peterson"
コードを順番に見ていきましょう。まず name 変数を宣言し、"Bianca Peterson" を代入しました。これはグローバル変数です。次に setName() 関数を定義します。この関数が呼び出されると、name 変数の値が変更されます。
その後 setName() を呼び出したことで、name の値は "Bianca Lucinda Peterson" に更新されました。最後に name の値をコンソールに出力しています。グローバル変数 name の値は、この時点で "Bianca Lucinda Peterson" になっています。
一般的に、global キーワードは必要最小限にとどめるべきです。乱用すると、プログラム内の変数のスコープを把握しづらくなり、コードの可読性や保守性が低下します。
まとめ
グローバル変数は関数の外で宣言される変数、ローカル変数は関数の中で宣言される変数です。
グローバル変数は関数内から直接変更できませんが、global キーワードを使えば、グローバル変数の値を変更する関数を作成できます。この場合、実際に値が変わるのはその関数を実行したタイミングです。
本記事では、具体例を交えながらローカル変数とグローバル変数の基礎知識と仕組みを解説しました。これであなたも、プロのプログラマーのようにPythonコードでローカル変数とグローバル変数を使いこなせるはずです!
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