JavaのNumberFormatクラス徹底解説!ロケールに対応した数値フォーマットの基本と使い方
はじめに
NumberFormatは、任意のロケール(地域・言語設定)に合わせて数値をフォーマット(書式設定)したり、文字列を数値として解析(パース)したりするためのクラスです。java.textパッケージに属しており、すべての数値フォーマットクラスに共通する抽象基底クラスとして定義されています。
このクラスを利用することで、国ごとに異なる小数点記号(「.」と「,」)、桁区切り文字、通貨記号などを意識することなく、適切な形式で数値を出力できます。
NumberFormatクラスの主なメソッド
以下は、NumberFormatクラスが提供する代表的なメソッドの一覧です。
| 戻り値の型 | メソッドと説明 |
|---|---|
| Object | clone() Cloneableインターフェースのcloneメソッドをオーバーライドしています。 |
| boolean | equals(Object obj) equalsメソッドをオーバーライドし、オブジェクトの等価性を判定します。 |
| String | format(double number) formatメソッドの特殊化です。double型の数値を文字列として返します。 |
| abstract StringBuffer | format(double number, StringBuffer toAppendTo, FieldPosition pos) formatメソッドの抽象宣言です。指定したStringBufferに整形結果を追加します。 |
| String | format(long number) formatメソッドの特殊化です。long型の数値を文字列として返します。 |
| abstract StringBuffer | format(long number, StringBuffer toAppendTo, FieldPosition pos) formatメソッドの抽象宣言です。long型の数値に対する整形処理を担います。 |
また、インスタンスを取得するための静的ファクトリメソッドとして、汎用のgetInstance()、通貨向けのgetCurrencyInstance()、パーセント表示向けのgetPercentInstance()なども用意されています。
使用例1:通貨フォーマットの取得
ここでは、フランスのロケールに基づく通貨フォーマッタを取得し、数値を整形する例を見てみましょう。
import java.text.NumberFormat;
import java.util.Locale;
public class Demo {
public static void main(String[] args) {
NumberFormat n = NumberFormat.getCurrencyInstance(Locale.FRANCE);
double points = 2.15;
double totalPoints = points * 1000;
System.out.println(n.format(points));
System.out.println(n.format(totalPoints));
}
}実行結果
2,15 € 2 150,00 €
フランスでは小数点にカンマ(,)、桁区切りにスペースが使用されるため、「2.15」が「2,15 €」、「2150」が「2 150,00 €」と出力されます。このように、ロケールを切り替えるだけで地域固有の表記に自動的に対応できるのがNumberFormatの強みです。
使用例2:異なるロケールでの数値表示の比較
次に、デンマークとアメリカのロケールを指定して、同じ数値をそれぞれ整形した結果を比較してみます。
import java.text.NumberFormat;
import java.util.Locale;
public class Demo {
public static void main(String[] args) {
Locale enLocale = new Locale("en", "US");
Locale daLocale = new Locale("da", "DK");
NumberFormat numberFormat = NumberFormat.getInstance(daLocale);
System.out.println(numberFormat.format(100.76));
numberFormat = NumberFormat.getInstance(enLocale);
System.out.println(numberFormat.format(100.76));
}
}実行結果
100,76 100.76
デンマークのロケールでは小数点にカンマが使われるため「100,76」と表示され、一方アメリカのロケールではピリオドが使われて「100.76」と表示されます。
まとめ
NumberFormatクラスを使うことで、ロケールごとの数値表現の違い(小数点記号、桁区切り、通貨記号など)を簡単に吸収できます。多言語・多地域対応のアプリケーションを開発する際には、数値を直接文字列連結せず、必ずNumberFormat経由で整形することをおすすめします。
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