MySQLの1つのクエリで2つのSELECTステートメントを組み合わせ、特定の値を持たないレコードを抽出する方法
特定のフィールドに特定の値が存在しないレコードを取得したい場合、WHERE句とサブクエリ(副問い合わせ)を組み合わせることで実現できます。本記事では、1つのクエリ内で2つのSELECTステートメントを使用して目的のレコードを抽出する方法を、テーブル作成から実行結果まで具体例とともに解説します。
テーブルの作成
まず、サンプル用のテーブルを作成しましょう。ここでは、UserNameとUserType(ENUM型)の2つのカラムを持つテーブルを定義します。
mysql> create table DemoTable1840
(
UserName varchar(20),
UserType ENUM('GUEST','ADMIN')
);
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
レコードの挿入
次に、INSERTコマンドを使用してテーブルにいくつかのレコードを挿入します。
mysql> insert into DemoTable1840 values('Chris','Admin');
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> insert into DemoTable1840 values('David','Guest');
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> insert into DemoTable1840 values('Chris','Guest');
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
テーブルの内容を確認する
SELECTステートメントでテーブル内のすべてのレコードを表示してみましょう。
mysql> select * from DemoTable1840;
実行結果は以下の通りです。
+----------+----------+ | UserName | UserType | +----------+----------+ | Chris | ADMIN | | David | GUEST | | Chris | GUEST | +----------+----------+ 3 rows in set (0.00 sec)
Chrisは「Admin」と「Guest」の両方で登録されており、Davidは「Guest」のみで登録されていることが確認できます。
特定の値を持たないレコードを取得するクエリ
ここで本題です。「Admin(管理者)として登録されていないユーザー」、つまりUserTypeに「Admin」という値が存在しないUserNameを抽出するクエリは以下の通りです。
mysql> select UserName from DemoTable1840 where UserName NOT IN(select UserName from DemoTable1840 where UserType='Admin');
実行結果:
+----------+ | UserName | +----------+ | David | +----------+ 1 row in set (0.00 sec)
クエリの仕組み
このクエリの動作を分解して見てみましょう。
まず、サブクエリ(内側のSELECTステートメント)が、UserTypeが「Admin」であるUserNameの一覧を取得します。この例では「Chris」が該当します。
次に、外側のSELECTステートメントが、その一覧に含まれない(NOT IN)UserNameをテーブルから返します。ChrisはAdminとして登録されているため除外され、結果として「David」のみが出力されます。
このように、NOT IN演算子とサブクエリを組み合わせることで、1つのクエリだけで「特定の値が存在しないレコード」を簡単に抽出できます。なお、サブクエリの結果にNULLが含まれる可能性がある場合は、NOT INが意図しない結果を返すことがあるため、事前にNULLを除外するなどの注意が必要です。
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