MySQLのストアドプロシージャで1回の呼び出しにより2つのテーブルへ同時にレコードを挿入する方法
ストアドプロシージャを使えば複数テーブルへの同時挿入は可能
結論から言うと、はい、可能です。MySQLのストアドプロシージャを利用すれば、1回の呼び出しで複数のINSERT文を実行し、2つ以上のテーブルにまとめてレコードを挿入できます。
ここでは、実際に動作を確認できるサンプルコードとともに、手順を順番に解説します。
手順1:1つ目のテーブルを作成する
まず、学生情報を格納するテーブル「DemoTable」を作成します。
mysql> create table DemoTable
(
StudentId int NOT NULL AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
StudentFirstName varchar(20)
);
Query OK, 0 rows affected (0.56 sec)StudentIdにはAUTO_INCREMENTを設定しているため、レコードを挿入すると自動的に連番が採番されます。
手順2:2つ目のテーブルを作成する
次に、クライアント情報を格納するテーブル「DemoTable2」を作成します。
mysql> create table DemoTable2
(
ClientId int NOT NULL AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
ClientName varchar(20),
ClientAge int
);
Query OK, 0 rows affected (0.76 sec)手順3:ストアドプロシージャを作成する
続いて、両方のテーブルにINSERTを実行するストアドプロシージャ「insert_into_twoTables」を作成します。
mysql> DELIMITER //
mysql> CREATE PROCEDURE insert_into_twoTables(name varchar(100), age int)
BEGIN
INSERT INTO DemoTable(StudentFirstName) VALUES(name);
INSERT INTO DemoTable2(ClientName, ClientAge) VALUES(name, age);
END
//
Query OK, 0 rows affected (0.14 sec)
mysql> DELIMITER ;ポイント:ストアドプロシージャ内ではセミコロン(;)が文中に含まれるため、事前にDELIMITER //で区切り文字を変更し、定義完了後にDELIMITER ;で元に戻すのが一般的です。この処理を忘れると構文エラーになるので注意しましょう。
手順4:CALLコマンドでプロシージャを実行する
作成したストアドプロシージャは、CALLコマンドで呼び出します。引数として名前「Tom」と年齢「38」を渡してみます。
mysql> call insert_into_twoTables('Tom', 38);
Query OK, 1 row affected, 1 warning (0.41 sec)これで、1回の呼び出しで2つのテーブルへの挿入が実行されました。
手順5:挿入結果を確認する
まず、1つ目のテーブル「DemoTable」の全レコードを表示します。
mysql> select * from DemoTable;
実行結果は以下の通りです。
+-----------+------------------+ | StudentId | StudentFirstName | +-----------+------------------+ | 1 | Tom | +-----------+------------------+ 1 row in set (0.00 sec)
続いて、2つ目のテーブル「DemoTable2」も確認します。
mysql> select * from DemoTable2;
実行結果は以下の通りです。
+----------+------------+-----------+ | ClientId | ClientName | ClientAge | +----------+------------+-----------+ | 1 | Tom | 38 | +----------+------------+-----------+ 1 row in set (0.00 sec)
補足:データ整合性を保ちたい場合の注意点
上記のように2つのINSERT文を連続実行する場合、片方だけ成功してもう片方が失敗するケースも考慮が必要です。重要なデータを扱う場合は、プロシージャ内でSTART TRANSACTION(トランザクション)を使用し、両方のINSERTが成功したときのみCOMMIT、失敗した場合はROLLBACKで元に戻す設計にしておくと、データの整合性を確実に守れます。
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