MySQLストアドプロシージャでFORループを実現する方法【LOOP文の使い方を解説】
MySQLのストアドプロシージャには、他のプログラミング言語のような「FOR LOOP」構文は標準では用意されていません。しかし、LOOP文とLEAVE、ITERATEを組み合わせることで、FORループと同じ動作を実現できます。
基本構文
以下は、MySQLストアドプロシージャでFORループのように動作させるための基本的な構文です。
delimiter //
CREATE procedure yourProcedureName()
wholeblock:BEGIN
DECLARE anyVariableName1 INT;
DECLARE anyVariableName3 INT;
DECLARE anyVariableName2 VARCHAR(255);
SET anyVariableName1 = 1;
SET anyVariableName3 = 10;
SET anyVariableName2 = '';
loop_label: LOOP
IF anyVariableName1 > anyVariableName3 THEN
LEAVE loop_label;
END IF;
SET anyVariableName2 = CONCAT(anyVariableName2, anyVariableName1, ',');
SET anyVariableName1 = anyVariableName1 + 1;
ITERATE loop_label;
END LOOP;
SELECT anyVariableName2;
END
//
実際にストアドプロシージャを作成してみよう
それでは、上記の構文をもとに、1から10までの数値をカンマ区切りで連結して表示するストアドプロシージャを作成してみましょう。作成クエリは次のとおりです。
mysql> delimiter //
mysql> CREATE procedure ForLoop()
-> wholeblock:BEGIN
-> DECLARE start INT;
-> DECLARE maxLimit INT;
-> DECLARE result VARCHAR(255);
-> SET start = 1;
-> SET maxLimit = 10;
-> SET result = '';
-> loop_label: LOOP
-> IF start > 10 THEN
-> LEAVE loop_label;
-> END IF;
-> SET result = CONCAT(result, start, ',');
-> SET start = start + 1;
-> ITERATE loop_label;
-> END LOOP;
-> SELECT result;
-> END
-> //
Query OK, 0 rows affected (0.37 sec)
mysql> delimiter ;
このプロシージャでは、変数startが10を超えた時点でLEAVEによってループを抜けます。各繰り返し処理では、現在の値をCONCAT関数で結果文字列に追加し、カウンタを1ずつ増やしています。
ストアドプロシージャの呼び出し方
作成したストアドプロシージャは、CALLコマンドを使用して呼び出します。基本構文は以下のとおりです。
CALL yourStoredProcedureName();
先ほど作成したプロシージャを呼び出すクエリは次のようになります。
mysql> CALL ForLoop();
実行結果
このFORループ(LOOP文による実装)は、1から10までの数値を「1,2,3,4,...,10」の形式で出力します。実行結果は以下のとおりです。
+-----------------------+
| result |
+-----------------------+
| 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10, |
+-----------------------+
1 row in set (0.00 sec)
Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)
ポイントまとめ
- LOOP文:無限ループを開始するための構文です。ラベル(例:
loop_label:)を付けておくことで、後から参照できます。 - LEAVE文:条件を満たしたときにループを脱出します。FORループの終了条件に相当します。
- ITERATE文:ループの先頭に戻って次の繰り返し処理へ進みます。
- delimiter変更:ストアドプロシージャ内のセミコロンがMySQLクライアントに解釈されないよう、一時的に区切り文字を
//に変更しています。
このように、MySQLではLOOP・LEAVE・ITERATEを組み合わせることで、他言語のFORループと同等の反復処理をストアドプロシージャ内で簡単に実装できます。
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