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MySQLストアドプロシージャを作成・利用する前に知っておくべき4つの前提条件

MySQLでストアドプロシージャの作成や使用を始める前に、いくつか確認しておくべき前提条件があります。ここでは、スムーズに開発を進めるために押さえておきたい4つのポイントを、実際のSQL文の例とあわせて詳しく解説します。

1. MySQLのバージョンを確認する

ストアドプロシージャはMySQL 5以降で導入された機能です。そのため、まず最初に使用しているMySQLのバージョンが5以上であることを確認しましょう。バージョンの確認は、次のクエリで簡単に行えます。

mysql> Select VERSION();
+-----------+
| VERSION() |
+-----------+
| 5.7.20    |
+-----------+
1 row in set (0.10 sec)

2. 現在のユーザーに必要な権限があるか確認する

ストアドプロシージャやストアドファンクションを作成するには、「CREATE ROUTINE」権限が必要です。なお、デフォルトではMySQLが自動的にルーチン作成者へ「ALTER ROUTINE」権限と「EXECUTE」権限を付与します。この動作は、システム変数「automatic_sp_privileges」を無効化することで変更可能です。

現在のユーザーが持っている権限は、以下のクエリで確認できます。

mysql> SHOW PRIVILEGES

もし権限が不足している場合は、管理者(rootユーザーなど)にGRANT文による権限の付与を依頼しておきましょう。

3. 使用するデータベースを選択する

プロシージャを作成する前に、利用可能なデータベースの中から作業対象となるデータベースを選択しておく必要があります。データベースの選択は、USEコマンドで行います。

mysql> USE query;
Database changed

上記の実行結果から、このセッションでは「query」という名前のデータベースを使用していることがわかります。どのデータベースにも属さないプロシージャは作成できないため、この手順は必須です。

4. 区切り文字(DELIMITER)を変更する

区切り文字(デリミタ)とは、SQL文の終わりを示すための文字または文字列のことです。通常、セミコロン(;)がデフォルトの区切り文字として使われています。

しかし、ストアドプロシージャの場合は注意が必要です。プロシージャ内部には複数のSQL文が含まれ、それぞれの文がセミコロンで終わるため、そのままではMySQLがどこでプロシージャ定義が終わるのかを正しく判断できません。

そこで、ステートメント内やプロシージャ内にほとんど出現しない文字列を一時的な区切り文字として指定します。一般的には、ダブルスラッシュ「//」やダブルダラー「$$」などがよく使われます。

mysql> DELIMITER //

これで、デフォルトの区切り文字が「//」に変更されました。実際に動作を確認してみましょう。次のように、末尾を「//」で終えるクエリが正常に実行できれば、区切り文字の変更は成功です。

mysql> Select * from student_info //
+------+---------+------------+------------+
| id   | Name    | Address    | Subject    |
+------+---------+------------+------------+
| 100  | Aarav   | Delhi      | Computers  |
| 101  | YashPal | Amritsar   | History    |
| 105  | Gaurav  | Jaipur     | Literature |
| 110  | Rahul   | Chandigarh | History    |
+------+---------+------------+------------+
4 rows in set (0.00 sec)

プロシージャの定義が完了したら、「DELIMITER ;」と入力して元の区切り文字に戻しておくことを忘れないようにしましょう。これら4つの前提条件を満たしていれば、ストアドプロシージャの作成と運用を安心して開始できます。

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