Gitですべてのブランチをプルする方法【fetch --all / pull --all の使い方】
Gitでは、プロジェクトの開発ラインを複数に分けて管理できます。この開発ラインのことを「ブランチ」と呼びます。リモートリポジトリから特定のブランチの最新版だけを個別に取得することも、すべてのブランチの最新版を一括で取得することも可能です。
本記事では、git fetch --all コマンドと git pull --all コマンドを使って、リモートリポジトリから変更内容を取得する方法を解説します。
ブランチとは?
例として、ブログサイトを開発している場面を考えてみましょう。読者がコメントを投稿できる機能を追加したいとします。しかし、この機能はまだ開発中のため、メインのコードベースには含めたくありません。
こうした場合にGitのブランチが役立ちます。「comments」という名前のブランチを作成し、コメント機能に関するコードをすべてそこに置けば、実際に公開されているメインのコードベースに影響を与えることなく、コメント機能の開発を進められます。
ブランチはローカルにもリモートにも保存できます。自分のマシン上で作業しているブランチは「ローカルブランチ」、リモートリポジトリ側に保存されているブランチは「リモートブランチ」と呼ばれます。
Gitですべてのブランチをフェッチ(fetch)する
ここでは、「blog-site」というプロジェクトを例に説明します。このプロジェクトには「origin/master」と「origin/dev」の2つのブランチがあります。
devブランチには、現在開発中の実験的な機能が含まれています。他の共同作業者が両方のブランチに変更をプッシュした可能性があるため、変更があればそのメタデータを確実に取得したいところです。
これを実現するのがfetchコマンドです。fetchコマンドは、リモートブランチから最新の更新情報(メタデータ)を取得するようGitに指示します。ただし、fetchコマンドはローカルリポジトリ内のファイル自体は更新しない点に注意してください。
すべてのリモートブランチを追跡し、それらのメタデータを取得するには、--allフラグを付けてgit fetchコマンドを実行します。
git fetch --all
このコマンドの実行結果は次のとおりです。
Fetching origin remote: Enumerating objects: 5, done. remote: Counting objects: 100% (5/5), done. remote: Total 3 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 0 Unpacking objects: 100% (3/3), done. From https://github.com/career-karma-tutorials/blog-site 3fcea0c..da74d68 dev -> origin/dev
fetchコマンドによって、リモートリポジトリへの変更がすべて取得されました。リモートのdevブランチにはローカルマシンにはない変更が含まれていることをGitが検出し、該当するコミットのメタデータを取得したというわけです。
なお、特定のブランチだけのメタデータを取得したい場合は、git fetch origin <branch-name> のようにブランチ名を指定して実行します。
Gitですべてのブランチをプル(pull)する
メタデータの取得だけでなく、ローカルの作業コピー自体も更新したい場合はどうすればよいのでしょうか。そんなときに便利なのがgit pullコマンドです。
リポジトリに変更が加えられていることはすでに確認できました。これらの変更をローカルリポジトリにマージしても問題ないため、変更をローカルマシンにダウンロードしましょう。そのために使うのがgit pullコマンドです。
git pull --all
--allフラグを付けることで、すべてのブランチから変更を取得するよう指定しています。実行結果は次のとおりです。
Fetching origin remote: Enumerating objects: 5, done. remote: Counting objects: 100% (5/5), done. remote: Total 3 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 0 Unpacking objects: 100% (3/3), done. From https://github.com/career-karma-tutorials/blog-site 3fcea0c..da74d68 dev -> origin/dev Updating 3fcea0c..da74d68 Fast-forward README.md | 1 + 1 file changed, 1 insertion(+)
git pullコマンドは、まず内部的にgit fetchを実行して変更の有無を確認します。フェッチ操作によってコミットのメタデータが取得された後、git pullはリモートリポジトリへの変更をすべてダウンロードし、ローカルのファイルを更新します。
実行結果を見ると、README.mdファイルがリモートリポジトリ上で変更されていたことがわかります。プル操作を実行したことで、この変更がローカルマシンにも反映されました。
特定のブランチからのみコードを取得したい場合は、git pull origin <branch-name> コマンドを使用します。
まとめ
git fetch --all コマンドは、リポジトリ内のすべてのブランチに対する変更のメタデータを取得します。一方、git pull --all コマンドは、すべてのブランチに加えられた変更をローカルマシンにダウンロードします。
これで、Gitですべてのブランチをプロのようにプルできるようになりました!
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