CSSフォントサイズ入門:テキストサイズの指定方法を徹底解説
CSSのfont-sizeプロパティは、ページやWebサイト上のあらゆるテキスト要素のフォントサイズを設定するためのプロパティです。テキストコンテンツを含む任意のクラス、ID、要素に対して適用でき、値にはpx、em、rem、vw、vh、キーワードなどが使用できます。
なぜフォントサイズの指定が重要なのか
多くの開発者は、見出しには大きめのフォント、本文には小さめのフォントといったように、複数のフォントサイズを組み合わせてページをデザインしています。では、CSSやHTMLでフォントサイズを変更するにはどうすればよいのでしょうか。
本記事では、具体的なコード例とともにfont-sizeプロパティの使い方を解説します。このガイドを読み終える頃には、テキストサイズの変更を自在に行えるようになっているでしょう。
CSS font-sizeプロパティとは
適切なフォントスタイリングは、Webデザインにおいて非常に重要な要素です。スタイルが整っていないテキストは読みにくく、訪問者にとって快適ではないサイト体験につながりかねません。
CSSには、font-weight(太さ)、font-family(書体)、text-decoration(装飾)、color(色)など、テキストの見た目をカスタマイズするためのさまざまなプロパティがあります。その中でもfont-sizeは、テキストブロックの文字の大きさを制御する重要なプロパティです。
font-sizeプロパティの構文は以下の通りです。
font-size: sizeValue;
sizeValueには、テキストブロックに適用したいフォントサイズを指定します。フォントサイズの指定方法は複数あり、本記事では以下の5つの方法を紹介します。
- ピクセル(px)
- em
- rem(ルートem)
- ビューポート単位(vw / vh)
- キーワード
それでは、それぞれの方法を実際のコード例とともに見ていきましょう。
ピクセル(px)でフォントサイズを指定する
フォントサイズの指定方法として最も一般的なのが、ピクセルを使う方法です。
ピクセルは正確な値を指定できる優れた単位です。OSやブラウザの影響を受けにくく、ある画面上の1ピクセルは別の画面上でもほぼ同じように表示されます。つまり、指定したピクセル値はブラウザ間でおおむね同じ見た目になります。
ただし、ピクセルでの指定には「アクセシビリティ」という課題があります。ピクセルで定義されたフォントサイズは、ブラウザによってはユーザーが文字サイズを変更できない場合があるためです。例えば、視覚に障害のあるユーザーにとって、ピクセル指定のサイトは読みづらくなる可能性があります。
ここで、すべての<h1>要素を28px、すべての<p>要素を12pxに設定したWebサイトを作るとしましょう。次のようなコードで実現できます。
h1 { font-size: 28px; }
p { font-size: 12px; }このコードでは、CSSセレクターを使ってすべての<h1>要素を28px、すべての<p>要素を12pxに設定しています。実際のHTMLと組み合わせると以下のようになります。
<style>
h1 { font-size: 28px; }
p { font-size: 12px; }
</style>
<html>
<h1>これは見出しです。</h1>
<p>これは段落テキストです。</p>
</html>emでフォントサイズを指定する
CSSでフォントサイズを指定するもう一つの一般的な方法が、em単位を使う方法です。emは親要素のフォントサイズを基準とする相対単位で、たとえば2emと指定すると、親要素の2倍のサイズになります。
emによるフォントサイズ指定の例
例えば、ボックスの中に段落テキストがあり、そのボックスのフォントサイズが20pxだとします。このとき段落のフォントサイズを1emと指定すると、段落のサイズは親要素と同じ20pxになります。
親要素にフォントサイズが設定されていない場合、ブラウザのデフォルト値が使われます。これは通常16pxです。つまり、何も指定しない状態では、1em=16px、2em=32pxとなります。
ここで、Webページ全体のフォントサイズが16pxだとしましょう。すべての段落をこのサイズ(1em)で表示し、見出しは24px(1.5em)で表示したいとします。次のようなコードになります。
p { font-size: 1em; }
h1 { font-size: 1.5em; }このコードでは、すべての段落は16px(デフォルトで1em=16px)、すべての<h1>要素は24px(1.5em=24px)で表示されます。
<style>
p { font-size: 1em; }
h1 { font-size: 1.5em; }
</style>
<html>
<h1>これは見出しです。</h1>
<p>これは段落テキストです。</p>
</html>なお注意点として、もし<h1>が異なるフォントサイズを持つボックス内に配置された場合、その<h1>のサイズも変化します。これは、emが親要素のフォントサイズを継承するためです。
rem(ルートem)でフォントサイズを指定する
remは「root em」の略で、CSS3で導入された比較的新しい単位です。remの値は親要素ではなく、ドキュメントのルートである<html>要素を基準とします。
remが便利なのは、ドキュメント全体を基準とした相対的な値を指定できる点です。これにより、親要素のem値が変わってもテキストサイズの影響を受けません。
先ほどの例と同様に、デフォルトのフォントサイズが16pxのWebページで、すべての<h1>を24px、すべての段落を16pxにしたい場合は、次のように記述します。
<style>
p { font-size: 1rem; }
h1 { font-size: 1.5rem; }
</style>
<html>
<h1>これは見出しです。</h1>
<p>これは段落テキストです。</p>
</html>コードは前の例とほぼ同じですが、単位がemではなくremになっています。この場合も、見出しは24px、段落は16pxで表示されます。これはWebページのデフォルトフォントサイズが16pxだからです。
キーワードでフォントサイズを指定する
CSSでフォントサイズを指定するキーワードには、「絶対キーワード」と「相対キーワード」の2種類があります。
絶対キーワードは、Webページ上の他の要素の影響を受けない固定のフォントサイズを設定します。利用できるキーワードは以下の通りです。
xx-small(9px)x-small(10px)small(13px)medium(16px)large(18px)x-large(24px)xx-large(32px)
括弧内の値は、デフォルトフォントサイズが16pxのブラウザを基準としたものです。
一方、相対キーワードは、ページ上の他のフォントサイズに応じて変化するサイズを設定します。相対キーワードにはsmallerとlargerがあり、ページ内の他のフォントサイズの変更に合わせて自動的に調整されるのが特徴です。
例えば、すべての<h2>要素をx-large(24px相当)、すべての<h3>要素をlarge(18px相当)に設定するには、次のようなコードを使用します。
<style>
h2 { font-size: x-large; }
h3 { font-size: large; }
</style>
<html>
<h2>これは見出しです。</h2>
<p>これは段落テキストです。</p>
<h3>これは下位レベルの見出しです。</h3>
<p>こちらも段落テキストです。</p>
</html>このように、<h2>と<h3>のフォントサイズはそれぞれ24pxと18pxになります。ポイントは、ピクセルを直接指定していないことです。ブラウザが提供するデフォルトのキーワードを使うだけで、直感的にサイズを設定できます。
ビューポート単位(vw / vh)でフォントサイズを指定する
ビューポート単位は、ブラウザのビューポート(表示領域)のサイズに対する割合で計算される単位です。CSSでサポートされているビューポート単位は、ビューの高さを表すvh(view height)と、ビューの幅を表すvw(view width)の2種類です。
ビューポート単位はブラウザの表示領域に対する割合なので、例えば1vhはビューポートの高さの1%に相当します。幅1000pxのビューポートであれば、1vwは10pxとなります。
ビューポート単位を使うと、ブラウザウィンドウのサイズを変更するとフォントサイズも連動して変わります。これにより、さまざまなブラウザやデバイスのサイズに適応した、アクセシブルなユーザー体験を提供できます。
例えば、見出しをビューポート幅の4%、段落をビューポート幅の1%のサイズにしたい場合は、次のようなコードになります。
<style>
p { font-size: 1vw; }
h1 { font-size: 4vw; }
</style>
<html>
<h1>これは見出しです。</h1>
<p>これは段落テキストです。</p>
</html>ブラウザのサイズを変更すると、これらの見出しのサイズもそれに応じて変化することを確認できます。
まとめ
font-sizeプロパティは、CSS(ひいてはHTML)においてフォントサイズを変更するために使われるプロパティです。ピクセル、em、rem、キーワード、ビューポート単位など、さまざまな単位でフォントサイズを指定でき、CSSのクラスやID、要素そのものに対して適用できます。
本記事では、CSSフォントサイズの基礎を解説しました。これであなたも、font-sizeプロパティをプロフェッショナルのように使いこなせるはずです。
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