MongoDBでサブドキュメント内の配列をフィルタリングする方法【aggregate・$unwind活用】
MongoDBでサブドキュメント内の配列をフィルタリングしたい場合は、集計(aggregate)パイプラインを使用し、$matchを適用する前に$unwindで配列を展開する方法が一般的です。この記事では、実際にサンプルデータを作成しながら、手順をわかりやすく解説します。
準備:サンプルコレクションの作成
まず、配列フィールド「L」を持つドキュメントを含むコレクション「filterArray」を作成します。以下のクエリを実行してください。
> db.filterArray.insertOne({ "L": [{ "N": 1 }, { "N": 2 }, { "N": 3 }, { "N": 4 }, { "N": 5 }] });
実行すると、次のような結果が返されます。
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5c6d63f2734e98fc0a434aeb")
}
登録したドキュメントの確認
find()メソッドを使えば、コレクション内のドキュメントを表示できます。pretty()を付けると、整形された読みやすい形式で出力されます。
> db.filterArray.find().pretty();
実行結果は以下のとおりです。
{
"_id" : ObjectId("5c6d63f2734e98fc0a434aeb"),
"L" : [
{ "N" : 1 },
{ "N" : 2 },
{ "N" : 3 },
{ "N" : 4 },
{ "N" : 5 }
]
}
aggregateと$unwindで配列をフィルタリングする
それでは本題のフィルタリングです。次のクエリでは、aggregateパイプラインを使用し、$gt(〜より大きい)演算子によって、値が3より大きい要素のみを抽出しています。
> db.filterArray.aggregate(
... { $match: { _id: ObjectId("5c6d63f2734e98fc0a434aeb") } },
... { $unwind: '$L' },
... { $match: { 'L.N': { $gt: 3 } } },
... { $group: { _id: '$_id', subDocument: { $push: '$L.N' } } }
... ).pretty();
実行結果:
{
"_id" : ObjectId("5c6d63f2734e98fc0a434aeb"),
"subDocument" : [
4,
5
]
}
パイプラインの処理の流れ
- $match:_idで対象ドキュメントを絞り込みます。
- $unwind:配列「L」を要素ごとに個別のドキュメントへ展開します。
- $match:展開後の各要素に対して「L.Nが3より大きい」という条件を適用します。
- $group:元の_idごとに結果をまとめ、
$pushで配列として再構築します。
補足:$filter演算子を使うより効率的な方法
MongoDB 3.2以降では、$filter集計演算子を使うことで、$unwindで配列を展開することなく直接フィルタリングできます。データ量が多い場合やネストが深い場合には、こちらの方がシンプルかつ高速です。
> db.filterArray.aggregate([
... { $match: { _id: ObjectId("5c6d63f2734e98fc0a434aeb") } },
... { $project: {
... L: {
... $filter: {
... input: "$L",
... as: "item",
... cond: { $gt: ["$$item.N", 3] }
... }
... }
... }}
... ]).pretty();
どちらの方法でも同じ結果が得られますので、使用しているMongoDBのバージョンやデータの規模に応じて、最適なアプローチを選択するとよいでしょう。
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