PHPスクリプトで大容量ファイルをダウンロードする方法
PHPスクリプトを使って大容量ファイルをダウンロードする場合、ファイル全体を一度にメモリへ読み込むとサーバーに大きな負担がかかり、memory_limitの制限に達してエラーになることもあります。そこで有効なのが、ファイルを小さなチャンク(塊)に分割して少しずつ読み込み、順次出力していく手法です。以下にその実装例を示します。
サンプルコード
<?php
function readfile_chunked($filename,$retbytes=true) {
$chunksize = 1*(1024*1024); // 1回に読み込むバイト数(ここでは1MB)
$buffer = '';
$cnt = 0;
$handle = fopen($filename, 'rb');
if ($handle === false) {
return false;
}
while (!feof($handle)) {
$buffer = fread($handle, $chunksize);
echo $buffer;
if ($retbytes) {
$cnt += strlen($buffer);
}
}
$status = fclose($handle);
if ($retbytes && $status) {
return $cnt; // readfile()と同様に、配信したバイト数を返す
}
return $status;
}
?>出力
このコードを実行すると、次のような結果が得られます。
大容量ファイルがダウンロードされる。
コードの解説
ユーザー定義関数「readfile_chunked」は、2つの引数を受け取ります。1つ目は対象となるファイル名、2つ目はバイト数を戻り値として返すかどうかを示すフラグで、デフォルト値は「true」です。この関数が正常に完了すれば、大容量ファイルのダウンロードが成功したことを意味します。
変数「chunksize」には、1回のループで読み込むバイト数が宣言されています(この例では1MB)。変数「buffer」は空文字列で初期化され、「cnt」は0に設定されます。その後、ファイルをバイナリ読み取りモード('rb')で開き、ファイルハンドルを変数「handle」に代入します。ファイルを開けなかった場合はfalseを返して処理を中断します。
whileループはファイルの終端(EOF)に達するまで繰り返され、指定されたチャンクサイズずつファイルの内容を読み込み、その都度出力へ書き出します。第2引数「retbytes」がtrueの場合は、読み込んだバッファの長さが変数「cnt」に加算されていきます。
ループ終了後、ファイルは閉じられ、その成否が変数「status」に格納されます。「retbytes」がtrueかつファイルのクローズに成功していれば、組み込み関数readfile()と同様に、配信した総バイト数「cnt」が返されます。それ以外の場合は「status」の値がそのまま返されます。
補足:ダウンロード用HTTPヘッダーの送信
ブラウザにファイルとして保存させるには、この関数を呼び出す前に適切なHTTPヘッダーを送信しておく必要があります。例えば以下のように記述します。
header('Content-Type: application/octet-stream');
header('Content-Disposition: attachment; filename="sample.zip"');
header('Content-Length: ' . filesize($filename));
readfile_chunked($filename);このようにチャンク単位で読み出すことで、メモリ消費を一定量に抑えられ、数GB規模の大容量ファイルでも安定してダウンロードさせることができます。
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