C / C++のmemmove()関数とは?使い方とサンプルコードを解説
memmove()関数は、メモリブロック全体をある位置から別の位置へ移動(コピー)するために使用される標準ライブラリ関数です。移動元(ソース)と移動先(デスティネーション)は、それぞれポインタによって指定します。C言語では「string.h」ヘッダーファイル内で宣言されており、C++でも「cstring」ヘッダーをインクルードすることで利用できます。
memmove()関数の構文
memmove()関数の構文は以下の通りです。
void *memmove(void *dest_str, const void *src_str, size_t number)
各引数の説明
dest_str − コピー先(移動先)となる配列へのポインタです。
src_str − コピー元(移動元)となる配列へのポインタです。
number − ソースからデスティネーションへコピーするバイト数です。
memmove()関数の使用例
以下は、C言語でmemmove()関数を使用したサンプルプログラムです。
#include <stdio.h>
#include <string.h>
int main () {
char a[] = "Firststring";
const char b[] = "Secondstring";
memmove(a, b, 9);
printf("New arrays : %s\t%s", a, b);
return 0;
}
実行結果
New arrays : SecondstrngSecondstring
プログラムの解説
上記のプログラムでは、まずchar型の配列を2つ初期化しています。その後、memmove()関数を使って、コピー元の文字列「b」からコピー先の文字列「a」へ9バイト分のデータをコピーしています。
char a[] = "Firststring"; const char b[] = "Secondstring"; memmove(a, b, 9);
この処理により、配列「a」の先頭9バイトが「b」の内容で上書きされ、残りの部分は元の文字列がそのまま維持されるため、「Secondstrng」という結果が得られます。
memcpy()との違い
memmove()関数はmemcpy()関数とよく似ていますが、大きな違いとしてメモリ領域が重なっている場合でも安全にコピーできるという点が挙げられます。memcpy()はコピー元とコピー先の領域が重なる場合の動作が未定義ですが、memmove()は一時的なバッファを介して処理を行うため、オーバーラップが発生しても正しく動作します。そのため、コピー元とコピー先が重なる可能性がある場合は、memmove()を使用することが推奨されます。
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